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BIG EGG3月号の発送作業は、
3月4日(木)6時〜(先行隊は午後2時〜)
恵比寿・日能研ビル にて行います。
皆様のご参加をお待ちしています!!!

2004年2月のFMICS

  • イノベート・マネジメント宣言(山本 明正)
  • 第五世代の大学(浅沼 雅行)
  • FMICS 2月例会 2月21日(土) 工学院大学:新宿
        ★★会場の教室が変更になりました。(2/20 19:30)★★
  • YFN  2月例会 2月28日(木) 匠ミュージアム:岐阜
  • FMICS 特別例会 3月3日(水) 工学院大学:新宿
  •    FMICS SD 2月18日(水) 工学院大学:新宿
  • 速報3月のFMICS 3月13日(土)〜14日(日)
                 大谷大学 湖西セミナーハウス
  • お知らせ 「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」
  • 【LINK】桜美林大学大学教育研究所主催
        第4回大学教職員公開研修会
      大学職員として元気であるための原理原則を考える
      大競争時代を支える職員は何をしなければならないのか
      3月27日(土)  エステック情報ビル:新宿
      詳細はこちら


イノベート・マネジメント宣言

「経営者の責任は何か。それは企業価値を高めることである。しかし、その高め方は国によって違うし、企業によって違って当然である。経営は合理性を求めるものだが、企業が存在する社会的条件で手法が違うのは当たり前のことだ・・・どんな制度でも完全ではない。企業経営ではその不備を新たな制度で補い、その社会に合ったシステムに変革することが大切なのである・・・もちろん欠陥もある。その一例は、価値観が一方向に走りやすいことである。これに対しては、社内では内部統制や社内監査の仕組み、企業統治の面ではしっかりした監査役制度があればいい。なにも社外取締役である必要はない」と、「イノベート・ジャパン宣言」で御手冨士夫キヤノン社長は語る。(日本経済新聞2003年2月2日朝刊)

 先月末に発表された2003年の決算概算において、売上高前年比8.8%増の3兆1,981億円、純利益前年比44.6%増の2,757億円で、過去最高を記録し、4期連続の増収増益をもちらした経営者の言は自信にあふれ、かつ重い。

 だが、大学経営者の中で、自らの責任の中に「大学価値を高めること」とはっきり認識している者はどれだけいるだろうか。「わが国最大の不良債権」とも言える(高等)教育機関の(教学)経営に携わる者は、大学を取り巻く経営環境の変化について、@変化そのものの本質的・統合的な理解、Aそれ対応した経営戦略の構築、Bその実施のための構成員への説得を自らの責務として取り組むことが求められる。

 さらに、悲惨な現状は、大学価値の「価値」について何の定見も持たない経営者も多いように見うけられることである。冷戦下の経済成長に支えられた20世紀後半の大学像を、グローパル化した今日でも通用する大学の姿と誤認し、まったく価値にならない価値に価値をおいてしまい、社会的に無価値な価値に対して漠然と価値をおいている経営者が多いのではないか。

 さらにさらに、悲劇的状況は、大学が時代に適合して変容すべき時期に、自らの地位保全のために、変化適応力のない教職員の顔色を重視し、学生・父母から見れば、戦後日本の旧弊である生産者発想そのものの大学経営を温存させている経営者が多いことである。このことはイノベーティヴと認知される大学数の少なさが格好の傍証となる。

 「すべてにおいて、今の日本に必要なのは、発想を根底から変え、体質、構造からもう一度見直すことだ。民間企業はそれを国や地方に何歩も先んじて取り組んできた」と、和田勇積水ハウス社長は述べる。(同上)

 時代の変化を感じ取れない理事会、第二労組と化した教授会に意思決定を託している経営感性なき大学には、学位授与・免税・補助金特権を持つ資格はないだろう。

(山本 明正)



第五世代の大学

 大学が産声をあげた12世紀、2つのオリジナルな大学に、パリ大学とボローニャ大学があった。ご存知のとおり、パリ大学が教師の大学、ボローニャが学生の大学の模範となり、すべての大学がここから分かれてきた。原初のころ存在した大学の中に、学生がガバナンスの中心であった大学があったことは、驚きと同時に、今の大学がまだまだ変わりうることを示唆している。ボローニャとは、いったいどんな大学であったのか。

 H.ラシュドールの「大学の起源(上)」(東洋館出版社)によれば、次のとおりである。

  1. 学生は、法律(当時の教会法等)を勉強するために全国から集まってギルドを形成したが、僧侶などの聖職者が多く年齢も高かった。
  2. 当時の市民権は、特別な承認がないと得られず、異邦人との法的な保護についてその格差は大きかった。このため、法律を学ぶために市民権を捨ててやってきた学生達は、ボローニャでの市民権獲得のためギルドを作り、自分達を守るために種々の権利を手に入れた。
  3. 大学団の権利・権能には、主に次のようなものがあった。
    • ア 大学団内部および大学団と関係した場合の裁判権の行使(「学頭」が行使)
    • イ 気に入らないプロフェッサーに対しての授業のボイコット、「ボイコットされた」プロフェッサーに従う学生に対するボイコット(制裁か?)
    • ウ 都市との係争の際、都市に対する制裁として、他の都市に移動する権能

