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2月8日 (火) (水)18時〜(美味しい中華料理つき!)
<早番は14時〜> 恵比寿・日能研ビル

2006年1月のFMICS

  • 大学設置基準の大綱化をいま一度考える(鳥居 聖)

  • FMICSとの5年間
    ―私を救ってくれた不思議な教育システム―(浅沼 雅行)

  •  FMICS 1月例会 1月28日(土)〜29日(日)
                 日能研:恵比寿 & 中大葉山寮

  •    FMICS SD 1月25日(水) 工学院大学:新宿

  • FMICS 淵野辺SD 1月27日(金) 桜美林大学PFC:淵野辺

  • 速報 2月のFMICS 2月17日(金) 九州産業大学:福岡
             2月18日(土) 工学院大学:新宿 (1/24 変更)

  • 速報 3月のFMICS 3月11日(土)〜12日(日)
                 大谷大学 湖西キャンパス

  • 「SHINGI式」自己表現・評価トレーニング
    就職力・社会人力を磨いてキミの可能性の種を見つけよう
    1月14日(土) 東京しごとセンター講堂:飯田橋


      高橋 真義(桜美林大学大学院教授)
      渡辺 茂晃(日経就職ガイド編集長)
      山本 恵子(NHK社会部記者)
      *強力な講師陣によるトレーニングプログラム! 詳細はリンク先へ!


大学設置基準の大綱化をいま一度考える

 設置基準の大綱化が平成3年に行われた。

 何故この時期に設置基準の改正が行われたのであろうか。

 昭和35年の大学等の入学生が20万人進学率10%、平成3年には大学等の入学生が77万人進学率が40%、30年余りで入学生が57万人、進学率が実に30%も上昇しているのである。

 その間に、この数字に内在する問題が生じたのである。それは、人文科学・社会科学・自然科学・外国語・保健体育などの授業科目の区分や履修単位などが一律に定められており、進学率の上昇に伴い多様化した大学の実態に適合して来なかったことが主問題点であり、一般教育の理念・目標が必ずしも一般教育を担当する組織や教員に浸透しておらず、学生にとっては一般教育の内容が高等学校教育の焼き直しに映る一方、教員の側にも一般教育の意義や目的が不明確であり、さらに専門学部との連携協力も不十分であったことが副問題点といわれている。

 このような問題点を踏まえて、授業科目の区分やこれに応じた卒業要件単位数の定めなどの取り扱いを弾力化し、各大学の自主的な取組にゆだねることとしたのであった。

 また、大学入学生の計画的な整備(昭和50年代前期計画・昭和50年代後期計画・昭和60年代計画)について、今後は定量的な計画を放棄する方向性も含まれていた。

 しかし、設置基準の大綱化の結果、各大学で実施されたことといえば、この改正の想定外の状況が起こっていた。それは教養教育(一般教育)についての空洞化である。その原因は、専門教科重視による教養教育の脈絡のない単位数の削減、教養教育の全学出動方式による実施の結果、学内での責任体制が明確でなくなったためといわれている。

 一方においては、規制緩和による大学等の設置基準の弾力化が一層進む結果となり、審査内規等の準則化、校地校舎の基準面積の大幅な緩和、提出書類の簡略化、審査期間の短縮化、特区による株式会社立の学校設置など、平成3年においては想定外の出来事が多数生じている。

 ところが、最近において設置基準がミニマムスタンダードとは考えていない大学等の申請書が文部科学大臣に受理され、大学設置・学校法人審議会は認可すべきかどうかを審議し、その結果を文部科学大臣に答申した。 そのうち2校が不認可となった。保留や取り下げを含めると、認可されなかったのは計5校にのぼると報道されている。

 今回改めてこの大綱化を考えるに、大所高所の理想的なプランであったとしても、それが正しく理解され、正しく遂行されないと、まさしく絵に描いた餅にしかならないという実態を見て、戸惑うのは私だけであろうか。

(鳥居 聖)



