「えっ!? 入学定員100人のところに146人? 11月入学?それも短大に?」 眼が点になる。私が勤務する日本語学校から短大に進学した学生は、この4年間で約300人中わずか1人にすぎない。留学生にとって、短大は魅力がないように映るらしい。
「これって、定員割れを防ぐため?」
「募集ルートは?」
『中国から直接』
「146人も1度に、どうやって開拓したの?」
「まさか、ブローカー絡みでは?」
「年齢は?学歴は?」
『18〜30歳、大半が中国の2年制師範大や4年大の卒業者』
私の中国人学生と接した経験によれば、2年制大学を卒業した者でも、日本の大学1年生に進学するのでさえ、嫌がる。3年編入か、職歴を持って、大学院進学を目指すのが常だ。それがなぜ短大に?わからないことばかり。
「そういう名前の卒業生はいません」「そんな社員は当社におりません」。また、偽造発覚。日本語学校では中国人入学希望者の書類を、一つひとつ丁寧に中国側に問い合わせる。学歴詐称、職歴詐称のどれだけ多いことか。中国人申請者の選抜には気をつかう。例え、騙されたとしても、偽装学生を受入れたとあっては、今まで築いてきた社会的信用がくずれてしまうからだ。
BIG EGG2000年2月号の「就学ビザ申請の簡素化」p.2で書いたように、この4月から入国管理局に提出する申請書類は、大幅に簡素化された。そして、「適正校」であれば、ほぼ全員が許可される。お陰で、経営的困難はなくなったが、同時に学生選抜・管理責任は格段に大きくなった。10年程前、「日本語学校は不法就労の隠れ蓑」とまで言われた。入管との協力体制と相当な自助努力があってこそ、この簡素化に示されるような社会的信頼を得ることができた。
学部留学生の7割を送り出している日本語学校は、7割が株式会社・個人経営だ。しかし、教育機関・外国人受け入れ機関であることを自覚し、社会的・教育的責任を果たそうとしている。
「私大等経常費補助金(一般・特別)」「授業料の減免措置(減免分30%を上限に国が補填)」「国・地方自治体からの奨学金」「留学生寮に対する支援」「国民健康保険の減額措置」「留学生保険への補助」
考えつくだけでも、留学生に関する補助はこんなにもある。留学生が一人、大学に入学すると、これだけの多額の税金が使われる。「その額に見合った留学生教育をしている」と、大学の皆様は日本の国民に胸を張って言えますか。
(日本語学校・サム教育学院講師 飯島 有美子)
●APU:立命館アジア太平洋大学をFMICSが訪れてから早一年。あの時、APUは、まだ別府の街を見下ろすことができるというだけの工事現場だった。FMICSは、伊藤副学長の話に、学生を見、留学生を想像しただけだった。そのAPUにアジア太平洋地域の若者たちが国境を超えてやってきた。●大学の主役と言えば、勿論学生たち。今まで日本にはなかったタイプの大学に集まった学生たちというのであれば、会いに行かないわけにはいかないというのがFMICS。●APUに学ぶ学生、暮らす学生、生きる学生たちというのは、どんな学生たちなんだろう。APUを支えるスタッフは何を思い、何を考えているんだろうか。●11月のFMICSは、九州大分県別府市に忽然と生まれたAPUのキャンパスを訪ねます。●APUでは、留学生の懇親会への参加を呼び掛けていただいています。さて、どんな出会いがあるのでしょうか。経営システムでもなく、教育システムでもない、生の<APUの学生たちの今>に出会いたい。本物のAPUに出会いたい。
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●NEWS 立命館アジア太平洋大学(APU)では秋の入学式が10月2日に行われた。同大は春、秋の二期制で、この日入学したのは、アジア太平洋、アジア太平洋マネジメント両学部で計207人(留学生187人、日本人学生20人)。これで、開学初年度の入学生がそろい、春入学の在学生701人と合わせ、学生数は908人(留学生424人、日本人484人)となった。
■日 時 平成12年11月25日(土)
APU見学 午後3時
例 会 午後4時
懇 親 会 午後6時30分
All Night
午後9時 (26日午前10時終了予定)
■会 場 例 会 立命館アジア太平洋大学 本部棟第1会議室
懇 親 会 豊泉荘(別府市青山町)
All Night
APU教職員クラブハウス
■テーマ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
21世紀・世界に飛躍する大学のカタチ
APUの学生は今
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■発表者 APUスチューデントオフィス課長 今村 正治