 現在の日本の大学は、第二世代から第三世代の大学に移行していると言われている。(文部科学時報2002年10月号:佐々木毅「巻頭言」参照)この中で、佐々木氏は、第三世代の大学の特徴として、次の3つを挙げている。

  1. 大学と社会の住み分けが崩壊する。
  2. 1. の結果、大学の「社会化」が進展し、大学の内外において、競争が激化し、活性化する。
  3. 知識が重要な時代となり、大学の存在感が高まる。

 これは、大学にとって言えば、社会化が進み、実質的な教育、研究が求められる時代が来ているといことである。つまり、やっと実質的に、学生に対して顔を向ける大学として、変貌するチャンスがやってきたのだ、といえる。

 2004年度から始まる法科大学院の入試が、全国で真っ盛りである。ボローニャが法律のプロフェッショナルを養成する大学として始まっていることを思うと、なにやらとても感慨深く、何かが変わってゆく予感がする。第五世代の大学の頃には、ボローニャを再生するような、学生が主役となる大学が存在しているであろうか。自分は、あわてず、騒がず、座標軸を「学生」に定めて、次に繋げる仕事を「たんたんと」こなしてゆくしかない。

(成蹊大学 浅沼 雅行)



FMICS 2月例会 (第474回例会)


 法科大学院(ロースクール)は、勝ち組大学のステータスになるのか否か。平成16年4月から全国68大学で法科大学院が開校する。文科省は1991年の大学設置基準の改正にともない、護送船団方式から「学校法人の責任において申請するならば、基準を満たしていれば認可する」という競争と自己責任という方針に変えた。少子化が叫ばれる中、それは多くの大学が誕生したが、一人も卒業生も出すことなく募集停止に追い込まれた大学も現れた。今回、不認可4校、2校の保留校(平成16年1月26日に認可)がでた。これは果たして何を意味するのだろうか。
 法科大学院、授業料も「ロー」 有志結うな 優秀な学生獲得で値下げ(平成16年1月10日朝日新聞)という見出し。そして、「ここまで各大学が必死なのは、法科大学院の実績が、大学全体のイメージアップに直結するからだ。日本弁護士会連合会の関係者の間では、「学生の負担を考えれば、授業料が安くなることは歓迎だが、無理な競争はあまり好ましくない。学部教育へのしわ寄せも心配だ」という声もある。
 なぜ、法科大学院だけを優遇するのかという、学生からの素朴な疑問に大学関係者は果たして答えられるのだろうか。優秀な学生集めのためにということで安易に授業料をディカウントしたことが、大学経営、角を矯めて牛が死ぬたぐいの命取りにはならないのだろうか。
 COE、COLの後は法科大学院か。法科大学院の設置認可騒動は第三者評価に飛び火しないとも限らない。そのうえ、医師学部でかつてそうであったように、司法試験合格実績作りを画策するというう暴走が起こることは想像に難くない。
 法科大学院(ロースクール)について、いろいろと考えたいと思います。関係の皆さまのご参加を心からお待ちいたしてます。

【日時】 2004年2月21日(土)午後3時〜6時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 4階 0477教室 24階2410ゼミ室

  • 会場が変更になりました。(2/20 19:30)

【テーマ】 新しい大学のカタチ
        − 法科大学院のことを検証する −

【問題提起】 Yomiuri Weekly 石塚 公康

【参加費】 会員:1,000円 学生:500円 非会員:1,500円

【申込先】 桜美林大学 出光 直樹 idemitsu@obirin.ac.jp



YFN 2月例会 (第475回例会)

 YFN2月例会は、学生村OBとYFNと知研が合同で行う企画です。岐阜の顔の見えるサラリーマンを目指そうと立ち上がった現場人塾。今回はカリスマ営業マンから現在東海地区のカリスマ経営者として名高くご活躍のカラフルタウン社長小泉さんとサラリーマン異業種交流勉強会の草分けの八木理事長をお迎えします。新しいカタチのヒューマンネットワーク創りができますよ。

【日時】 平成16年2月28日(土) 午後1時〜4時

【会場】 JR岐阜駅アクティブG・匠ミュージアム

【テーマ】 人間力養成講座 あなたも伝説を創る人になる

【プログラム】
13:00〜13:30「仕事と若者」
カラフルタウン社長前トヨタ営業本部長
小泉 直
13:45〜14:45「図解は身を助ける」
知的生産技術の会理事長
八木 哲郎
15:00〜15:30「万博市民プロジェクトについて」
愛知万博 杉浦ディレクター
15:30〜15:50「万博参加で一皮むこう」
知研名古屋支部長
加藤仁一

【参加費】 1000円

【申込&問い合わせ先】 高等教育問題研究会名古屋支部事務局
      林 憲和(岐阜聖徳学園大学総合企画課) nhayashi@ha.shotoku.ac.jp



FMICS 特別例会 (第476回例会)


