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BIG EGG4月号の発送作業は、
4月8日(木)6時〜(先行隊は午後2時〜)
恵比寿・日能研ビル にて行います。
皆様のご参加をお待ちしています!!!

2004年3月のFMICS

  • 「優れた大学」を選ぶのは?(山本 明正)
  • 某国立大学は法人化影響で人件費不足
    非常勤手当てを半減し“補てん”(鳥居 聖)
  •  関西FMICS3月例会 3月13日(土)〜14日(日)
                 大谷大学 湖西セミナーハウス
  • 名古屋FMICS3月例会 3月19日(金) 中村屋旅館:大垣
  •      FMICS SD 3月24日(水) 工学院大学:新宿
  •   速報4月のFMICS 4月24日(土) 工学院大学:新宿
  • お知らせ:「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」
  • 真義ゼミのお知らせ:「大学職員論」「教学支援特論」
    桜美林大学新宿キャンパス 科目等履修生 募集!
    <4月2日(金)締切>
    <要:X線検査、尿検査、心電図検査、血液検査 他>


「優れた大学」を選ぶのは?

 「デフレ下でも着実に収益を伸ばし、日本経済をリードしてきたのはグローバルに業務展開する製造業だ。常にコスト削減に取り組みながら、研究開発を怠らず、新規市場を獲得することで勝ち組になった。 (中略) 『日本企業はモノ作りが得意だから当然』という見方は単純すぎる。自動車や精密機械などに属するランキング上位陣は、規制によって当局から保護されることなく、激しいグローバル競争にもまれてきたのだ。一時はひん死の状態にあった日産は仏ルノーからの資本参加を受け入れ、総合で前回の4位から2位へ順位を上げた」(日本経済新聞2004年2月23日朝刊)

 日経新聞社が日経リサーチと共同開発した多角的企業評価システム「PRISM(プリズム)」の今年度ランキングは、1位は2年連続でホンダ、2位は日産、3位は昨年2位のキヤノン、以下、リコー、イオン、オリンパス、トヨタ自動車、NTTドコモ、武田薬品工業、KDDIと続く。リコー、イオンは社会貢献活動に力を入れ、KDDIは携帯電話事業「au」の好調により、前年度176位から10位に急上昇した。

 「PRISM」とは、専門家が「優れた会社」と見なす企業群について、
「柔軟性・社会性」社会貢献、リスク管理、顧客対応、環境経営、法令遵守など19指標、
「収益・成長力」経常利益額、株式資本利益率、売上高平均増加額など7指標、
「開発・研究」研究開発従業員比率、最高技術責任者(CTO)、特許出願状況など9指標、
「若さ」取締役平均年齢、部課長昇進年齢、中途採用者比率など10指標、
の4項目での評価モデルを作成し、これとは別に、日経記者44人の総合評価、識者58人の総合評価、日経記者82人の経営者評価を行い、評価モデルと評価から得点を算出し、順位づけしたものである。

 「三菱証券のチーフエコノミスト、水野和夫氏は『グローバル製造業が日本経済に占める割合は1割にすぎない。残りの9割は今もリストラ頼りで、日本経済の足を引っ張っている』と語る。

 ここでいう『残りの9割』とは非グローバル・非製造業だ。国内で規制に守られるなどで競争力の向上を怠ってきたほか、内需不振で売り上げを増やせず、債務超過状態からも抜け出せない企業が多い」(同上)

 大学評価は、入試難易度・志願者数による入口一辺倒の時代から、受験産業・出版界による多面的評価、大学評価・学位授与機構の設立、COE制度など、アウトプット重視の方向で複層化している。こうした評価の時代に加えて、規制緩和と入口・出口での国内市場の縮小に対して、活きのぼりのための個性化戦略を策定し、行動できる「優れた大学」はいくつあるだろうか。

(山本 明正)



某国立大学は法人化影響で人件費不足
非常勤手当てを半減し“補てん”

 西日本新聞によると、九州にある某国立大学では、今春の国立大学法人化に備えてH16年度予算のシミュレーションをしたところ人件費の大幅な不足が判明したため、非常勤講師の講義の凍結や合併などを実施して、H16年度分の教職員の人件費不足を補うために、同年度の非常勤講師手当を半減させる方針を明らかにした。

 大学側は「これまでは不足分は文科省と調整すればよく、(非常勤)人件費の心配する必要はなかった。あくまで計算上の話なので実際の規模は不確定だが、不足するのは間違いない」として、今月中に結論を出すという。

 国立大学(総ての公務員にも当てはまるが、)にとって、人件費は完全保証であった。なぜなら、各国立大学には教職員定数というものがあり、その数は法令で定められていたので定数と人件費はセットで各国立大学に配分されていたのである。なお、非常勤人件費は聖域ではなかったので、毎年その額が予算で決まっていたのである。

 従来はどれほどの非常勤を採用するかは、各大学任せであったが、国立大学の法人化に伴い、新たに始まる運営費交付金では、各大学の状況はあまり考慮されないということであり、物件費扱いであることが明確になったと言えるであろう。

