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5月11日(水)6時〜
<早番は2時〜> 恵比寿・日能研ビル

2005年4月のFMICS

  • Honors Online 授業について(鳥居 聖)

  • とある基礎自治体の挑戦(米川 充)

  •  FMICS4月例会 4月23日(土) 工学院大学:新宿

  •  YFN 4月例会 4月24日(日) 東海座禅道場:岐阜

  •     FMICS SD 4月20日(水) 工学院大学:新宿

  • FMICS 淵野辺SD 4月22日(金) 桜美林大学PFC:淵野辺

  • 速報5月のFMICS 5月28日(土) 工学院大学:新宿(予定)

  • FMICS SYMPOSIUM 2005 7月30日(土)&31日(日)に決定!

  • 真義夢考房・真義ゼミのお知らせ
    春学期:大学職員論・秋学期:教学支援特論



Honors Online 授業について

 MnSCU (ミネソタ州立大学機構、ミンスキューと呼ばれている) のニューズレターに、この記事があったので紹介したい。たどたどしい日本語になっているところはご容赦頂きたい。

 いま高校生達は、高校を離れることなく Lake Superior College (ミネアポリスから北へ約240Km、5大湖の一つスーペリオ湖に面した都市にある)の単位を取得している。

 それは、いままでにない新しい手法であり、次世代の大学への入学方式であり、Honors Online と呼ばれている。

 このプログラムは、PCを使って高校生のために特別に用意されており、学生にふさわしい大学レベルのコース(授業)が用意されている。

 オンラインで教育する便利に加え、高校生は Honors Online を受講し単位を取得しても、大学の授業料を免除されている。

 私たちは、田舎にある学校が特に頭を悩ませている取組を解決する方法であることを確信した。それは、学生が学校での授業時間を長期間に調整することなく、そして高校を離れることなく受講することが可能である。と学務担当副学長の Candace Barnack 氏は述べている。(高校の時間割は日本とは違い、1日6コマで毎日同じである。毎日が月曜日のようなものである。)

 大学へ通学するための移動時間が無く、また高校の運動、演劇、音楽などの課外活動を継続的に参加できるのである。

 Lake Superior College のバーチャルキャンパスはミネソタ州でのオンラインにおける大学の授業の先導者である。資格を持った高校生は133オンライン科目以上から選択できる。現在200人以上の高校生は Honors Online プログラムで大学に入学している。

 学生達はこのプログラムを喜んでいる。私たちはここ2年間の中で、クリックでの入学することは大変すばらしいことであるということを見ました。と高校の進路指導担当の Marie Brook 氏は述べている。10代の若者達がPCとともに成長していく、オンライン教育は彼らの快適な環境となっているのである。

 Wrenshall 高校では、372人の学生が5年の間に Honors Online に参加した。学校が提供するPCとメディアセンターでは学生が勉強しているのである。

 カウンセラーの Jamie Savre はこのプログラムの柔軟性が好きである。私は、学生達の都合に合わせて勉強できる時間割を作成できることが出来る。と Savre 氏は述べている。オンラインプログラムは、私たちは子供達が教室内に居なくても授業を受講することが出来るのである。(日本でいう学級という概念がない、授業時間に合わせて学生が休憩時間に教室を大移動するのである。)

 学生達は、すべてのオンライン授業を受講することが可能である。と Savre 氏は述べている。学生達の何人かは受講歴が役に立っている、例えば、看護コースに入学した時にはこれら科目は必要である。そのほかの学生達は、新入生の授業科目に代わる科目として認定されるのである。

 Wrenshall J. Andrea Johnson さんは Composition Uを受講した。自分で時間を管理できるので好きである。と彼女は述べている。学生は教室での授業は、出席を必要としている、または学習上においてもっと勉強すべき科目に授業時間を配分して使うことも出来る。と Johnson 氏は述べている。オンライン教育は必要とされる時、またはいろいろな職業の方でも、家にいる母親でも大学の単位を取るための働きが出来るのである。この授業方法は、もっと可能性が広がるようになります。

 両親もこのオンライン教育が好きだと言っています。なぜなら、大学に通学するということから解放されるからです。

 多くのご両親は、授業に出席するために子供達が遠距離通学している、特に冬の季節において心配していました。と Brooks 氏は述べている。

 Lake Superior College は community and technical college の中で最初にオンラインプログラムに取り組むと共に、Honors Online として5年前から高校に提供しています。いまでは Lake Superior College は、20を超える高校とこのプログラムを提供することについて合意しています。

 私たちは Honors Online プログラムに参加をしている、はるか西の Cass Lake、東の Grand Marais、北の Ely 高校を持っている。と Brooks 氏は述べている。距離は問題ではない。

(鳥居 聖)