FMICSとの5年間
―私を救ってくれた不思議な教育システム―

 裏巻頭言とは知りつつも、個人的なことを綴らせていただきます。FMICSと私が出会ってから5年の月日が流れようとしています。この間、ほんとうにいろんな人に出会わせていただき、いろんな意見、叱咤、激励をいただきました。そのお陰でほんとうに自分の考え方を変えることができたと感謝しています。FMICSは、今でもそうですが、自分にとってはとてもあったかで不思議な教育システムです。自分の無知を教えてくれたのもこの教育システムのお陰です。5年前は、よくもまあ何でも知っているかのように業務を行っていたものだと、今では変に感心してしまいます。いろんなことを知れば知るほど、大学のことも、働いている学園のことも、教員のことも、そして学生のこともほんとうに自分は知らないのだなあ、という思いを強くします。

 そもそも、私は、話すことも書くこともあまり得意ではありません。むしろ直感的な人間なため、絵を描くなどイメージをもとにした表現のほうが自分の中ではしっくりくる部分が多いいのです。仕事でも、心の中に「もやもや」としたイメージは浮かぶのですが、話や書くことを通じて、自分の思いを正確に伝えたりすることは、とても苦手でした。

 しかし、このFMICSという教育システムに出会って、それが変りました。まずは、定例会の記録取りから始まり、定例会や合宿でのお決まりの強制的?感想文、そして、裏巻頭言の執筆など、とにかく書く機会に恵まれました。そして、定例会や合宿にでればかならず意見をもとめられ、さらに「ひねる」ことまでも要求され、自分の意見を練って、分り易くしかもインパクトがあるように表現することを常に意識させられました。その延長線上として、今では「SHINGI式」や「1日先生カリキュラム」などがありますが、それを通じて、自分の意見をまとめ、発表し、しかも、最後にはいろんな人からあったかい「評価」を受けることができます。そのことで、新たな自分に気づき、反省もさせられます。そんな5年間を通ってきて、ふと気がついてみると、自由にそして喜んで書いたり、話したりすることができる自分が今ここにいます。ほんとうに不思議です。

 これからの5年間は、アクションの5年間にしたいと思っています。今まで教えてもらったことを、ただただ言葉として終わらせるのではなく、行いながら自分の中に体得していきたいのです。今、大学院で修士論文(「職員の自律的なキャリア形成」という題です)に取り組んでいます。学生のためになる論文を書きたいと考えていますが、「言うは易く行うは難し」です。いつの間にか、論文の形ばかりにとらわれ、本来の怒り(寺崎昌男先生のよく言われる論文作成に対する心構えの1つ)を忘れている自分が見え隠れします。来年はこの修士論文を皮切りに、初心を忘れず、さらにアクションを積み重ねて、学生の身近に寄り添える職員を目指し歩んでいきたいと願う今日この頃です。

(成蹊中学高等学校 浅沼 雅行)



FMICS1月例会 (第514回例会)

●2005年5月には、大学淘汰の時代の始まりを予兆させる学生数の減少による民事再生法の適用申請がありました。日本経済新聞の私立大学トップマネジメントへのアンケート結果によれば、これから5年間に負け組となる経営破綻大学は15校に1校あると予測しています。いずれにしても、これからはあったか学生サービスの徹底ができない大学は、たとえ「生き残る」ことはできたとしても「活きのぼる」ことは不可能ではないでしょうか。●今年のFMICS新春合宿例会のオリエンテーションは、学生確保の観点から、最新の留学生問題について考えます。葉山では、改めて大学の主人公である学生のための学生サービスについての原理原則について考えます。勿論、平成18年度のFMICSのワクワクドキドキアクションプランもしっかりと練り上げます。●合宿の反省会は、海辺の素敵な喫茶店パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店の美味しいコーヒーとケーキで行います。●FMICSらしさを十二分に体感できる新春合宿例会は、通称「こたつ合宿例会」とも言われています。ご家族、お仲間をお誘いの上ご参加下さい。昼、夜プロのみの部分参加も大歓迎いたします。

