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4月6日(水)6時〜
<早番は2時〜> 恵比寿・日能研ビル

2005年3月のFMICS

  • 経済協力開発機構(OECD)の
    国際的な学習到達度調査(PISA)について(鳥居 聖)

  • 大学が「教育」をアウトソーシング?(浅沼 雅行)

  • 関西FMICS3月例会 3月12日(土)〜13日(日)
                 大谷大学 湖西セミナーハウス

  •   YFN 3月例会 3月17日(木) 浄土院:岐阜

  •     FMICS SD 3月30日(水) 工学院大学:新宿

  •  速報4月のFMICS 4月23日(土) 工学院大学:新宿

  •  速報 淵野辺 SD 4月22日(金) 桜美林大学PFC:淵野辺

  • 真義ゼミのお知らせ:「大学職員論」「教学支援特論」
    桜美林大学新宿キャンパス 大学院科目等履修生 募集

  • 【LINK】桜美林大学大学教育研究所主催
        第7回大学教職員公開研修会
        3月26日(土)12:50〜20:00 エステック情報ビル:新宿
        詳細はこちらをご覧下さい



経済協力開発機構(OECD)の
国際的な学習到達度調査(PISA)について

 文部科学省のHPに、PISA調査の概要が出ているので、ここに抜粋してみる。

■PISA調査の概要(抄)
*参加国が共同して国際的に開発した15歳児を対象とする学習到達度問題を実施。
*2000年に最初の本調査を行い、以後3年ごとのサイクルで実施。2003年調査は第2サイクル(数学的リテラシーが中心)として行われた調査。

【調査対象】
●15歳児に関する国際定義に従って、わが国では、調査対象母集団を「高等学校本科の全日制学科、定時制学科、中等教育学校後期課程、高等専門学校」の1年生、約130万人と定義し、層化二段階抽出法(ひらたく言えば、全国をいくつかのブロックに分類し、各ブロック毎に調査校数を人口に応じて比例配分し、課程種の割合を利用して、各ブロックごとに一定数のサンプル抽出を行うものである。)によって、調査を実施する学校を決定し、各学校から無作為に調査対象生徒を選定した。調査には、全国の144学科、約4700人の生徒が参加。

【調査の方法】(抄)
●ペーパーテストを用い、生徒はそれぞれ2時間の調査問題に取り組んだ。
●PISA調査では、多肢選択式の問題及び自らの解答を記述する問題から構成され、実生活で遭遇するような状況に関する課題文・図表等をもとに解答を求めた。

 いまゆとり教育の見直しが叫ばれており、中山文科相は「ゆとり教育」を軸とする学習指導要領を秋までに全面的に見直すよう審議を中央教育審議会に要請した。

 しかし、ゆとり教育の結果がPISA調査の結果となっているのであろうか。このような疑問を持っているのは私だけであろうか。

 いわゆる、リンゴとミカンを比べることになってはいないであろうか。ゆとり教育の評価が確立していない状況下において、安易に、他の指標を持ち込んでみて(今回のPISA調査は数学的リテラシーが中心である)、その結果に一喜一憂することになってはいないだろうか。

 なぜ、そもそもゆとり教育という概念が生まれたのであろうか。思い起こして欲しい。

 理想と現実の乖離は、なかなかその距離を縮めず、却ってますます遠ざけているように感じられる。機会の平等より結果の平等を求める事はもう止めることにしたらどうか。

 個人的見解としては、例えば義務教育9年修了試験の導入、高校教育3年修了試験の導入など、教育の質を保証するシステムについて義務教育・高校教育段階にまで導入することを考えていかなけらばならない。そのようにしないと、この教育問題の終焉は見ててこないと考えている。

(鳥居 聖)



大学が「教育」をアウトソーシング?

 昨年末、以前から興味をもっていたが、学生キャリア支援を行っているNPO法人「学生キャリア支援ネットワーク」が主催する研修会に出席した。その研修の中で特にデジット株式会社の代表者(35歳前後)の就職支援プログラムの話がとても興味深かった。

 会社の設立当初は、企業からのプログラムソフト作成を受託し、学生ハッカーを集めて開発に当たらせたが、これがプログラムのできが良く業界でも評判となったとのこと。このプロセスを通して、変わってゆく学生ハッカー達の姿に感動し、本格的に教育事業に乗り出すことを決心したそうだ(本人は、うれしそうに儲からない事業ですが、と言っていたが)。

 このプログラムは、大学キャリアセンターが行うべき内容の実践だった。つまり、大学1年生?・2年生を対象に学生レベル(「ステージ」と呼んでいる)に応じて、以下の支援プログラム(同社発行の「インターンシップガイド」2004年10月号、p5〜p6より一部抜粋)を用意している。

  1. ガイダンス
     プロの目により、現在の実力を測る。ステージと呼ばれる5段階のレベル分けを行う。ステージ2(ベーシックコース)からA以降の実践的なインターンシップを開始。

  2. スタートアップ研修(インターシップ開始 前)
     基本的なビジネスマナーを実践的に学ぶ(パンフレットには、声に出し体を動かし、なぜ必要かを体得すると書いてある)。

