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BIG EGG(紙版)11月号の発送作業は、
11月5日(水)6時〜(先行隊は午後2時〜)
恵比寿・日能研ビル にて行います。
皆様のご参加をお待ちしています!!!

2003年10〜11月のFMICS

  • カイゼンは愛知の名物(山本 明正)
  • メンバーは、心して臨むべし(浅沼 雅行)
  •  FMICS 10月例会 10月25日(土) 新宿
  •     FMICS SD 10月29日(水) 工学院大学:新宿
  • 速報 11月のFMICS 11月15日(土)〜16日(日) 信州大学:松本
    <<一次申込10月25日(土) shingi@obirin.ac.jp 高橋まで>>


カイゼンは愛知の名物

 「『顧客サービス』の発想とは相いれないように思える大学や病院。だが一部に改革の動きがある。武器は意外にも製造業の雄、トヨタ自動車の生産方式だという。サービスは変わるのか。『カイゼン』と出合った現場をのぞいてみた」(日本経済新聞2003年10月4日)で始まる取材記事は、一宮女子短期大学での現場を報じる。同短大は、「幼稚園教諭などを目指し約九百人が学ぶ」といい、志願者数が2000年度の600人弱から2003年度には850人超に右肩上がりしているようだ。

<意識カイゼン>
 1日は、全教職員が「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」などと唱和する朝礼で始まる。

<授業カイゼン>
 教員が事前に具体的な計画、授業後に反省書を提出、その結果を反映させて毎年、計画を作り直す。

<指導カイゼン>
 学生はお客様であるとともに、社会に送り出す大学教育の成果と位置づけ、社会人としての付加価値を身につけられるよう品質管理を行う。パソコン、漢字、英語の各検定3級以上取得、週1回はリクルートスーツで登校、茶髪では学外実習、就職指導を受けられない。

<4Sカイゼン>
 トヨタでムダを省くために励行している整理・整頓・清潔・清掃を導入し、職員の帰宅時に机の上には、パソコンと作業中の資料だけとする。また、スーツ、制服に、校章、名札の着用を義務づけた。

 仕掛け人は、先代から引き継いだ安江嘉高学長で、トヨタ自動車出身、「学校をわが社、教職員を社員、学生をお客さまと呼ぶ」という。1996年に事務局長に就任当初、「学校は毎年、お客様がかわるから同じ授業でも成り立つ。トヨタの感覚からすると前例主義がはびこり、非効率にみえた」と危機感を覚えた。

 ある教員は「最初は学長の話す言葉がわからなかった」という。ついて行けずに退職した教員もいる。しかし、クチコミで評価が高まり、就職率は年々上昇し、ほぼ完全就職という。

 大学行政管理学会では、地方自治体の事務事業評価導入で実績のある日本能率協会の参加を得て「大学経営評価指標」をまとめた。ドラッカーの非営利法人の自己評価手法のいう5つの質問をもとに、10の大学使命、34の大学使命・経営評価、55の部門施策、120の部門施策評価で構成されている。(同紙2003年10月4日)

 いよいよ21世紀の高等教育のパラダイムが到来しつつある。FMICS人にはようやくやって来たという想いではないか。腕まくりしながら波乗りを楽しみましょう。

(山本 明正)



メンバーは、心して臨むべし

 SHINGI式自己表現・評価トレーニングと出会ってもう、1年近くになる。トレーニング回数も少なくとも20回は超えただろう。この程度の回数をこなすと、SHINGI式のいろんな側面が見えてくる。

 一番分かりやすいのは、発表者としての「自分の癖」への気付きだろう。私の場合、チェックシートで、「話の山があった」にチェックがつくことがとても少ない。それは、発表の準備段階で、いつも簡単な骨子(レジュメ)を作るのだが、以前は単純に言いたい事を並べ、その「つながり」だけしか考えていなかったことが分かった。このため、実際の発表では、言いたい事がずらっと並びフラットな発表になりがちだった。そこで、話にメリハリをつけるため、レジュメの作成段階から、まず「自分が一番何を伝えたいか」を書き抜き、その伝えたいことをどのような資料で聞き手に説明するか、どのような対比(例えば、日本とアメリカの違い)をして「インパクト」を与えるかに重点をおき、レジュメを作成することにした。