とある基礎自治体の挑戦

 「10月本格開講に向けてスタート!三鷹ネットワーク大学〔インキュベート施設〕(仮称) 14の教育・研究機関と三鷹市が基本協定を締結」

 昨年10月に本欄で紹介した「三鷹ネットワーク大学(仮称)」について、新たな進展があったようで、4月3日付の市報1面に上記のような見出しが躍っていた。

 この事業、三鷹市が教育や福祉などでITなどを用いた先進的・実験的な事業を展開していこうという「あすのまち・三鷹」プロジェクト(http://www.asutaka.gr.jp/)の一環として進められている。サイトに掲載されている概要には、下記のような機能を担うものと説明されている。

(1)教育・学習機能
市民の多様な学びのニーズや学生のキャリア教育、企業・事業者や自治体の人材育成などに対応

  1. 教育・研究機関の特色ある講座の開設
  2. 立地を活かしたサテライト・キャンパスの設置
  3. 情報通信ネットワーク活用による学習機会提供
  4. 単位や学位が取得可能な講座の準備

(2)研究・開発機能
まちづくりや地域福祉などの地域課題の解決や人材育成に対応

  1. 「民学産公」の協力・連携による研究体制整備
  2. 立地を活かしたサテライト研究室の設置
  3. 情報通信ネットワーク活用による研究開発支援

(3)窓口・ネットワーク機能

  1. 市民からの相談等の窓口
  2. 教育・研究機関や企業・事業者、自治体の共同研究や共同開発におけるコーディネート

 なかなかに意欲的な取り組みである。新聞でも、「ネットワーク大学では従来の“公開講座”的なプログラムから脱却し、より高度で専門的な知識を提供し起業家育成も視野に入れた講座を用意する。(Sankei Web 多摩版 2005.03.08)」と報じられ、将来的には独自の社会人大学院設置も視野に入れていると書いている記事も見られる。

 しかしながら、先進自治体と評されているとはいえ、人口17万の中堅都市が独力で、財政、組織面でどこまでできるのか、市内のみならず市外も含む14もの機関をコーディネートしきれるのかという点には、多少の不安が残る。

 「“公開講座”的なプログラム」の枠を越え、「大学コンソーシアム京都」や「ネットワーク多摩」と並び立つ、新たな「三鷹モデル」をいかにかたちあるものとしていくのか。

 地域の一員として、また高等教育の未来に関心を持つ者として、今後の動向をしっかりと見守っていきたい。

(米川 充)



ご案内1 FMICS 4月例会 (第500回記念例会)

 FMICSはこの3月14日で25歳になりました。2005年度最初の4月例会は500回記念例会です。競争的環境における大学経営のあり方を、環境マネジメントシステムの観点からケーススタディーします。実戦的事例報告などプログラムは盛りだくさん。お仲間をお誘い下さい。

 大学の施設運営には効率性のよい資源(エネルギー・水等)使用、リサイクル(紙・ゴミ等)が求められます。また、地球環境や社会的責任(CSR)が重視されるにつれ、国境や世代、利害関係を超えて「共に育つ」ための実践的な環境共育が必要となります。「次世代を想い、持続可能な環境を創る」の視点より、大学の環境マネジメントを捉えます。

 ISO認証取得大学の事例を中心に

  1. 経費削減
  2. 情報の共有(学内・学外)
  3. 学生サービス
  4. 社会・地域貢献
  5. 教育GP取得
  6. まとめ

 大学環境について、早稲田大学磯村雅洋氏、国立大学法人総合研究大学院大学講師柳生修二氏、青柳祐典氏(武蔵工業大学大学院環境情報学研究科修了)による事例報告、大学での環境整備に関わる活動をしている学生の発表、飛び入り参加ゲストも加え たパネルディスカッションもおこないます。

 組織の継続性を高める環境マネジメントシステム構築についての実態を探り、システム構築を担う大学職員として必要とされる課題を明確にすることにより、戦略的環境マネジメントシステムを検証します。

【日時】  2005年4月23日(土) 午後3時〜6時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 4階 0471 0477教室

  • エレベーターは、4階には止まりません。3階または5階で降りて、階段で上下してください。

【テーマ】 競争的環境下での新しい大学経営
        戦略的環境マネジメントシステムを検証す

【問題提起】 桜美林大学大学教育研究所 米田 敬子

【事例報告】
早稲田大学総務部環境安全管理課磯村 雅洋
総合研究大学院大学 専任講師柳生 修二
武蔵工業大学大学院環境情報学研究科 修了青柳 祐典

【参加費】 会員:1,000円 学生:500円 非会員:1,500円

【申込先】 桜美林大学 高橋 真義 shingi@obirin.ac.jp



ご案内2 YFN 4月例会 (第501回例会)