  3. フォローアップ研修(インターシップ開始2ヶ月目)
     ステージ(ステージ2:ベーシックコース、ステージ3:マスターコース、ステージ4及び5:エキスパートコース)ごとに別れ、どのように行動するか、自分に何が足りないのかをチェックする。しかも、目標設定シートの作成・フィードバック、助言・アドバイスなど個人ごとにフォローを行う。

  4. エキスパート交流会、表彰制度、トレーニングプログラム
     ステージ4及び5の意識が高い学生を集め、将来の人脈作りを演出。ステージアップごとにノミネートによる表彰を行い、成長を促す。また、表現力やロジカルシンキングなど、実践で必要なスキルをトレーニングプログラムとして用意している。

 この株式会社デジットには、某国立大学のある学部から、キャリア教育の業務委託があるそうだ。本来大学がやるべき仕事(教育)が外部企業にやられてしまったという思いと今の職員の専門性をどう育むかが喫緊の課題だと痛感した。情報化による業務合理化と外からの専門家集団の出現、「職員」はうかうかしていられない。

(成蹊中学高等学校事務室 浅沼 雅行)



ご案内1 関西FMICS 3月例会
 FMICS FORUM IN KYOTO (第498回例会)

●FMICS25回目(3月14日ホワイトディが誕生日です)の春、3月は、恒例の関西FORUMです。今年のFORUMの会場は琵琶湖畔の、最初から最後までオールナイトFMICS。●20世紀から21世紀へ、大学を取り巻く環境が大きく変わった。財務、マーケティング、人事にIT、大切なことはたくさんあるけれども、なんだかおかしい。違和感がある。●だから、今回のFORUMのテーマは「21世紀の大学のカタチ 大学人の元気・勇気・あったかさ」。●数字では語ることのできない大学論。目の前の学生を大切にする大学論だ。大学を変える前に自分がどう変わるか。そう、「私」が主語の大学職員論、大学組織論だ。●今回のFORUMは、参加者ひとりひとりの中の「大学人」を検証したい。あなたの元気と勇気はどんなものですか。あったかさを自己表現してください。「人育て」ならぬ「人育ち」を検証しよう。●今回の発表者は、「あったかい」と言えば、FMICS人の中でも、誰もが認めるこの3人。目白大学の鈴木匠さん、大阪工大摂南大学の小出さん、佛教大学の堀さん。堀さんは今年の3月、和歌山のご自坊に帰ってしまうそうです。●オールナイトFMICSは、恒例の全員発表(10分以内)です。そして、限定2名の20分プレゼンも恒例です。●京都の春は、ワイワイガヤガヤFORUMからスタートします。皆さまにはお仲間をお誘いの上ご参加下さい。

【日時】  2005年3月12日(土)〜13日(日)
受  付14:00〜
FORUM14:30〜19:00
PARTY19:00〜21:00
オールナイト21:00〜34:00

【会場】 大谷大学 湖西キャンパス・セミナーハウス
     滋賀県大津市雄琴3丁目33−3  電話:077-578-6600

    《 交通案内 》
      JR京都駅にて湖西線<普通>に乗車、雄琴駅下車 徒歩10分。または、
     雄琴駅から江若バス 仰木の里線(内廻り)に乗車「大谷大学グラウンド前」下車すぐ。
      湖西線は京都発13:29発、13:45発に乗車すると便利です。

【テーマ&プログラム】 21世紀の大学のカタチ
              大学人の元気・勇気・あったかさ

14:00受付開始
14:30第1部開会
    司会 滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援課長)
15:00Presentation 1
    堀 隆広さん (佛教大学 図書館浄土宗文献室担当部長)
16:00Presentation 2
    小出 修嗣さん (大阪工大摂南大学 法人室校友課長)
17:10Presentation 3
    鈴木 匠さん (目白大学進路指導課長)
18:10Discussion
18:40第1部総括
    志垣 陽(立命館大学 校友課長)
18:50第1部閉会
19:00懇親会
21:00第2部 All Night FMICS
    【全員発表】元気と勇気とあったかさの自己表現
24:00Discussion
26:00All Night FMICS終了
31:00起床&朝食
32:30総括
34:00FMICS FORUM in KYOTO 終了 解散

【参加費】 FORUM:2000円 PARTY:5000円 オールナイト:4000円

【お願い】
 オールナイトFMICSで20分間のプレゼンテーションのほか、恒例の全員発表(10分間程度)を行います。テーマは自由。レジュメ(A4用紙1枚)を用意して参加してください。

【申し込み・お問い合わせ】
   SFK事務局・滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援課)
   tacky@sec.otani.ac.jp



ご案内2 YFN3月例会 (第499回例会)

 3月の名古屋FMICSは、『新マーケティング読本』中津孝司編著「第10章大学合弁財務のマーケティング分析」を執筆担当された南山大学エクステンションセンター事務室長新里敏夫さんの発表です。ご自身が担当された、日米の大学変遷の比較研究を踏まえ私立大学のクライシス・マネジメントの提言と言う形で発表いただきます。

