BIG EGG(紙版)12月号の発送作業は、
12月3日(水)6時〜(先行隊は午後2時〜) 恵比寿・日能研ビル にて行います。 皆様のご参加をお待ちしています!!! |
2003年11〜12月のFMICS
あなたはどちらを飲みますか?「来春法人化する国立大の教育研究や経営の実績を第三者評価する文部科学省の国立大学法人評価委員会の初会合が31日、東京都内で開かれ、委員長にノーベル化学賞受賞者の野依良治氏を選出した。評価委今年度末までに、各大学が法人化後の運営指針を盛り込んだ中期目標と中期計画の素案について修正が必要かどうかなどを審査し、河村建夫文科相に意見する」(日本経済新聞2003年11月1日朝刊) 「来年4月の国立大学の法人化を前に、『メーンバンク』の座を巡る銀行の競争が激しさを増している。主要取引先になれば授業料の振り込みから付属病院への融資や経営コンサルティングまで幅広い業務を受注できるとあって、各行ともサービス内容や手数料の安さなどをアピールして売り込みに必死だ」(同紙2003年10月31日朝刊) 来春スタートする国立大学法人の“改装開店”準備が着々と進んでいる。各法人がまとめた中期目標・計画素案について文部科学省の評価委員会が審査することと、各銀行の新法人への営業活動とを合わせて眺めると、半官半民大学という性格が見事に透けて見える。銀行の動きは、慌ただしい開店準備の状況がリアルに伝わってくる。 また、国立大の中期目標・計画素案が文科省のホームページで公開されたことは、全都立高校の教育計画と数値目標が東京都教育委員会のホームぺージで公開されたことを想起させる。行政からの税立学校の経営改善手法である。納税者に周知させることで、否も応もなく組織目標として既成事実化するという点では、政党の政権公約が個々の候補者の政策を規定することと似ている。政党や学校があまりに構成員の信念に任せて、そのことが国力向上よりも構成員の既特権維持に作用していることへの反動であろう。国民は、この手法に違和感を感じていないことは注目すべきである。 では、私学の中期目標・計画とその公開はどうであろうか。学校法人という無税・補助金支給団体であるとはいえ、私学として、目標・計画の策定・公開をどうするのかは、各組織の判断の自由があり、その結果責任を負うだけのことであるが、税立学校との違いは何らかの形で明確にしなければならない。 その表現として、日本酒造組合中央会の広告を紹介したい。(同紙2003年10月31日朝刊) 大見出し:「本格」か、「それ以外」か。
(山本 明正) 強み「世界の大学はいま崖っぷち」教育改革―学生不足、財政難、低下する一方の教育の質、苦しすぎる模索の時代にまだ出口は見つからない―今ではアメリカを除く世界中の大学が、それぞれ厄介な問題に直面している。(Newsweek 2003.10.8 「本当に役に立つ世界の大学」) 大学も例にもれなく、グローバル化している。そしてアメリカが一人勝ちしているとされている。そのアメリカを実際に目の当たりにした。この8月である。どの高等教育機関を見ても、溜息がでた。勝てるわけないか・・・。キャンパスのスケール、教育のサポートシステム、アメリカでは当たり前のことが、あまりにも眩しかった。特に、コミュニティー・カレッジ(通称C.C)の存在は、脅威さえ感じた。日本でいう短大ではない。まさに、「国民生活の質の向上」というものを強く感じた。先月のFMICSの月例会でも発表をさせて頂いたのだが、キャンパスツアーを通してもその強さを体感した。学生を取り込む体制があまりにもすごかった。キャンパスツアーのツアーガイドは学生なのだが、その案内ぶりはプロである。しっかりとトレーニングをし、後は学生に任せる。責任を持たせ、大学の一員にする。この他にも学生の仕事は、たくさんある。例えば、夏期休暇中の受付係の代り。夏休み中は、訪問者が少ないので学生のアルバイトでも十分だ。その他、図書館での仕事やサクセスセンター(補習システム)でのチューター。このように、学内での仕事はたくさんある。大学は教育機関という機能と共に社会生活という現実とも密接であった。だからこそ教育にリアリティーがでる。学生サービスは、きちんとする。しかし、お客様扱いはしない。大学構成員として扱う。大学と色々な意味で深く関わり合う。そして、大学に愛着が生まれる。だから、卒業後も大学との関係が簡単に切れるはずはない。むしろ、卒業生であることを誇りに思っている。それとランキングとは関係がない。OBの存在も強さの一因と、言わざるをえないと感じた。 日本の中に、母校に誇りを持っている人はどのくらいいるのだろうか? ランキングに左右されない、大学と学生のコミュニケーション。