過去のお知らせ一覧へ戻る


BIG EGG6月号の発送作業は、
6月9日(水)6時〜(先行隊は午後2時〜)
恵比寿・日能研ビル にて行います。
皆様のご協力をお願いします!!!

2004年5月のFMICS

  • 全員が勝者に成りうるシステム(中馬 雅弘)
  • 私立学校法が改正された(鳥居 聖)
  •    FMICS5月例会 5月22日(土) 工学院大学:新宿
  • 名古屋FMICS5月例会 5月14日(金) 「御懐石 志ら玉」:名古屋
  •      FMICS SD 5月26日(水) 工学院大学:新宿
  •   速報6月のFMICS 6月26日(土) 工学院大学:新宿
  • 速報FMICS SYMPOSIUM 7月31日(土)〜8月1日(日) 新宿&千駄ヶ谷
      鈴木 匠 (目白大学進路指導課長)
      高木 幹夫(日能研代表)
      清水 建宇(朝日新聞社論説委員・大学ランキング編集長)
      その他盛りだくさん!
  • 【link】桜美林大学大学教育研究所主催 大学教職員研修会
      6月19日(土) 桜美林大学:淵野辺 詳細はこちら
  • 【link 会員著書案内】 山本 眞一 編 詳細はこちら
    『SD(スタッフ・ディベロップメント)が変える大学の未来』


全員が勝者に成りうるシステム

 伝説的ホテルマンの窪山哲雄氏はサービスを、1)感情ある人間が行なう行動であるから標準化が難しい、2)目に見えない商品であるため確認がしにくい、3)提供したそばから消えてゆく保存のきかない商品と分析し、「人が人に奉仕して喜んで頂くという仕事の素晴らしさを信じ、仕事に誇りを持つべき」(「サービス哲学」)と纏めている。

 教育はサービス業である。
 十余年前に会った旧帝大の図書館長はニッコリと笑いながら私にこう言った。
「図書館業務の運営は民間が行なった方が良いと思いますよ」。

 業務委託が華やかな昨今の話ではない。90年代初めの話である。行政サービスとしての図書館では利用者増大が職員本人の直接的な評価ではなく、忙しくなって嬉しい事は何もない。仮にもっと勉強したいから開館時間を延長しろ、必要な文献を海外から取寄せてほしいと依頼に応えても、熱心に対応する特定職員に犠牲を強いる結果となる。一方、民間ならば利用者増が売上げ拡大と大歓迎する人も投入し喜んで行う。館長は使いたい利用者と使ってもらいたい運営側が共に勝つシステムがそこには存在すると言いたかったのだ。

 ある大学で1年間の図書館業務委託を振り返る懇談会が開催された。そこに一昨年までは大学直接雇用の臨時職員で、現在は我々のスタッフ(リーダー)として業務にあたっている男性も参加した。懇談会の場で彼は「大学と定期的に開催した会議や利用者向け資料の提出によって自分たちの意見や成果が発表でき、それを大学側から評価(意見)して頂いた事が業務を行っていく上で、とても張り合いになったし嬉しかった」と述べた。「それまではそういったツールを作ってみても、大学側は誰もその事実を知らないので、出した成果も認めてもらえない。やっているのにやっていないのに等しかった」とも付け加えている。頑張った人が報われ、努力が評価される社会は健全だと思う。

 今春「無事卒業できました」と常連だった利用者が手土産を持って来館された。今、彼を指名して来館する利用者が多く存在する。

(中馬 雅弘)



私立学校法が改正された

 この法律の改正の概要は次の3点である。

  1. 学校法人の理事会制度に関する規定を整備し、理事、監事及び評議員会の制度について権限や役割分担を明確にし、学校法人の管理運営の改善を図る。

  2. 学校法人みずからが財務情報等を公開し、説明責任を果たし、財産目録、貸借対照表等の財務書類や事業報告書及び監査報告書を利害関係人の請求に応じて閲覧に供することを義務づける。

  3. 各都道府県に置かれている私立学校審議会の委員について、その構成、推薦手続等に関する規定を削除し、教育に関し学識経験を有する者のうちから都道府県知事が任命することとして各都道府県の判断にゆだねる。

 この改正の背景にはいくつかの視点があることは言を待たないところであり、現に国会審議(衆議院文部科学委員会)においても言及されていた。

 また、この改正の国会審議に間に合うように「平成15年度学校法人の財務の公開状況に関する調査結果」が文部科学省から公表されていた。

 この調査結果の概要によると、

  1. 財務書類の公開状況 何らかの公開を行っている学校法人数は、大学法人で475法人、短大法人等で152法人、大学法人と短大法人等を合わせて627法人であり、全学校法人の95.9%となっている。これは前年度に比べ4.8ポイント増加。