 織田さんから頂きましたアッピールです。

 ついに日本の人口減が始まった・・・厚生労働省の推計で2005年に生まれた子供の数が死亡者数を1万人下回り、政府の推計より1年早く人口の自然減が始まり、学生確保に奔走する大学関係者にも衝撃を与えました。また、大学の国際化のみならず、学生確保の観点からも期待されてきた留学生の数は、2005年5月1日現在で121,812人と過去最高を記録はしましたが、伸び率は3.8%とここ数年間では最低となっています。この要因はいくつか考えられるのですが、萩国際大学の破綻にも明らかなように、これまでのいわゆる「留学生ビジネス」は終焉を迎えたと言っても過言ではないでしょう。国際的体験の重視から海外留学を奨励する動きもあり、大学の国際的評価を高める観点からも質を重視した留学生の受入を各大学は模索していることでしょう。
 まずは平成17年度の留学生受入れの概況について検証をし、次に学生のモビリティに絡む各国の最新情報をお伝えした上で、特に大学の国際競争力や国際性の向上に果たす留学生の役割を踏まえつつ、今後大学において何が必要なのかについて参加者で議論していきたいと思います。その後葉山に異動されてからの議論のテーマの一つになれば幸いです。

【日時】 2006年1月28日(土)〜29日(日)
          オリエンテーション  午後1時〜3時
          合宿FMICS  午後6時〜翌午前9時

【会場】
オリエンテーション 恵比寿・日能研 6階会議室
合宿FMICS 中央大学葉山寮
神奈川県三浦郡葉山町堀内86 TEL 0468-75-0009

《交通》 恵比寿駅 → JR湘南新宿ライン(約52分) →

逗子駅 → [逗12]海岸回り葉山行バス(約12分) →

鐙摺(あぶずり)停留所 → 徒歩(5分) → 中大葉山寮

*JR逗子駅からタクシー(約10分)

【テーマ】 「生き残る」から「活き残る」へのアクション
        改めて 学生のための学生サービスを考える

【プログラム】
1月28日(土)
13:00オリエンテーション
「どこに行く留学生〜そのモビリティを見逃さないために〜」
文部科学省学生支援課補佐 織田 雄一
15:00合宿FMICS葉山会場へ移動
18:00夕食&懇親会
21:00点検 FMICS 2006 アクションプラン
22:00全員参加で、学生のための学生サービスを考えよう
1月29日(日)
2:00朝までフリートーク
8:00朝食
9:00総括
10:00優雅な反省会 パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店

【参加費】
オリエンテーション: 会員1,000円 / 学生500円 / 非会員1,500円
合宿FMICS: 懇親会&宿泊10,000円 / 懇親会のみ日帰り6,000円

【参加条件】
 フルタイムの合宿FMICS参加者には、@学生のための学生サービスのカタチのアイデアをA4判一枚程度にまとめて15部ご持参ください。A自己申告時間10分間以内でアッピールしていただきますのでご用意をしておいて下さい。B800字程度で“MY FMICS”(感想文)を書いて頂きます。提出期限は2月4日(土)です。C点検「FMICS 2006 アクションプラン」では、今年一年間の活動企画・ワクワクドキドキプログラムを考えていただきます。

【申込先】 1月24日(火)までに、坂田 範夫 kintoki(アットマーク)tamajs.chuo-u.ac.jp までお申し込み下さい。

      *例会中の連絡先: 090-4715-4607 高橋 真義



FMICS Staff Development 172

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力をキリキリと束ねなければなりません。そんなことを具現化する場です

(1)メディアチェック
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)テーマを定めた継続的な勉強会
 2005年12月より、池田憲彦さんの新刊『近代日本の大学人に見る世界認識』(自由社 \3,600)をテキストにしています。1月は「後藤 新平」(一章)を取り上げます。