とても当たり前な一歩を踏み出しては、いかがでしょうか。母校に誇りを持つ、そして自分に誇りを持つ。それが、国際社会に生きる座標軸になると思う。国際人の友人からのエールを思い出した。 “You should be proud of your country !” (冨岡 幸恵) ご案内1 FMICS11月例会 (第467回例会)●11月のFMICSは新しいカタチにチャレンジします。桜美林大学アドミニストレーション専攻高橋真義ゼミの社会人学生、信州大学留学センター教授・前信州大学事務局長高石道明ゼミ、信州大学教育システム研究開発センター助教授西垣順子ゼミの学部学生のジョイントによる合宿例会です。●社会人学生、学部学生さんとともに「学生のために」をキーワードとする大学改革、大学マネジメントについてワイワイガヤガヤと考えます。問題点の深化は「SHINGI式自己表現・評価 トレーニング」によって夜と朝の2回行います。チームは6名です。●個別発表(一人20〜30分程度)希望者も募集します。奮って自己表現にチャレンジして下さい。●会場は松本市の奥座敷、FMICSの歴史に残る(?)ほど豪華な日本旅館です。料理も温泉も最高。皆さまにはお仲間とご一緒に是非ともご参加下さい。参加希望者は大至急、高橋真義 shingi@obirin.ac.jp までメールをお願い致します。 【日時】 平成15年11月15日(土)&16日(日)
【会場】 信州・松本・浅間温泉 「富士乃湯」 電話:0263-46-1516 【テーマ】 学生のための大学改革を考える
【プログラム】
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★基調講演★ 信州大学留学センター教授・前信州大学事務局長 高石 道明 |
★発表★ 信州大学留学センター教授 高石道明ゼミ代表 信州大学教育システム研究開発センター助教授 西垣順子ゼミ代表 桜美林大学大学アドミニストレーション専攻 高橋真義ゼミ関係者代表 高等教育問題研究会FMICS代表 |
★問題点の深化★ 「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」による問題点の深化 ファシリテーター 桜美林大学大学教育研究所長 高橋 真義 |
【宿泊費】 14,000円に若干の+α
【申込先】 高橋 真義 shingi@obirin.ac.jp
*申込者には、詳細な案内をメールでお送りいたします。
●FMICS名古屋(YFN)の11月例会は、夏のシンポの夜を飾っていただきましたラフォーレ原宿企画立案者として有名な森ビル都市開発顧問で岐阜県知事に請われてブレーンとして岐阜に住み、岐阜駅アクティブGの企画立案者でありオリベプロジェクトのプロデューサーである、永島佳さんによるお話です。今回は学生村OBたちが立ち上げた若手サラリーマンの異業種交流勉強会「現場人塾」とYFNの共同企画による実施です。●あの感動をもう一度。皆さまには、お仲間をお誘いの上ご参加下さい。
【日時】 2003年11月15日(土)午後5時〜8時
【会場】 JR岐阜駅アクティブG・TAKUMIミュージアム
【テーマ】 ミッション・パッション・アクションのカタチ
ラフォーレ原宿・岐阜アクティブG 立ち上げ凄腕繁盛記
【ゲスト】 森ビル土地開発顧問オリベ・コンソーシアム
プロデューサー・事務局長 永島 佳
【参加費】 1,000円
【申込&問い合わせ先】 高等教育問題研究会名古屋支部事務局
林 憲和(岐阜聖徳学園大学総合企画課)
nhayashi@ha.shotoku.ac.jp
●FMICS・真義ゼミ・大学アドミニストレーション研究会(校友会)の特別ジョイントゼミのご案内です。桜美林大学院アドミニストレーション専攻1期修了生・柴田祥子さんは、カナダの Guelph 大学で現在研修中です。そこのESLオープンラーニング担当者がPR活動のために来日されます。最新のカナダ大学事情についてお話しいただきます。柴田さんからの情報ではペギーさんの英語は極めて分かり易いとのことです。通訳は桜美林大学アドミッションセンターの出光直樹さんです。●会場は恵比寿日能研ビル(徒歩5分)。懇親会場はFMICS御用達の中華料理「天童」です。ここのピータン豆腐と杏仁豆腐は絶品中の絶品です。●皆さまには、是非ともご参加下さい。
【日時】 2003年11月17日(月)午後7時〜9時
【会場】 恵比寿・日能研ビル 8階プレゼンテーションルーム
【テーマ】 最新カナダ大学事情を検証する
カナダ Guelph大学のオープンラーニング