  2. 財務書類の公開方法 広報誌等の刊行物に掲載することにより公開している学校法人数は、大学法人で376法人、短大法人等で72法人、大学法人と短大法人等を合わせて448法人であり、学校法人全体の68.5%となっている。
     また、インターネット上のホームページに掲載することにより公開している学校法人数は、大学法人で104法人、短大法人等で12法人、大学法人と短大法人等を合わせて116法人であり、学校法人全体の17.7%となっている。

  3. 公開している財務書類等の種類

    1. 財務書類 資金収支計算書、消費収支計算書及び貸借対照表について、3種類とも公開(概要の公開を含む。)している学校法人数は、497法人であり、学校法人全体の76.0%となっている。

    2. 監事の監査報告書 公開している学校法人数は、132法人であり、学校法人全体の 20.2%となっている。

    3. 事業報告書 公開している学校法人数は、111法人であり、学校法人全体の17.0%となっている。

 なお、周知のことであるが私大助成金を交付されている学校法人の財務書類は、情報公開制度により大科目の金額のみ知りうることが出来る事となっている。

 諸外国において、事業報告書・会計報告書はどの様な形で公開されているのであろうか、

 昨冬訪問したイギリスの大学では、前者は annual report 、working together 等、後者は financial report 、financial statements 等の報告書名で広く一般に公表されている。わが国では、このような報告者がいつ出来上がるのであろうか?株式会社立大学・大学院が株主に対してどの様な報告書を作るのかによって状況は一変しそうである。今後とも株式会社立大学等には注目しておく必要があるのではないか。

(鳥居 聖)



FMICS 5月例会 (第481回例会)


●多くの大学がレーゾンデートルをかけて「特色ある大学教育支援プログラム」(COL)を取りに行き、採択された大学とされなかった大学の悲喜こもごもをマスコミがこぞって報道をした昨年の秋の頃が懐かしい。いま、あの熱気は何処に行ったのか。息切れの様相を呈している。●COLからニックネームは、GP(グットプラクティス)に変わったけれども、果たしてこの狂騒的努力は大学を変えるのだろうか。大学は誘導された競争でいきいきするのだろうか。COEなどの競争的資金は、果たして大学に効くのか否か。皆さまとともに検証していきたいと思います。

【日時】 2004年5月22日(土)午後2時〜6時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 4階 0477教室

  • エレベーターは、4階には止まりません。3階または5階で降りて、階段で上下してください。

【テーマ】 GP(旧COL)とCOE
      検証 競争的資金は大学に効くのか否か

【問題提起】 朝日新聞論説委員・「大学ランキング」編集長 清水 建宇

【参加費】 会員:1,000円 学生:500円 非会員:1,500円

【申込先】 桜美林大学 出光 直樹 idemitsu@obirin.ac.jp



名古屋FMICS 5月例会 (第479回例会)

●5月のYFNは、この3月に中部学院大学を定年退職された岩清水さんに、紀伊国屋時代と大学時代を振り返り、企業人と大学人の目線の違いなど、今こそ必要とされている経営感性について大いに語っていただきます。●永年FMICS名古屋を支えて頂きました感謝とこれからもご支援頂きことを願っての懇親会です。皆さまのご参加をお待ちいたします。

  • この企画は、都合により4月例会企画を順延したものです

【日時】 2004年5月14日(金) 午後6時半〜9時

【会場】 名古屋市北区上飯田 「御懐石 志ら玉」 TEL:052-981-6868

【テーマ】 先輩 大学を大いに語る 企業の眼 大学人の眼

【スピーカー】 前 中部学院大学情報センター 岩清水 哲哉

【参加費】 会員:1,000円 学生:500円 *懇親会費は実費徴収いたします。

【申込&問い合わせ先】 高等教育問題研究会名古屋支部事務局
      林 憲和(岐阜聖徳学園大学総合企画課) nhayashi@ha.shotoku.ac.jp



FMICS SD 152

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ねる場です。

(1)メディアチェック 
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(15枚程度)して、氏名と簡単なメモを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)テーマを定めた継続的な勉強会
 いよいよ2004年4月から国立大学法人が誕生しました。予想を遙かに超える状況変化にいかに対処すべきか。ミクロな視点ではなく、大所高所からの意見交換をする場にしたいと思います。