■参加費 例会 会員 1000円
非会員 1500円
学生 500円
懇親会 5000円
宿泊費 2000円
■交 通
●神戸→別府 フェリー(22時25分発) 7030円
●東京→福岡(航空便) 特割・片道 18000円
福岡→別府 バス便 2450円
前日泊・往復航空料込34800円のパック有
●東京→大分(航空便) 片道25000円
前日泊・往復航空料込38800円のパック有
●別府→APU(バス)
JR亀川駅(推奨) 2時24分発・45分発
JR別府駅 2時26分発
(参考)http://www.oitakotsu.co.jp/ APU時刻表(休校日)をご確認下さい。
※乗り遅れたら、タクシー移動です。ご注意。
■申込先 宿泊等の都合があります。参加連絡はお早めにお知らせ下さい。
滝川 義弘 tel.075-411-8115(大谷大学企画調整室)
E-mail tacky(at)otani.ac.jp
●「計算ができない大学生」「大学生の学力が低下した」大学と高校の連接が語られるとき、決まって口にされるのが「大学は変わっていないのに中等教育は変わってしまった」ということ。果たして、そうなのだろうか。大学が変わらなければならなかったのに、変わることができなかった。それが事実なのではないだろうか。●リメディアル教育の必要が叫ばれ、FDが大学教育の大きなテーマとなった現在は、大学は高等教育機関であるとは言っていられない時代なのだ。大学が、ユニバーサル化へと歩を進める中で、高等教育機関だったことは、いずれ過去の話になってしまうに違いない。大学が中等教育後教育の役割を担う時代がやってきているのだ。●多くの大学は中等教育を無視してきた。大学教育の激変に手をこまねいている我々の道を、中学校、高校はすでに歩いてきているのだ。●11月の関西FMICSは、「変わりつつある中学生・高校生」を検証し、変わらなければならない大学を検証するFMICSです。我々が、今どこに立ち、どこへ行くのか。そのカギを握る子供たちに学びます。
■日 時 平成12年11月18日(土)午後2時30分〜
■会 場 大阪女学院南校舎(中学校)会議室(中央区玉造2丁目26-54)
090−9042−5493
○京橋駅から 地下鉄鶴見緑地線「玉造」下車 1号出口より、徒歩3分
○JR環状線 「玉造」下車、徒歩7分
■テーマ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
中等教育の課題
変わりつつある中学生・高校生の姿に今を見る
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■発表者 丸山 二郎(楽書館社長)
浅田 晋太郎(大阪女学院中高等学校事務長)
■参加費 会員 1000円
非会員 1500円
■申込先 滝川 義弘 tel.075-411-8115(大谷大学企画調整室)
E-mail tacky@otani.ac.jp
今回は、古田紹欽先生を我々が招き3度続けて、で愛・ふれ愛・夢み愛の茶会で講師に起しいただき、地元の伊自良村職員の知るところとなった。その業績と人柄に惚れ込み、村おこしに先生の仏教哲学を取り上げ「その生き方に学ぶ」という奇想天外な発想で村を動かしいよいよ予算化もされ記念館建設に取り組んでいる伊自良村の呼びかけにYFN秋の文化祭として行うことになった。
*事後のご案内になりましたことをお詫びいたします。
■日 時 平成12年11月3日(金)
■会 場 岐阜県山県郡伊自良村小倉 東光寺
■テーマ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
YFN秋の文化祭
古田紹欽 心のふるさと大茶会IN伊自良
美しい心の探求
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■プログラム
□ 講 師
「茶と禅」 古田紹欽 松ヶ岡文庫長、出光美術館理事、元北海道大教授
「茶について」 松山祐利 元聖徳学園短期大学教授、で愛・ふれ愛・夢み愛の茶会長
「香と仏教」 神保博行 中央大学名誉教授、香道御家流、独チュ―ビンゲン大客員教授
□茶 席
野点の席 で愛・ふれ愛・夢み愛の茶会(名古屋大禅の会・岐阜聖徳学園大0B)
本席 で愛・ふれ愛・夢み愛の茶会・有楽流
広間 地元有志の席
□香 席 神保博行先生・中央大学白香会
後期中等教育と高等教育の連携。時代が求めるところと、高校と大学の本音はどこまで一つになっているのか。今月は、高大連携のエトセトラを進研アド東京支社情報部長の足立寛さんに大いに語っていただきます。
■日時 平成12年11月8日(水)午後6時30分〜
■会場 岐阜県羽島市福寿町間島 割烹 鯉正