 YFN 4月例会は、夏のYFN シンポの夜プロ会場の東海坐禅道場で船戸記念洞戸日本文化フォーラムとの共催で開催します。講師の高橋さんは、大学卒業後、(株)きんでん(旧近畿電気工事)に入社され、企業内学校の校長を長く務め幾多の人材を育て、社長・会長・相談役を歴任し、さらに特別顧問に就任されました。今なお大阪貿易協会会長や関西経営者協会常任理事として関西財界のリーダーとして活躍されておられます。

【日時】  2005年4月24日(日) 午後2時〜4時

【会場】  東海坐禅道場 洞戸村下洞戸927 電話 0581-58-7014

【テーマ】 守り育てるべき日本の伝統・文化

【ゲストスピーカー】
 高橋 季義(たかはしすえよし)1925年愛媛県生まれ。(株)きんでん特別顧問・大阪貿易会会長・関西経営者協会常任理事・関西師友協会理事・前中央大学理事・前中央大学学員会副会長

【申込&問い合わせ先】 林 憲和 (岐阜聖徳学園大学総合企画課) nhayashi@ha.shotoku.ac.jp



FMICS SD 163

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ねる場です。

(1)メディアチェック 
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)テーマを定めた継続的な勉強会
 いよいよ2004年4月から国立大学法人が誕生しました。予想を遙かに超える状況変化にいかに対処すべきか。ミクロな視点ではなく、大所高所からの意見交換をする場にしたいと思います。

【日時】 2005年4月20日(水) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

*教室変更もありますのでご注意ください。

【テーマ】 激変する時代を強かに活きる
        大学の危機回避を考える −16−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円

【申込先】 出光 直樹(桜美林大学) idemitsu@obirin.ac.jp



ご案内 淵野辺SD 1

●FMICS の新しい企画が始まります。ゼミナール型勉強会「SD」を、首都圏西部地区でも開催します。会場はJR横浜線・淵野辺駅北口直結の桜美林大学PFC(プラネット淵野辺キャンパス)です。日程は原則として第4金曜日を予定しています。皆様のご参加をお待ちしています。

(1)メディアチェック
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌・資料等のトピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)『Between』誌の講読
 会員の足立さんが編集長を務める高等教育情報誌『Between』(進研アド発行)をメインテキストにして、高等教育をめぐる問題を勉強します。

【日時】 2005年4月22日(金) 午後6時20分〜8時20分
    その後は、5月27日、6月24日、7月15日を予定。

【会場】 桜美林大学PFC 2階会議室

【申込先】 出光 直樹(桜美林大学) idemitsu@obirin.ac.jp



速報 5月のFMICS

 高大連携。高校と大学の教育目標は異なります。 連携が成功するか否か。高校側は、生徒にどのような教育の機会を与えようとするのか。大学はその目的に対して十分なプログラムを提供できるのか否か。魅力的な連携システムを構築するためには、双方が互いの事情をよく理解することが前提となります。

 高校から大学は見えているのか。高校は大学の何を見ているのかを検証いたします。

【日時】 2005年5月28日(土) 午後4時〜7時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス (予定)

【テーマ】 高大連携/魅力的なシステムの構築のために
        検証 高校は大学の何を見ているのか

【発表者】成蹊中学・高等学校浅沼 雅行
法政大学第二中・高等学校総務佐藤 琢磨
秋草学園高等学校事務部業務課長秋草 誠



FMICS SYMPOSIUM 2005
日程は7月30日&31日に決定!!

●FMICS SYMPOSIUM 2005 の日程が決まりました。今年も一人でも多くの皆さまにご参加いただきたく、7月の終わりといたしました。●大競争時代の大学を活き活き元気元気元気にするために、“まなびっと”は明日に向かう可能性の種をしっかりと蒔く必要があります。多くの仲間ととともに原理原則を大切にしたアクションをたくさん束ねたいのです。

可能性たくさん宣言 FMICS 2005

がスローガンとなります。●現在、SYMPOSIUM 企画委員会では、新しいプログラムを企画中です。詳細は5月号 FMICS BIG EGG にてアッピールさせていただきます。●7月30日&31日は、お仲間をお誘いの上ご参加ください。●あなたのスケジュールボードにいますぐ赤丸チェックを付けて下さい。



真義夢考房・真義ゼミのお知らせ
春学期:大学職員論・秋学期:教学支援特論

 平成17年度真義夢考房・真義ゼミは、春学期が大学職員論、秋学期が教学支援特論です。毎週木曜日の午後6時20分から9時30分まで、ワイワイガヤガヤと実戦的職員力アップに努めます。
 詳細は、http://shingi-takahashi.com/ をご覧下さい。春学期の聴講生・科目等履修生の出願は締め切りましたが、FMICSの皆さまにはゲスト参加で真義ゼミを是非体感下さい。歓迎いたします。