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3月2日(水)3月4日(金)6時〜
<早番は2時〜> 恵比寿・日能研ビル

2005年2月のFMICS

  • 18歳人口減と民事再生法(鳥居 聖)

  • 優秀な課長適格者を求む!?(松本 和俊)

  • FMICS 2月例会 2月19日 工学院大学:新宿

  • YFN  2月例会 2月4日(金) 中村屋旅館:大垣

  •    FMICS SD 2月23日(水) 工学院大学:新宿

  • 速報3月のFMICS 3月12日(土)〜13日(日)
                 大谷大学 湖西セミナーハウス

  • 【LINK】桜美林大学大学教育研究所主催
        第7回大学教職員公開研修会
        3月26日(土)12:50〜20:00 エステック情報ビル:新宿
        詳細はこちらをご覧下さい

  • 【LINK 会員新刊著書案内】 山本 眞一 編 詳細はこちら
    『SD(スタッフ・ディベロップメント)が育てる大学経営人材』
     大学冬の時代大学職員は何をすればよいのか?
     筑波大学大学研究センター短期集中公開研究会より



18歳人口減と民事再生法

 昨年は、これまで経験したことのない数々のことが起こった年であった。

 学校法人への解散命令、休眠法人の整理、私立学校法の改正や学校会計基準改正の検討作業など学校法人改革元年と呼ぶに相応しい。

 日本私立学校振興・共済事業団の資料によると、現在入学定員割れをしている大学は155校(29.1%)・短期大学は164校(41.0%)である。平成17年の入試動向であるが、大学入試センター試験志願者は約59万人で昨年に比べ1万7千人減。1/15当日の外国語の受験生は52万人、昨年度と同率という。

 仮に、全大学・短期大学で1万7千人の志願者・合格者が減ったとすると、全国で約33校の大学・短大に学生が一人も入学していないという計算になる。

 18歳人口は、あと僅か5年で20万人が減少することを併せて考慮すると約100校は学生は1人もいない計算になる。

 昨年末に、東北文化学園大学への民事再生法の適用があり、民事再生計画が裁判所から認可された。

 既に報道されているが、主概要は以下のとおり。

  • 債権者は、最大96%の債権放棄とし、負債総額340億円を74億円に圧縮。
  • 担保付き債権50億5000万円は今後10年間で全額弁済。
  • 優先債権に当たる文部科学省の補助金5億7500万を全額弁済。
  • 仙台市からの補助金9億4百万円、郡山市の2億円、岩手県の1千3百万円については無担保債権なので95%の債権放棄。
  • 大学は郡山市の薬学部予定地や財産を売却し、債務返済に補充。
  • 大学法人の民事再生が認められたのは全国で初。

 これで問題が終わったわけではない、依然として負債は残ったままである。いまからが正念場の時であり、また、学生確保をどうするのかについては、特効薬による解決策が有るわけではない。

 新聞報道によると推薦入学での合格者は募集定員の1/3だという。一般入試で、志願者の回復を図りたいとの期待があるが、かなり厳しそうだ。

 詰まるところ、学校収入の大部分を占める授業料の確保できないということである。では、支出は削減できるのか、答えはNOである。固定費(人件費)が大部分を占めているので、不足する財源をどうやって工面するというのであろうか。

 手段は一つ、人件費の削減。

 言うには易しいが、目に見えない諸問題が山積しているのである。例えば、賃金未払い提訴問題などの人事労務問題である。

 しかし、これは初例であり民事再生法が適用されたのは、特別であると考える方が正しいのではないか。

 大学・短大に残された時間はもはや残り少ない。18歳人口以外の者を大学・短大に呼び込めるか否かであるが、最終的には知力の英知を集結させられるかどうかに係わってくるのではないか。

(鳥居 聖)



優秀な課長適格者を求む!?