■テーマ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今 高等教育と中等教育の課題
高大連携 エトセトラ
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■発表者 進研アド東京支社情報部長 足立 寛
FMICS Staff Development 略して「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されている勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ねる場をご案内いたします。
(1)メディアチェック
あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(15枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。
(2)テーマを定めた継続的な勉強会
1997年度は国立教育研究所編『日本近代教育百年史』を、1998年度は工学院大学と拓殖大学の沿革史を、1999年度前半は『戦後の大学論』を読み進めてきました。そして、1999年度後半からは、ぐっと現代に近づきました。戦後の大学政策に関するもっとも包括的な基本文献として黒羽亮一先生の『戦後大学政策の展開』を座右の書として、中教審、臨教審、そして大学審等の「答申」をただいま読み込み中です。
■日時 平成12年11月15日(水)午後6時30分〜9時
■会場 工学院大学・新宿キャンパス 高層棟27階2710ゼミ室
*会場変更の場合は、ゼミ室前に掲示します。
■テーマ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
21世紀の大学の原理原則を探る
戦後の大学政策を読み解く −14−
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■コーディネーター 桜美林大学大学教育研究所研究員 出光 直樹
■テキスト 『戦後大学政策の展開』黒羽亮一 玉川大学出版部
■申込先 出光 直樹 idemitsu@obirin.ac.jp
*今後の日程 平成12年12月13日(水)
12月例会は、国内初、来春から発足する国際競争に勝つための大学のカタチ「4大学連合」を検証します。また、すでにスタートしている多摩アカデミックコンソーシアム(TNC)についての活動の検証もいたします。アフター月例会は恒例の懇親忘年会となります。奮ってご参加下さい。
■日時 平成12年12月16日(土)
月例会 午後3時〜6時
忘年会 午後6時〜8時
■会場 工学院大学新宿キャンパス 高層棟5階0511号教室
(注意!)エレベーターは1階で乗り換え
■テーマ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
競争的環境の中で個性を束ねる
一橋 東京工業 東京医科歯科 東京外国語
学問の複合・連合のカタチを考える
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■発表者 一橋大学事務局長 久賀 重雄
行政改革を背景とした国立大学法人化への検討作業が進み、日本の高等教育システムの歴史的再編がスタートしました。大学の戦略的経営を求める声は、日本特殊のものではなく、公と私、非営利と営利との垣根を越えた新たな試みが世界各地で進んでいます。
大学が機関としての意思を持ち、戦略的な経営を行っていくためには、学長のリーダーシップはもちろん、学長を支える補佐体制や、戦略的プランを自ら立て実行していく職員の開発とリクルートが不可欠となってきます。また、教員の大学運営への効果的な参加という問題についても、きちんと議論を行う必要はあるでしょう。
広島大学高等教育研究開発センターは2000年4月に大改革を行い、従来の研究教育組織を見直すと同時に、「高等教育職員開発論」や「高等教育国際化論」など、多くの新たな領域への取り組みを始めようとしています。戦略的経営と人材開発という無限の可能
性を秘めた分野を、従来の高等教育像の歴史的あり方をふまえた上で、今後どのように発展させていくべきかを考えることが、この研究員集会の目的です。
●第1日 11月17日(金)
公開講演 14:00〜17:15
懇親会 17:30〜19:30
●第2日 11月18日(土)
午前の部/研究セッション1
9:30〜11:45
午後の部/研究セッション2 13:00〜15:15
研究員集会に参加を希望される方は、高等教育研究開発センター事務室までお問い合わせ下さい。
事務室TEL 0824-24-6240 & 6244