【日時】 2004年5月26日(水) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

*教室変更もあり得ますのでご注意ください。

【テーマ】 激変する時代を強かに活きる
        大学の危機回避を考える −5−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:700円

【申込先】 出光 直樹(桜美林大学) idemitsu@obirin.ac.jp



速報 6月のFMICS

●今日、旋風を巻き上げている大学改革も必ずルーツがあります。歴史は明日を語ると言われています。多くの改革の原点を検証致します。6月例会のゲストは教育ジャーナリストの大御所、黒羽亮一先生です。●テキストは、名著『新版:戦後大学政策の展開』(玉川大学出版部)です。皆さまには、是非、お目通し下さい。

【日時】 2004年6月26日(土) 午後2時〜6時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス

【テーマ】 歴史は明日を語る 戦後大学政策の展開

【ゲスト】 教育ジャーナリスト 黒羽 亮一



FMICS SYMPOSIUM 2004
日程は7月31日&8月1日決定 

 今年も昨年に引き続いて、一人でも多くの皆さまにご参加いただきたく、8月のはじめの日程としました。●大競争時代にあって、大学をワクワク活き活きとするためには、大学人一人ひとりのミッション・パッション・アクションをキリリと束ねなければなりません。今、必要なことは「笑顔」と「元気」です。さぁ、工学院大学新宿キャンパス&明治神宮の杜の日本青年館で、FMICS“元気びと”パワーを爆発させましょう。

大学人笑顔たくさん宣言 FMICS 2004

がスローガンとなります。●現在、SYMPSOSIUM企画委員会では、斬新なプログラムを企画中です。●皆さまには、7月31日(土)&8月1日(日)のFMICSシンポには、お仲間をお誘い合わせの上フル参加ください。今すぐ、スケジュールボードに赤丸をお付けください。

 詳細につきましては、出光直樹(桜美林大学) idemitsu@obirin.ac.jp までご連絡下さい。

◆◆シンポジウム運営委員募集中◆◆

7月31日(土)〜8月1日(日) FMICS 第20回拡大勉強会 プログラム当初案
大学人笑顔たくさん宣言 FMICS 2004
大競争時代をいきいき“元気びと”たち

FMICS シンポジウム 2004
工学院大学・新宿校舎
9:30 運営委員集合
13:00 受付開始
13:30 シンポジウム開会
 総合司会 出光 直樹 (桜美林大学 アドミッションセンター)
13:35 解題 いきいき“元気びと”たちの笑顔たくさん宣言
    中田 晃(公立大学協会 事務局次長)
14:00 検証 “元気びと”たちの時代 大競争時代のアクション原則は笑顔たくさん

   鈴木 匠 (目白大学 進路指導課長)

   高木 幹夫(日能研 代表)

   清水 建宇(朝日新聞社 論説委員・大学ランキング編集長)

16:00 休憩
16:15 パネルディスカッション :今 笑顔たくさん“元気びと”たちの時代

 コーディネーター 高橋 真義 (桜美林大学 大学教育研究所長)

17:15 シンポジウムに寄せて  私の一言わたしは笑顔たくさん“元気びと”です

   及川 直子(清泉女子大学 学務課)
   土橋 正文(和泉短期大学 事務局次長)
   安田 馨(進研アド コンテンツ・プランニング事業本部)
   樋口 浩朗(国立大学協会 企画部国際・調査研究主任)
   佐藤 ヒロコ(国際基督教大学 学事部)

18:10     総括 岡村 浩(工学院大学 教授)
FMICS パーティ 2004
工学院大学・新宿校舎 中層棟8階ファカルティ・クラブ
18:20 FMICSパーティ 開始
 司会 浅沼 雅行(成蹊中学・高等学校 事務局)
    小島 理絵(桜美林大学大学院 大学アドミストレーション専攻
19:50 FMICSパーティ 終了
オールナイト FMICS 2004
千駄ヶ谷・日本青年館
21:00 オールナイトFMICS 開会
 司会 鈴木 匠  (目白大学 進路指導課長)
    小出 修嗣 (大阪工業大学 校友課長)
21:20 実習 プロジェクトアドベンチャーを体験する
 ファシリティター 高木 幹夫(日能研 代表)
23:20

 

報告 全国津々浦々 笑顔たくさん“元気びと”たち大集合

   安川 永里子(成安造形大学 情報メディアセンター)
   上原 靖(沖縄大学 会計課長)
   本田 幸子(安田女子大学 庶務課)
   近 雅宜 (酪農学園大学 就職課長)

 まとめ 林 憲和(岐阜聖徳学園大学 企画課)

10:00 オールナイトFMICS 閉会