 平成15年度の学校基本調査速報によれば、国立大学の教員の本務者は6万1千人に対し、兼務者は4万人である。ちなみに某国立大学では、211人の常勤教員のほかに、H15年度は230人の非常勤講師を採用していたという。平均的な数から比べると、約100人も多い計算となり、その数で計算すると従来比の約4割程度の数字でしか出てこない。一方、私立大学の教員数は本務者8万4千人に対し、兼務者は10万5千人である。このことは、明らかに私立大学では学生に対する教育を非常勤教員に依存した実態を改めて明白にしている。

 従来、教育界では効率性が求められてこなかった。いや、求めることはタブーだったともいえる。既に、18歳人口の減少に伴い大学・短大生の数は減少してきている。私立大学の3割、私立短大の5割もの学校が入学定員割れを起こしている状況下では、授業科目の効率的な開設が必要になってくるのは自明である。

 これまで国立大学は、受講生が少数でも必ず授業を開設していた。しかし、これからは現状のままが良しとされることはないであろう。着実に、授業の開設のあり方について変革を求められている時代は向かって来ているのである。

(鳥居 聖)



関西FMICS 3月例会
FMICS FORUM IN KYOTO (第477回例会)

●FMICS24年目の春3月は、恒例の関西FORUMです。今年のFORUMの会場は琵琶湖畔の、最初から最後までオールナイトFMICS。●20世紀から21世紀へ、大学を取り巻く環境が大きく変わった。そして大学も本気になった。大学の外からさまざまな人材が大学にやってきたのだ。●今回のFORUMのテーマは「21世紀の大学のカタチ 外から見た大学、中から確かめた大学」。大学職員論、大学組織論だ。●外からやって来た人々には、大学はどう見えるのだろうか。そして、大学をどう変え、どう創ろうとするのか。●大学を支える人と組織を変えること、それはFMICSの永遠のテーマです。●大学職員の人材育成と言えばアドミニストレータ養成と考えるだけで本当にいいんだろうか。アドミニストレータがいれば大学は発展するのだろうか。未来のFMICS人を私たちはどう育てていくのだろうか。●今回の発表者は、38歳で京都精華大学の事務局長になった福岡さん。大阪ガスから光華女子学園にやってきた山下さん。そして、ご存知、真義さん。●オールナイトFMICSは、恒例の全員発表10分間スピーチです。そして、限定2名の20分プレゼンも実施。●京都の春は、ワイワイガヤガヤFORUMからスタートします。

【日時】  2004年3月13日(土)〜14日(日)

    受 付14:00〜
    FORUM14:30〜19:00
    懇親会19:00〜21:00
    All Night21:00〜34:00

【会場】 大谷大学 湖西キャンパス・セミナーハウス
     滋賀県大津市雄琴3丁目33−3  電話:077-578-6600

【テーマ】 21世紀の大学のカタチ
       外から見た大学 中から確かめた大学

14:00受付開始
14:30第1部開会
    司会 滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援課長)
15:00Presentation 1
    福岡 正藏(京都精華大学 事務局長)
16:00Presentation 2
    山下 佳夫(光華女子学園 企画広報室長)
17:10Presentation 3
    高橋 真義(桜美林大学大学院助教授・大学教育研究所長)
18:10Discussion 1
18:40第1部総括
    志垣 陽(立命館大学校友課長)
18:50第1部閉会
19:00懇親会
21:00第2部 All Night FMICS
    【全員発表】人と組織を考える
24:00Discussion 2
26:00All Night FMICS 終了
(参考 例年は28時くらい)
31:00起床&朝食
32:30総括
34:00FMICS FORUM in KYOTO 終了 解散

【参加費】  FORUM 2,000円  懇親会 5,000円  オールナイト 4,000円

【お願い】 オールナイトFMICSで20分間のプレゼンテーションのほか、恒例の全員発表(10分間程度)を行います。テーマは自由。レジュメ(A4用紙1枚)を用意して参加してください。

【申込&問い合わせ先】
   滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援課)
   tacky@sec.otani.ac.jp



名古屋FMICS 3月例会 (第478回例会)

 3月の名古屋FMICSは、参加者全員10分間スピーチです。1月例会の企画でしたが都合により延期しました。元気元気元気を合い言葉に、激動の時代に立ち向かう決意表明をしていただきます。特別報告「高校現場の諸問題と大学との接続を模索する」を高校の先生にお願いしています。

【日時】 平成16年3月19日(金) 午後6時30分〜8時30分

【会場】 大垣市・中村屋旅館 TEL:0584-78-2763

【テーマ】 今 あなたは何をしなければならないか
      大学を元気元気元気にするための伝説を創る

【参加費】 5000円(懇親会費含む)

【申込&問い合わせ先】 高等教育問題研究会名古屋支部事務局
      林 憲和(岐阜聖徳学園大学総合企画課) nhayashi@ha.shotoku.ac.jp



FMICS SD 150

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ねる場です。

(1)メディアチェック 
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(15枚程度)して、氏名と簡単なメモを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)テーマを定めた継続的な勉強会
 いよいよ2004年4月から国立大学法人が誕生します。予想を遙かに超える状況変化にいかに対処すべきか。ミクロな視点ではなく、大所高所からの意見交換をする場にしたいと思います。