【日時】 2006年1月25日(水) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

【テーマ】 近代日本の大学人に見る世界認識 −2−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円

【申込先】 出光 直樹(横浜市立大学) idemitsu(アットマーク)yokohama-cu.ac.jp



淵野辺 Staff Development 10

●FMICSの新しい企画・ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地区版は若手を中心に盛り上がっています。皆さまのご参加をお待ちしています。

(1)メディアチェック
  あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌・資料等のトピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。10枚程度コピー(原則A4版)してご持参ください。

(2)『Between』誌の講読
 会員の足立さんが編集長を務める高等教育情報誌『Between』(進研アド発行)をメインテキストにして、高等教育をめぐる問題を勉強します。
 12〜1月は、12月1日発行のNo.217号の中から、気になった記事をディスカッションします。

【日時】 2006年1月27日(金) 午後6時30分〜8時30分+懇親会

     *2月は10日(金)を予定。

【会場】 桜美林大学PFC 5階 P506教室

【申込先】 出光 直樹(横浜市立大学) idemitsu(アットマーク)yokohama-cu.ac.jp



速報 2月のFMICS

【日時】 2006年2月18日(土) (1/24 変更)

【テーマ】 学生を元気にする「自己表現・評価トレーニング」の可能性を検証する
       −東京財団への緊急提言から−

●2月例会は当初の予定を変更し、九州産業大学および「私立大学職員人間ネットワーク」との協賛により、『大学職員活性化研修会』と題して、下記の要領で開催します。またこのプログラムは、東京財団より委託研究として支援を受けています。

●大学を取り巻く環境はますます厳しさを増してきています。大学がユニバーサル化し、さまざまなタイプの学生が入学してくる時代を迎え、大学が抱える課題はなおさら複雑化しつつあります。いわゆる伝統的大学のあり方ではすでに対応できないことは明白です。各大学は「大学改革」の名のもとにしのぎを削っています。競争的環境の中で、大学が個性化し生き残っていくためには、なんといっても大学の企画力が問われてきます。大学の企画力は「職員の力」にかかっているといっても過言ではないでしょう。

●このような時代背景のもと、この研修会は「いま、大学職員は何をなすべきか」についてともに考え、問題点を深化させ、より深いところで各自が課題を発見できる場となることを目指します。そして、大学教職員向けの研修会などで好評をいただいている「SHINGI式 自己表現・評価トレーニング」を参加者全員で行い、「職員の力」につながる“プラス発想”の可能性、自己表現することと“聞き上手”になることの難しさとすばらしさを実際に体感していただきます。また、参加者同士の幅広いネットワーク作りの場としても寄与したいと考えます。

●この度は九州産業大学のご協力により、会場をご提供いただきました。これからの大学を担う熱き皆さまのご参加をお待ちいたします。

【日時】 2006年2月17日(金) 午後2時〜午後8時

【会場】 九州産業大学 本館3階 大会議室

【プログラム】
14:00〜15:30講演:「日本の大学の致命的欠陥 −でも職員の力で変えられる−」

桜美林大学大学院 大学アドミニストレーション専攻 教授 諸星 裕

15:40〜17:40SHINGI式自己表現・評価トレーニング

桜美林大学大学院 大学アドミニストレーション専攻 教授 高橋 真義

18:00〜20:00懇親会

【募集人員】 約100人

【参加費】 資料代1,000円 懇親会4,000円 *参加費は当日受付にてお支払いください。

【申込方法】 姓名、所属大学、職名、入職年数(学生の方は学年)、懇親会の参加有無を明記のうえ、2006年2月13日(月)までにお申し込みください。なお、これまでに「SHINGI式 自己表現・評価トレーニング」を経験された方は、申し込みの際にその旨をご記入ください。

【申込&問い合わせ先】 d-staff(アットマーク)hotmail.co.jp (中村 拓昭 :九州産業大学教務課)



速報 3月のFMICS関西

【日時】 2006年3月11日(土)&12日(日)

【会場】 大谷大学 湖西キャンパス・セミナーハウス