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2003年2月のFMICS



護送船団解体の後・・・

 「大手銀行が不良債権問題の終結に向けて動き出した。貸出資産の査定を厳しくチェックする金融庁の特別検査もスタート。各行とも自己資本の増強と不良債権の早期処理に懸命だ。銀行は再生できるのか、大手行のトップに聞いた」のリード文で始まるシリーズ「金融再生を聞く」が日経紙で連載されている(第1回は2003年1月30日)護送船団解体の先行例として、そのスケールとダイナミズムには彼我の違いはあるが、高等教育業界の参考のために、各行の収益強化策に注目した。新金融グループの備忘も含めて、以下に列記する。

<三菱東京フィナンシャル・グループ>

<三井トラスト・ホールディングス>

<UFJ銀行>

<住友信託銀行>

<新生銀行>

<りそなホールディングス>

<みずほホールディングス>

<三井住友フィナンシャルグループ>

 今日、金融機関の存在力は「金融危機」という言葉に象徴される。一方、「大学危機」には公的資金の準備はない。自力再生に向けた、経営者・従業員の行動のみが危機をチャンスに変える。いよいよ来年度の収益が固まっていく。

(山本 明正)



特色教育拠点大学支援経費について

 国の平成15年度予算案が公表された。私立大学等経常費補助金は前年度20億円増(対前年度比0.625%増)となっており、その内訳は一般補助が△20億円、特別補助が10億円増、私立大学教育研究高度化推進特別補助が30億円増となっている。

 来年度予算で特に注目されるのは、新規の「特色教育拠点大学支援経費」である。今年度において卓越した研究拠点の形成のため21世紀COEプログラムが既に始まっているが、来年度からは研究拠点形成だけではなく「特色ある大学教育支援プログラム」をも実施するという経費である。

 夏の概算要求時において、「教育分野も重点助成、100校選定へ」との新聞報道(8/19)がなされた。この100校は推測に過ぎず見誤った報道であったが、最近の新聞報道(1/30)では、選定数は今後検討すると報じられている。

 この、特色ある大学教育支援プログラムの概要 は次のとおりである。

  1. 特色ある取組の選定
    1) 対象 大学として組織的な取組で、実績のあるもの
    2) 運営体制 テーマの設定等は大学基準協会を中心に構成される実施委員会(仮称)で実施する
    3) 募集選定等 学長から申請を受け付け、公平に審査の上選定する。

  2. 経費(私立大学)
     新規予算の「特色教育拠点大学支援経費」9億円を選定大学の教員数・学生数等に応じ配分する。既設経費については、選定大学に優先的に配慮する。

  3. 当面のスケジュール
      4月  実施委員会(仮称)発足
      6月頃 公募開始
      7月頃 申請受付
      9月頃 選定結果

 この、特色ある大学教育支援プログラムの予算額の総計は137億円であるが、国立、公立、私立学校の関係予算の再計であるので、私立大学・短期大学の新たな予算としては9億円に過ぎない。

 仮定計算すると、10校選定(1%)−1校当たり9千万円、20校(2%)−4千5百万円、30校(3%)−3千百万円、50校(5%)−1千8百万円、100校(10%)−9百万円となる。

 COE予算(334億円)と比べると、競争倍率が高い割には予算額が少ないと言うべきであろう。各私学はどのように対応するか、今後この対応結果が学校の将来を左右するものにならないことを期待したい。

(鳥居 聖)



ご案内 FMICS2月例会 (第452回例会)


 2月のFMICSは昨年9月合宿例会に続く真義ゼミとのジョイント例会です。昼プロは「一日先生カリキュラム」にチャレンジします。1時間の講義をして頂き、教えることは学ぶことを、教えることの“もの凄さ”を体感して頂きます。

 続いて、会場を湯河原に移します。海の幸に舌鼓。ゆったり温泉に入った後は、いつものオールナイトFMICSです。自己申告20分間、ちょっと長めの自己表現をしていただきます。与えられた時間をいかに有効に使うか。このトレーニングはFMICSならのものです。2月1&2日の葉山合宿でデビューした「自己表現点検シート」を使って発表者は、メンバーに2分間で評価をしてもらいます。きっと、アドバイス、エールにはハッとさせられますよ。朝まで時間はたっぷり。テーマは自由です。発表者を広く募集いたします。

【日時】 平成15年2月22日(土)〜23日(日)
       月例会:午後1時〜3時   合宿FMICS:午後6時〜翌日11時

【会場】
オリエンテーション 工学院大学新宿キャンパス 4階 0477教室
*エレベーターは、4階には止まりません。3階または5階で降りて、階段で上下してください。
合宿FMICS 中央大学湯河原保養所
413-0001 熱海市泉415 TEL 0465-62-3998

《交通》 JR湯河原駅からタクシー約15分間
*当日の連絡先 090-4715-4607 高橋真義

【テーマ】 全員先生全員生徒の学び舎に集まれ
    実践「一日先生カリキュラム」&「20分間自己表現トレーニング」

一日先生(予定者)
 安田 馨  (桜美林大学アド専攻院生)
 浅沼 雅行 (成蹊大学)
 小池 秀雄 (中央大学付属高校)