 その後のSHINGI式では、構成が頭に入り余裕ができたことで、話しに「間」をつくることができた。ただ、話全体の中でどこに山を作りだすか、最初と最後をどのように決めるかなど、レジュメ段階でもっともっと詰めておかなと、「話の山」の欄にチェックはもらえない。

 実は、このような、発表者として気付きよりも、もっと重要なことが、この「SHINGI式」にはあるのだ。

 それは、「相手を思いやること」「相手を伸ばすこと」を意識して、このトレーニングに参加することである。これはまさに、教育体験そのものではなかろうか。発表のスキルを磨くことも一つ重要な要素だが、発表者以外の司会、タイムキーパー、評価者、そしてメンバーとしても、「相手のよい点を引き出す」ために、それぞれお役があることを忘れてはならない。自分が発表した後は、気が抜けてホットして、他のお役のあることを忘れがちであるが、とても大切な点である。この点、メンバー全員が念頭におき、心して臨むことができれば、もっともっと大きな成果を得られるに違いない。

 SHINGI式は、参加するメンバー一人一人が、他者を思い、それぞれの課題を抱えて臨むことではじめて、とても深みのある「トレーニング」になるのだ。

(浅沼 雅行)
asanuma@jim.seikei.ac.jp



FMICS10月例会 (第466回例会)

●今月のFMICSは、アメリカの競争的資金の配分についてチェックいたします。ゲストは、この3月までアメリカで高等教育関係の調査研究を続けられた、高エネルギー加速器研究機構の織田雄一さんです。●いただいたメールをご紹介します。National Science Foundation(NSF)のファーストレーンという電子申請システムは補助金の申請、審査(審査員への事前送付も含む)、審査結果の伝達などすべての過程を電子化したもので、どの大学からもexcellentの評価を受けています。これは一度見てみないとそのすごさは分かりにくいのですが、日本でもこのシステムが将来的に導入されればどれほど競争的資金の配分が楽になるかと思います。NSFはこうした事務の徹底した合理化で連邦政府から唯一最高評価であるグリーンの評価を受けている機関です。科研費は、今後このプログラムオフィサーによってコーディネートされることになります。その過程は昨年度の総合科学技術会議の議事録を見れば知ることができます。ただ、私学助成に取り入れられることは当面はないと思いますが!●FMICS人の皆さまには、COE、COL等の競争的研究資金についての理解を深めるためにもご参加ください。

「競争的研究資金制度改革について」中間まとめ(意見)平成14年6月19日総合科学技術会議の冒頭の「競争的研究資金制度改革の必要性」には次のように記されています。

  • 世界最高水準の研究開発成果の創出には、意欲ある研究者の優れた提案に基づいて実施される究開発に対して、重点的に資金を提供することが必要である。
     そのため、第2期科学技術基本計画期間中においては、競争的研究資金の倍増を目指すとされており、これに併せて、競争的研究資金の効果を最大限に発揮させるため、競争的研究資金制度の運用面や制度の在り方について踏み込んだ改革を行うことが必要である。

  • 米国は、競争的研究資金を公正て透明性の高い基準に基づいて主に大学等に配分し、競争的な環境での研究開発活動の下、世界最高の研究開発成果の創出と経済活性化のための技術革新を実現している。
     米国の大学等においては、競争的研究資金の獲得と活用に、能力主義を徹底し、競争的な環境を形成するための研究開発システムを構築している。特に、研究開発に関わる人件費のかなりの部分を競争的研究資金で充当してお、これが競争的で活性化された研究開発環境を実現している大きな要因となっている。

 同書の3頁には、米国のプログラムオフィサーの役割について次のように説明しています。(注)「米国のプログラムオフィサー」の役割は、例えば、評価プロセスの選択、評価段階においては、評価者の選任、現地調査への参加、合議審査会議などの評価プロセスの計画・実行、どの課題にどの程度の資金提供を行うかの最初の立案、また、実施されている研究開発課題の進行状況の評価等である。プログラムオフィサーの殆どが、自然科学系の博士号を有しており、担当研究分野の知識や研究経験を持ち、その研究動向についても熟知している。