 国立大学法人XWZ大学。親に成績通知表を送付し、至れり尽くせりの大学として名を馳せている。父母と教職員の親睦組織も有し、年1回各地で交流会を開催している。

 厚生補導部門、学生支援課長相当職1名を募集。

  1. 資格等条件…@4年制大学卒業相当以上の方。 A平成17年度3月末で概ね40歳以上50歳以下の方。 B<中略> Cその他の要件…大学生の修学・生活上の支援について意欲のある方。様々なトラブル解決に経験のある方。セクトに関する知識が豊富で、自らも学生時代に学生運動まがいの活動経験のあるが、現在は大学当局に理解のある方。平成17年4月完全施行の「個人情報の保護に関する法律」に造詣があり、苦情処理・担当窓口ができる方。カウンセリング・コーチングの経験を持ち、学生の顔と名前を覚えるのが得意な方。マルチ商法・カルト宗教の知識が豊富で対応を得意とする方。警察関係・暴力団関係にも顔の利く方。体育会出身で何か指導をし、部活動の監督ができる方。
  2. 業務内容…学生生活の支援全般。苦情処理・父母との懇親会にて面接業務も中心的に当たる。
  3. 応募書類…@履歴書 A小論文(大学における学生生活支援に対する見解と具体的方策・抱負を自らのキャリアを踏まえて書くこと。2,000字程度、様式任意)
  4. 選考方法…第一次選考 書類選考 第二次選考 面接試験
  5. 勤務時間等 @1日の通常勤務時間:8:30〜17:30(8時間) A休日:土曜、日曜、祝日、年末年始(12/29〜1/3) B有給休暇及びその他休暇制度あり C60歳定年
  6. 待遇及び労働条件 本学給与規則に基づき年齢、職歴等により決定[例]一般職基本給表(一)7級[45歳で約700万円(賞与含む)] 宿舎あり 社会保険 国家公務員共済組合、雇用保険、労働者災害保険

 こんな類の募集を目にする。「就職担当課長」または「相当職」を多く目にするようになった。大学という土壌では育ちにくい人材・キャリアがそこに見え隠れする。一本釣りをカムフラージュするための公募なのか、純粋に広く人材を集めたいとする意図なのか、真意は量りかねる。がしかし、私自身が大学の評議員や経営者の立場だとして、興味深い学生課や学生支援課という厚生補導の根幹たる部署の責任者を求人した場合、上記のようになるかなぁ…と少々遊んでみた。注目すべきは、「T.資格等条件 Cその他の要件」である。学生課長は何でも屋なのだ。でも、“博学は薄学”“けらの水渡り”“器用貧乏”という諺が頭をかすめる。ゼネラリスト・スペシャリスト論争だ。

 資格等条件に忘れていましたよ、「若干のロイヤリティ(帰属意識・忠誠心)を有する方」とね。

(文教大学学生課 松本 和俊)



ご案内1 FMICS2月例会 (第497回例会)

●中教審「我が国の高等教育の将来像」(答申)が2005年1月24日に発表されました。  文科省は、高等教育政策の手法は「計画の策定と各種規制」の時代から「将来像の提示と政策誘導」の時代へと転換することを宣言しました。
 そして、中長期的観点で想定される高等教育の全体構想に関する将来像=いわゆる「グランドデザイン」と、それに向けて取り組むべき施策の方向性「ロードマップ」を示しました。
 この答申は、まるで高等教育白書のようで具体的アクションプランがないと言われてます。3年先はどうなっているか分からない程に社会環境は変化しています。大学がその埒外にあることはもはや許される訳がありません。確実にひたひたと競争は激化していきます。答申は誰を読み手として意識しているのかは明白です。文科省。文科省はここに書かれていることをカタチにしていくことになります。

●競争的環境で勝つためには、無駄と無理をいかに抑えるかにか、これが出来ないところは致命傷を負うことになりゾンビ化、大学倒産への道を歩むことになります。今後は、限りある資源をいかに有効に活かすか否かで大学の生死は決まります。
 トップ30→ COE→ COL→ 特色GP→ 現代GP 政策誘導型競争的資金獲得競争を煽っているように見えます。文科省は旗を振ってはいないとは言いますが、多くの大学は護送船団時代の習いによって、何とかなるさ的にバトルロイヤルに参加しています。
 戦い方を知らずして戦いには勝てません。強者は強者の、弱者は弱者の戦い方をしなければならないのは世間の常識、大学の非常識です。厳格なセルフスタディー。自分たちの教育資源の強みと弱みとは何か。安易な、訳の分からない甘い外部評価に安心していると思わぬところから足を掬われることになります。

●ランチェスター戦略は企業の戦い方のバイブルですが、大学活きのぼりのためのあったかさのカタチをつくるためにも得るところが極めて大きいものです。今月は、中教審答申をランチェスター戦略で検証しながら、こからの大学のあったかさのカタチをいかに創っていくかを考えます。皆さまには、お仲間をお誘いのうえご参加下さい。

【日時】 2005年2月19日(土) 午後3時〜6時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 4階 0471教室