【プログラム】
2月22日(土)
0:30pm月例会受付開始
1:00一日先生カリキュラム
3:00合宿FMICS湯河原会場へ移動
6:30夕食&懇親会
9:0020分間自己表現トレーニング
 &朝までフリートーク
2月23日(日)
8:00am朝食
9:00総括(11時まで)

【参加費】
オリエンテーション: 会員1,000円 / 学生500円 / 非会員1,500円
合宿FMICS: 10,000円

【参加申込&発表登録】
 2月18日までに、中央大学市ヶ谷キャンパス総合事務室河原卓巳さんまでお申し込み下さい。
ozzy@tamajs.chuo-u.ac.jp



ご案内2 YFN2月例会 (第453回例会)

 今月のYFNは、宝島出版、コーエー(株)と出版・ゲームソフトパワーキットプロデュ―ス、ゲームソフト雑誌編集長とサラリーマン生活から、机一つで独立し、全国中小企業インターネット協議会代表幹事、法政大エクステンションセンターで6講座、大手専門学校学生獲得支援システム確立、そして温泉評論家でもあるブッチ博士こと田淵義朗氏のお話です。学生支援のために、いかにITを使うかの極意をじっくり語って頂きます。

【日時】 平成15年2月22日(土) 午後5時〜7時

【会場】  愛知大学車道キャンパス

【テーマ】 大学に求められるIT化支援を考える
         学生獲得支援システム活かし方

【発表者】 ジンコーポレーション社長 田淵 義朗

【申込&問い合わせ先】 岐阜聖徳学園大学 林 憲和 nhayashi@ha.shotoku.ac.jp



FMICS SD 138

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ねる場です。

(1)メディアチェック 
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(15枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)テーマを定めた継続的な勉強会
 1997年度:国立教育研究所編『日本近代教育百年史』/1998年度:工学院大学と拓殖大学沿革史/1999年度前半:『戦後の大学論』/1999年度後半:中教審、臨教審、大学審等の「答申」/2001年8月から:『英国高等教育制度検討委員会(デアリング委員会)報告』(通称デアリングレポート)/2001年12月からは新企画がスタートしました。前日本私立大学連盟事務局長日塔喜一さんをアドバイザーとしてお迎えしてご自身の著書『機会均等へ向けて』を読み込み、経常費補助金制度の誕生(昭和45年)以降の私学経営の軌跡をチェックしました。
 なお、しばらくの間メディアチェックに専念し、2003年度開始予定の政策提言プロジェクト(仮称)への準備にあてます。

【日時】 平成15年2月19日(水) 午後6時30分〜8時30分

*当初は2月26日とご案内しましたが、都合により1週間前倒しいたします。
今後の予定 3月12日(水)

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

*教室変更もありますのでご注意ください。

【テーマ】  ポリシーマインドを磨こう
       高等教育・経営政策ゼミナール −6−

【申込先】 桜美林大学 出光 直樹 idemitsu@obirin.ac.jp



速報 3月のFMICS

●FMICSの3月は、恒例の関西FORUMです。今年のFORUMは、会場を琵琶湖畔に移して、最初から最後までオールナイトFMICS。●テーマは「21世紀の大学のカタチ 人と組織を考える」。●ぬるま湯と言われてきた大学の組織。大学を支える人と組織を変えること、それはFMICSの永遠のテーマです。●大学職員の人材育成と言えばアドミニストレータ養成と考えるだけで本当にいいんだろうか。アドミニストレータがいれば大学は発展するのだろうか。10年後のFMICS人を私たちはどう育てていくのだろうか。●今回の発表者は、38歳で京都精華大学の事務局長になった福岡さん、論客で関西FMICSのニューフェイス辻さん、ホスト役の滝川が担当します。実はこの3人、妙な共通点があります。その種明かしは、当日のお楽しみ。●オールナイトFMICSは、恒例の全員発表(10分以内)です。そして、限定5名の20分プレゼンも実施。(詳細は下記)。●京都の春は、ワイワイガヤガヤFORUMからスタートします。ぜひご参加下さい。

【テーマ】 21世紀の大学のカタチ  人と組織を考える

【日程】  平成15年3月15日(土)−16日(日)
14:00受付開始
15:00第1部開会
19:00懇親会
21:00第2部 All Night FMICS
24:00Discussion
26:00All Night FMICS終了
31:00起床&朝食
32:30総括
34:00終了解散

【場所】 大谷大学 湖西キャンパス・セミナーハウス

【申し込み・お問い合わせ】 大谷大学 滝川 義弘  tacky@sec.otani.ac.jp

【お願い】
 3月FORUMでは、オールナイトFMICSで20分間のプレゼンテーション希望者を募っています。「人と組織を考える」内容であれば、テーマは自由。希望の方は、簡単なレジュメを添えて、3月5日までに滝川宛、メールでお申し込みください。