【日時】  2005年3月17日(木) 午後6時半〜8時 2次会:午後8時半〜

【会場】  浄土院 岐阜市東駒爪町16 電話:058-264-0389

【テーマ】 大学合弁財務のマーケティング分析
        南山大学と名古屋聖霊短期大学の合併事例研究

【報告者】 南山大学エクステンションセンター事務室長 新里 敏夫

【申込&問い合わせ先】 高等教育問題研究会名古屋支部事務局
      林 憲和 (岐阜聖徳学園大学総合企画課) nhayashi@ha.shotoku.ac.jp



FMICS SD 162

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ねる場です。

(1)メディアチェック 
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)テーマを定めた継続的な勉強会
 いよいよ2004年4月から国立大学法人が誕生しました。予想を遙かに超える状況変化にいかに対処すべきか。ミクロな視点ではなく、大所高所からの意見交換をする場にしたいと思います。

【日時】 2005年3月30日(水) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

*教室変更もありますのでご注意ください。

【テーマ】 激変する時代を強かに活きる
        大学の危機回避を考える −15−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円

【申込先】 出光 直樹(桜美林大学) idemitsu@obirin.ac.jp



速報 4月のFMICS

■FMICSは25歳。2005年度最初の月例会です。ゲストは桜美林大学の米田敬子さんです。競争的環境における大学経営のあり方を、環境マネジメントシステムの観点からケーススタディーします。盛りだくさんの情報にご期待下さい。

  1. 大学の戦略的環境マネジメントシステムの必要性について(国立・私学)
  2. 経費削減
  3. 情報の共有(学内・学外)
  4. 学生サービス
  5. 社会・地域貢献
  6. 教育GP取得
  7. まとめ

【日時】 2005年4月23日(土) 午後3時〜6時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス (予定)

【テーマ】 競争的環境下での新しい大学経営
        戦略的環境マネジメントシステムを検証する

【発表者】 桜美林大学大学教育研究所 米田 敬子



速報 淵野辺SD 1

●FMICS の新しい企画が始まります。ゼミナール型勉強会「SD」を、首都圏西部地区でも開催します。会場はJR横浜線・淵野辺駅北口直結の桜美林大学PFC(プラネット淵野辺キャンパス)です。日程は原則として第4金曜日を予定しています。皆様のご参加をお待ちしています。

(1)メディアチェック
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌・資料等のトピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)『Between』誌の講読
 高等教育情報誌『Between』(進研アド発行)をメインテキストにして、高等教育をめぐる問題を勉強します。

【日時】 2005年4月22日(金) 午後6時20分〜8時20分

【会場】 桜美林大学PFC 2階会議室

【申込先】 出光 直樹(桜美林大学) idemitsu@obirin.ac.jp



真義ゼミのお知らせ:「大学職員論」「教学支援特論」
桜美林大学新宿キャンパス 大学院科目等履修生 募集

 平成17年度の真義ゼミは、春学期が大学職員論、秋学期が教学支援特論(それぞれ2単位/授業料が必要です)となります。3年間(自主ゼミを含みます)のゼミでの実績を更にパワーアップし、時代をもろともしない職員力向上のための授業を皆さまと一緒に創っていきたいと思います。
 皆さまには必ず「一日先生カリキュラム」を体感していただき、「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」により評価受けます。夏と春の合宿ゼミ、他大学との交流ゼミ、海外調査やテキスト出版などの企画編集等々。木曜日の午後6時20分〜9時30分まで、2コマ連続のかなりボリュームのあるゼミになります。
 以下に、シラバスの一部をご紹介します。
 FMICSの皆さまで、受講を希望されるかたは、高橋真義 shingi@obirin.ac.jp までお問い合わせください。

●春学期:大学職員論の目的

 大競争時代。大学経営は大学構成員のすべてが主体的に参画しなければならないものになりました。なかでも、大学のミッションである教育・研究・社会貢献をカタチあるものとし、それらを支えていくためには、大局的に教学と経営を融合するマネジメント感性のある大学職員に期待される役割分担は極めて大きいものがあります。
 この授業は、大学経営に対する複眼的思考を持ち、競争的環境の中で個性輝く大学を創るためのミッション・パッション・アクションをカタチにできる実戦的大学職員力を養成することを目的とします。

●秋学期:教学支援特論の目的

 大学のミッションは教育・研究・社会貢献です。これらのミッションを個性的に社会にアッピールできなければ、大学の明日はあり得ないとまで言われています。大学大競争時代の今、大学職員は一般事務的サービスを無難にこなすことだけではなく、大学の主人公である学生そして教員が活き活きと活躍できるように教学的なサポートを主体的に担わなければならなくなりました。
 この授業では、舞台に立つ学生と教員に対する的を射た支援と演出はどのようにあるべきかを考えます。教育の原点である「教えることは学ぶことである」を「一日先生カリキュラム」で体感し、「自己表現・評価トレーニング」によりコミュニケーション能力を磨き、経営と教学を融合するマネジメント能力のある実践型職員の養成を目指します。授業形式は原則として「大学職員論」に準じます。本科目は「大学職員論」の受講を前提としませんが、KJ法の習得は済ませておくことを期待します。