  • エレベーターは、4階には止まりません。3階または5階で降りて、階段で上下してください。

【テーマ】 ランチェスター戦略で検証する
        大学のあったかさのカタチの原理原則

【発表者】 桜美林大学大学教育研究所 高橋 真義

【参加費】 会員:1,000円 学生:500円 非会員:1,500円

【申込先】 桜美林大学 高橋 真義 shingi@obirin.ac.jp



ご案内(報告)2 YFN2月例会 (第496回例会)

 平成17年2月4日(金)午後6時半から、大垣市・中村屋旅館にて、全日本大学開放推進機構理事長・上智大学教授香川正弘先生を囲み新年会、昨年を振り返り、今年の抱負を全員で発表をいたしました。盛会のうちにお開きになりました。



FMICS SD 161

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ねる場です。

(1)メディアチェック 
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)テーマを定めた継続的な勉強会
 いよいよ2004年4月から国立大学法人が誕生しました。予想を遙かに超える状況変化にいかに対処すべきか。ミクロな視点ではなく、大所高所からの意見交換をする場にしたいと思います。

【日時】 2005年2月23日(水) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

*教室変更もありますのでご注意ください。

【テーマ】 激変する時代を強かに活きる
        大学の危機回避を考える −14−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円

【申込先】 出光 直樹(桜美林大学) idemitsu@obirin.ac.jp



速報 3月のFMICS

●FMICSの3月は、恒例の関西FORUMです。今年のFORUMの会場は琵琶湖畔の、最初から最後までオールナイトFMICS。●20世紀から21世紀へ、大学を取り巻く環境が大きく変わった。財務、マーケティング、人事にIT、大切なことはたくさんあるけれども、なんだかおかしい。違和感がある。●だから、今回のFORUMのテーマは「21世紀の大学のカタチ 大学人の元気・勇気・あったかさ」。●数字では語ることのできない大学論。目の前の学生を大切にする大学論だ。大学を変える前に自分がどう変わるか。そう、「私」が主語の大学職員論、大学組織論だ。●今回のFORUMは、参加者ひとりひとりの中の「大学人」を検証したい。あなたの元気と勇気はどんなものですか。あったかさを自己表現してください。「人育て」ならぬ「人育ち」を検証しよう。●今回の発表者は、「あったかい」と言えば、FMICS人の中でも、誰もが認めるこの3人。目白大学の鈴木匠さん、大阪工大摂南大学の小出さん、佛教大学の堀さん。堀さんは今年の3月、和歌山のご自坊に帰ってしまうそうです。●オールナイトFMICSは、恒例の全員発表(10分以内)です。そして、限定2名の20分プレゼンも恒例です。(詳細下記)。●京都の春は、ワイワイガヤガヤFORUMからスタートします。 ぜひご参加下さい。

【テーマ】 「21世紀の大学のカタチ 大学人の元気・勇気・あったかさ」

【日程】  2005年3月12日(土)〜13日(日)
       FORUM   午後2時〜7時
       夜FMICS  午後9時〜翌朝

【会場】 大谷大学 湖西キャンパス・セミナーハウス 077-578-6600

【参加費】 FORUM:2000円 懇親会:5000円 オールナイト:4000円

【申し込み・お問い合わせ】
   SFK事務局・滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援課)
   tacky@sec.otani.ac.jp

【お願い】
 3月FORUMでは、オールナイトFMICSで20分間のプレゼンテーション希望者を募っています。「元気と勇気とあったかさの自己表現」をテーマに発表をしてみませんか。
 ご希望の方は、簡単なレジュメを添えて、3月5日までに滝川宛、メールでお申し込みください。

【プログラム】
14:00受付開始
14:30第1部開会
    司会 滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援課長)
15:00Presentation 1
    堀 隆広さん (佛教大学 図書館浄土宗文献室担当部長)
16:00Presentation 2
    小出 修嗣さん (大阪工大摂南大学 法人室校友課長)
17:10Presentation 3
    鈴木 匠さん (目白大学進路指導課長)
18:10Discussion
18:40第1部総括
    志垣 陽(立命館大学 校友課長)
18:50第1部閉会
19:00懇親会
21:00第2部 All Night FMICS
    【全員発表】元気と勇気とあったかさの自己表現
24:00Discussion
26:00All Night FMICS終了
31:00起床&朝食
32:30総括
34:00FMICS FORUM in KYOTO 終了 解散