【日時】 2004年3月24日(水) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

*教室変更もあり得ますのでご注意ください。

【テーマ】 激変する時代を強かに活きる
        大学の危機回避を考える −3−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:700円

【申込先】 出光 直樹(桜美林大学) idemitsu@obirin.ac.jp



速報 4月のFMICS

■FMICSは24歳。2004年度最初の月例会です。ゲストはリクルートの横山さんです。■株式会社、専門学校発の専門職大学院がいよいよ開設。社会人教育の実績が高い法人が本格参入を検討する時代。大学法人のプレーヤーが変わるとマーケットはどう動くのか? また、揺れ動く雇用状況により、大学院が担う社会的役割とはどうなっていくのか? を参加のご皆さまといろいろと考えてみたいと思います。■お若い方をお誘いの上ご参加下さい。

【日時】 2004年4月24日(土) 午後3時〜6時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス

【テーマ】 競争的環境下での新しい大学経営
         戦略的環境マネジメントシステムを検証する

【ゲスト】 リクルート学び市場開発ディビジョン 横山 幸代



お知らせ:「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」

■「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」のホームページをアップしました。
  http://www2.obirin.ac.jp/~shingi/

■「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」ガイドを1月26日大安吉日に発刊しました。
 高等教育問題研究会 FMICS 24年間のあったかさ、ミッション・パッション・アクションのエキスをギュッと束ねたトレーニングです。ひとりでも多くの方に体感して頂きたいものです。
 ガイドは「SHINGI式」トレーニングの資料ですが、FMICSの皆さまには1部1000円+送料(一般2000円+消費税+送料)で頒布いたします。
 申込先:(株)トータルケア 担当:大石橋 shingi-shiki@totalcare.co.jp



真義ゼミのお知らせ:「大学職員論」「教学支援特論」
桜美林大学新宿キャンパス 科目等履修生 募集
<4月2日(金)締切>
<要:X線検査、尿検査、心電図検査、血液検査 他>

 平成16年度の真義ゼミは、春学期が大学職員論、秋学期が教学支援特論(それぞれ2単位/授業料が必要です)となります。昨年1年間のゼミでの実績を更にパワーアップし、時代を活きる職員力向上のための授業(宿題はしっかりとあります)を皆さまと一緒に創っていきたいと思います。

 皆さまには必ず「一日先生カリキュラム」を必ず体感していただき、「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」により評価受けます。新聞記事のモニタリング、調査研究旅行、研修会・出版などの企画、科研費マニュアルブックの編集等々。木曜日の午後6時20分〜9時30分まで、2コマ連続のかなりボリュームのあるゼミになります。以下に、シラバスの一部をご紹介します。

 FMICSの皆さまで、受講を希望されるかたは、高橋 真義(桜美林大学)shingi@obirin.ac.jp までお問い合わせください。

 なお春学期の出願期間は3月26日(金)〜4月2日(金)です。募集要項・願書・時間割・履修ガイドについては、桜美林大学 アドミッションセンター TEL:042−797−4201 に請求して下さい。
 募集要項と願書については、以下のページからダウンロードする事もできます。
http://www.obirin.ac.jp/107/319r.html

 なお、出願に際しては、最終出身校の卒業証明書、健康診断書(3ヶ月以内)等の提出が求められます。この健康診断書にはX線検査、尿検査、心電図検査、血液検査等が項目に含まれているため、受診・取得にはそこそこの手間と時間がかかるので要注意です。なお健康診断書については、提出が数日遅れても構わないとの対応がなされるようですので、確認してみてください。

●春学期:大学職員論の目的

 高等教育大競争時代。大学経営は大学構成員のすべてが参画しなければならないものになりました。なかでも、大学のミッションである教育・研究・社会貢献をカタチあるものとし支えていくためには、大局的な経営マインドのある大学職員に期待される役割は極めて大きいものがあります。

 この授業は、競争的環境の中で個性輝く大学を創るための実践型職員力を養成し、大学経営に対する複眼的思考ができるようになることを目的とします。大学の3つミッションに対する大学職員のそれぞれの責務について考察します。また、教学と経営の両面から私立大学を総合的に評価するといわれている私立大学等経常費補助金制度の基本的理解を深めます。

●秋学期:教学支援特論の目的

 大学のミッションは教育・研究・社会貢献です。この3つのミッションを個性的に社会にアッピールするノウハウを持たない大学は、大競争時代を制することはできません。なかでも、これからの大学職員は、一般事務的サービスはもとより、大学の表に立つ学生・教員が活き活き活躍できるように肌理細かいサポートをしていかなければなりません。

 この授業では、学生と教員に対して的を射た支援と演出はどのようにあるべきかを考えます。教育の神髄ともいえる「教えることは学ぶことである」を「一日先生カリキュラム」で体感し、料理の味を知らない料亭の仲居さん的サービスとは一線を画したコーディネート力のある実践型職員の養成を目指します。授業形式等は、原則として「大学職員論」に準じます。本科目は「大学職員論」の受講を前提としませんが、KJ法の習得を済ませておかれることが期待されます。