 皆さまには、是非とも次のサイトにアクセスされ「中間まとめ」「意見」等をご覧ください。 http://www8.cao.go.jp/cstp/output/

【日時】 平成15年10月25日(土) 午後2時30分 〜 午後6時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 4階 0477号教室

  • 地下1階から高層用エレベーターで2階まで上がり、さらに階段で4階まで昇ってください。中扉がありますがそこを通り抜けて、突き当たりの右のゼミ室が会場です。

【テーマ】 米国NSFに見るグラントシステム
      将来の日本の競争的資金配分方法を探る

【ゲストスピーカー】
  高エネルギー加速器研究機構 国際研究協力部 国際交流課長 織田 雄一

【参加費】 会員:1,000円 学生:500円 非会員:1,500円

【申込先】 桜美林大学 高橋 真義 shingi@obirin.ac.jp



FMICS SD 146

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ねる場です。

(1)メディアチェック 
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(15枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)テーマを定めた継続的な勉強会
 2002年8月5日の中央教育審議会答申『大学の質の保証に係る新たなシステムの構築について』は、大学に対する第3者評価制度の導入をうたい、昨年11月の学校教育法の改正により、2004年4月より施行されることになりました。
 大学は7年に1回、文部科学大臣の認証を受けた「認証評価機関」による評価を受けることとなります。現在その認証基準の細目が検討されており、大学評価・学位授与機構や大学基準協会等において認証機関となるべく準備が進められています。この認証評価機関になるには、法人の他、代表者や管理人の定めがあれば任意団体でも可能とされております。アメリカ流のアクレディテーションを模したと言われる第3者評価制度ですが、アメリカのように地区毎に単一の機関が担当するのではなく、それぞれに「大学基準」を掲げた多様な機関が併存する事により、多様な特色・理念をもった大学がその活動に応じて多元的な評価を受けられるシステムがうたわれています。
 6月のSDからは、「あったかさ」を理念に掲げたFMICS流のボランティアモデルによる認証評価機関が設立可能かどうかを検討し、あわせてこの第3者評価制度のあり方を考えていきます。

【日時】 平成15年10月29日(水) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

*教室変更もありますのでご注意ください。

【テーマ】 FMICS流ボランティアモデルによる
       認証評価機関設立への道 −5−

【申込先】 桜美林大学 出光 直樹 idemitsu@obirin.ac.jp



速報 11月の FMICS

●11月は、FMICSと桜美林大学真義ゼミと信州大学高石ゼミとのジョイントによる合宿例会です。前信州大学事務局長の高石道明信州大学留学生センター教授はこの10月から「変貌する大学」というゼミを担当されることになり、交換ゼミのお申し出がありました。将来、大学運営に参画するであろう学生さんたちと「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」によってワイワイガヤガヤ、変貌する大学について語り合うことは極めて意義あるものと思います。秋の信州、多くの皆さまのご参加をお待ち致します。

【日時】 平成15年11月15日(土)&16日(日)

【会場】 信州・松本・浅間温泉 「富士乃湯」 電話:0263-46-1516

【テーマ】 学生のための大学改革を考える
      −学生中心の大学経営はどのように実現されるか−

【プログラム】
★基調講演★
  信州大学留学センター教授・前信州大学事務局長 高石 道明
★発表★
  信州大学留学センター教授 高石道明ゼミ代表
  信州大学教育システム研究開発センター助教授 西垣順子ゼミ代表
  桜美林大学大学アドミニストレーション専攻 高橋真義ゼミ関係者代表
  高等教育問題研究会FMICS代表
★問題点の深化★
  「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」による問題点の深化
   ファシリテーター 桜美林大学大学教育研究所長 高橋 真義

【タイムテーブル】
11月15日(土) 13時 現地集合
14時 ゼミ開始(夕食会と同じ宴会場)
17時 ゼミ中断
18時 夕食会
19時 夕食会終了
20時 ゼミ再開〜22時ころ終了
11月16日(日) 7時 朝食
9時 ゼミ
12時 閉会

【宿泊費】 14,000円(一泊二食&懇親会)

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