 立命館大学の伊藤昭さんの特別報告会です。伊藤さんは、現在、立命館上海交通大学連絡処・日本総合服務株式会社上海代表処で学生募集活動、日中大学の共同研究の立ち上げ等にお忙しくご活躍です。最新の中国上海事情についていろいろな視点からホットなお話しをいただきます。皆さまには、お仲間をお誘いの上ご参加下さい。

【日時】 2004年3月3日(水) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

  • 会場の変更があり得ますので、参加される方は必ず、最新の案内をご確認下さい。

【テーマ】 激変する中国の今を感じる 中国上海最新事情報告

【ゲスト】 立命館上海交通大学連絡処 伊藤 昭

【参加費】 会員・非会員:1,000円 学生:500円

【申込先】 桜美林大学 出光 直樹 idemitsu@obirin.ac.jp



FMICS SD 149

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ねる場です。

(1)メディアチェック 
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(15枚程度)して、氏名と簡単なメモを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)テーマを定めた継続的な勉強会
 いよいよ2004年4月から国立大学法人が誕生します。予想を遙かに超える状況変化にいかに対処すべきか。ミクロな視点ではなく、大所高所からの意見交換をする場にしたいと思います。

【日時】 2004年2月18日(水) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

*教室変更もあり得ますのでご注意ください。

【テーマ】 激変する時代を強かに活きる
        大学の危機回避を考える −2−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:700円

【申込先】 桜美林大学 出光 直樹 idemitsu@obirin.ac.jp



速報 3月のFMICS

●FMICSの3月は、恒例の関西FORUMです。今年のFORUMの会場は琵琶湖畔の、最初から最後までオールナイトFMICS。●20世紀から21世紀へ、大学を取り巻く環境が大きく変わった。そして大学も本気になった。大学の外からさまざまな人材が大学にやってきたのだ。●今回のFORUMのテーマは「21世紀の大学のカタチ 外から見た大学、中から確かめた大学」。大学職員論、大学組織論だ。●外からやって来た人々には、大学はどう見えるのだろうか。そして、大学をどう変え、どうつくろうとするのか。●大学を支える人と組織を変えること、それはFMICSの永遠のテーマです。●大学職員の人材育成と言えばアドミニストレータ養成と考えるだけで本当にいいんだろうか。アドミニストレータがいれば大学は発展するのだろうか。未来ののFMICS人を私たちはどう育てていくのだろうか。●今回の発表者は、38歳で京都精華大学の事務局長になった福岡さん。大阪ガスから光華女子学園にやってきた山下さん。そして、ご存知、高橋さん。●オールナイトFMICSは、恒例の全員発表(10分以内)です。そして、限定2名の20分プレゼンも実施。(詳細下記)。●京都の春は、ワイワイガヤガヤFORUMからスタートします。ぜひご参加下さい。

【日時】  2004年3月13日(土)〜14日(日)
       FORUM   午後2時〜7時
       夜FMICS  午後9時〜翌朝

【会場】 大谷大学 湖西キャンパス・セミナーハウス

【テーマ】 21世紀の大学のカタチ
       外から見た大学 中から確かめた大学

14:00受付開始
14:30第1部開会
    司会 滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援課長)
15:00Presentation 1
    福岡 正藏(京都精華大学 事務局長)
16:00Presentation 2
    山下 佳夫(光華女子学園 企画広報室長)
17:10Presentation 3
    高橋 真義(桜美林大学大学院助教授・大学教育研究所長)
18:10Discussion
18:40第1部総括
    志垣 陽(立命館大学校友課長)
18:50第1部閉会
19:00懇親会
21:00第2部 All Night FMICS
    【全員発表】人と組織を考える
24:00Discussion
26:00All Night FMICS終了
31:00起床&朝食
32:30総括
34:00FMICS FORUM in KYOTO終了 解散

【参加費】  FORUM 2,000円  懇親会 5,000円  オールナイト 4,000円

【お願い】 3月FORUMでは、オールナイトFMICSで20分間のプレゼンテーション希望者を募っています。「人と組織を考える」内容であれば、テーマは自由。希望の方は、簡単なレジュメを添えて、3月5日までに滝川宛、メールでお申し込みください。

【申し込み・お問い合わせ】
   滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援課)
   tacky@sec.otani.ac.jp



お知らせ

■「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」のホームページをアップしました。
  http://www2.obirin.ac.jp/~shingi/

■「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」ガイドを1月26日大安吉日に発刊しました。
 編集委員会代表:高橋 真義 編集委員長:河野 香織 編集構成:中田 晃 イラスト:永田 明子 編集委員:浅沼 雅行・及川 直子・大石橋 由和・岡村 浩・金成 泰宏・金子 聡・金田 貢・久保田 美千代・坂田 範夫・坂田 洋子・柴田 彩子・清水 聖子・高城 彩子・竹田 一彦・丹治 愛・丹波 悌二郎・中馬 雅宏・冨岡 幸恵・鳥居 聖・中田 晃・永田 明子・布施 芳一・本多 裕子・松本 和俊・宮本 輝・村田 素子・矢島 美知子・安田 馨・山下 靖子・米川 充(敬称略)