1.University of Guelph の紹介
University of Guelph は、カナダ、トロントから西に100キロのグエルフ市郊外にある、オンタリオ州立の大学です。カナダ最古の農業大学を前身とし、現在では基礎科学を中心に、人文系、社会科学分野を合わせ持つ総合大学として教育を行っています。2003年度には、Maclean's誌(カナダのタイムズ紙にあたる)において、医学部を持たない総合大学(Comprehensive University)の分野でNo1となりました。
今回は、日頃なじみの薄いカナダの大学について、ご紹介いただきます。
カナダには、日本の文部科学省のような、国家で統一された教育システムがなく、殆どの高等教育機関が州立のため、大学間の格差が生まれにくく、世界でも高い水準が保たれていると言われています。所謂入学試験の制度がないなかでどのように受験生を集め、募集しているのか。大学とのベストマッチをリクルートするという彼らのポリシーを実際の担当者からお話しいただきます。
2.English Language Certificate program の紹介
残念なことに、カナダは日本にとってあまりメージャーな留学先ではないようです。しかし、カナダは安全で、物価も安く、とても暮らしやすい国です。国土も広く、ゆったりとした人間性を持ち、また多くの移民を受け入れてきたため、外国人の受け入れにも寛容です。さらに日本人が少ないため、英語を学習するには最適な環境と言えるのではないでしょうか。
3.Open Learning コースの紹介
国土が広いカナダでは、実際の通学コースのほかに遠隔教育(インターネット、郵便等利用による通信教育)のコースが豊富に用意されています。いつでも、どこでも学習できる環境を提供するカナダの通信教育の実際についてご紹介いただきます。特に下記2コースは日本にいながら、University of Guelph の正規の成績証明書も発行されます。
【ゲスト】 グエルフ大学 ESLオープンラーニング担当 Peggy Nagel
連絡先&顔写真はこちらのページの下の方にあります。
【参加費】 500円
【申込先】 桜美林大学 出光 直樹 idemitsu@obirin.ac.jp
●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ねる場です。
(1)メディアチェック
あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(15枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。
(2)テーマを定めた継続的な勉強会
2002年8月5日の中央教育審議会答申『大学の質の保証に係る新たなシステムの構築について』は、大学に対する第3者評価制度の導入をうたい、昨年11月の学校教育法の改正により、2004年4月より施行されることになりました。
大学は7年に1回、文部科学大臣の認証を受けた「認証評価機関」による評価を受けることとなります。現在その認証基準の細目が検討されており、大学評価・学位授与機構や大学基準協会等において認証機関となるべく準備が進められています。この認証評価機関になるには、法人の他、代表者や管理人の定めがあれば任意団体でも可能とされております。アメリカ流のアクレディテーションを模したと言われる第3者評価制度ですが、アメリカのように地区毎に単一の機関が担当するのではなく、それぞれに「大学基準」を掲げた多様な機関が併存する事により、多様な特色・理念をもった大学がその活動に応じて多元的な評価を受けられるシステムがうたわれています。
6月のSDからは、「あったかさ」を理念に掲げたFMICS流のボランティアモデルによる認証評価機関が設立可能かどうかを検討し、あわせてこの第3者評価制度のあり方を考えていきます。
【日時】 平成15年11月19日(水) 午後6時30分〜8時30分
【会場】 工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室
*教室変更もありますのでご注意ください。
【申込先】 桜美林大学 出光 直樹 idemitsu@obirin.ac.jp
●今日でも階級制が色濃く残っているイギリスの大学の最新事情、特に、持てる資産をいかに有効活用しているかの報告です。●日時は、試行的に平日の晩、午後7時から9時までといたします。詳細な日程等は、FMICS BIG EGG 12月号をご覧下さい。
【日時】 2003年12月16日(火)午後7時〜9時