2006年7月のFMICS
平成16年度大学における
教育内容等の改革状況について(鳥居 聖)
祝 山梨学院 創立60周年(宮本 輝)
YFN7月例会 7月30日(日) 三渓園:横浜
FMICS・SD 7月20日(木) 工学院大学:新宿
FMICS淵野辺SD 7月14日(金) 桜美林大学PFC:淵野辺
YFNシンポジウム 9月9日(土)〜10日(日) 岐阜
平成16年度大学における
教育内容等の改革状況について
平成18年6月6日に文部科学省は大学における教育内容等の改革状況の調査結果を公表した。
この調査は、昭和38年の「大学教育の改善について(答申)」に起源を発している。当初は、教育課程等の改善状況の調査が中心であったが、平成13年度から同じ調査名で実施されている。
この調査項目は、(1)カリキュラム改革の実施状況、(2)授業の質を高めるための具体的な取組状況、(3)大学院の整備・充実、(4)単位互換、編入学等「開かれた大学」への取組状況、(5)自己点検・評価、外部評価等の実施状況等の5項目から構成されている。
(1)(2)(5)について具体的に見ていきたい。
(1)カリキュラム改革の実施状況について
- 過去4年間(平成13年度〜平成16年度)において、全大学の約80%の559大学、全学部のの約75%の学部の1,370学部が、科目区分や必修・選択科目の見直しなど、カリキュラム改革を実施。
(2)授業の質を高めるための具体的な取組状況について
- 学生による授業評価の実施状況は、633大学→691大学へ6ポイント増加
- 履修科目登録の上限設定(キャップ制)の実施状況は、399大学→429大学へ4ポイント増加
- 厳格な成績評価(GPA制度)の導入状況(学部)は、163大学→195大学へ4ポイント増加
- ファカルティ・ディベロップメント(FD)の実施状況は、482大学→534大学へ6ポイント増加
(5)自己点検・評価、外部評価等の実施状況等について
- 外部有識者の意見反映のための諮問機関等の設置状況は、137大学→186大学へ6ポイント増加
- 教員の教育面の業績評価の実施状況は、187大学→199大学へ1ポイント増加
毎年度の各調査項目のポイントが増加していることは、大学における教育内容等の改革状況が進んでいるという結果であるが、次の点については留意しておく必要である。(1)特定の学部・学科でのみで実施されていてもこの調査では実施してる大学としてカウントされていること。(2)上位下達の手法で実施されている可能性は否定できないこと。(3)調査項目について正しく理解されていない可能性があること。なぜなら、GPA制度とは、授業科目ごとの成績評価を、例えば5段階(A、B、C、D、E)で評価し、それぞれに対して、4・3・2・1・0 のようにグレード・ポイントを付与し、この単位あたりの平均を出して、その一定水準を卒業等の要件とする制度。と解説していること。
(鳥居 聖)
祝 山梨学院 創立60周年
6月24日(金)に大学職員の有志を中心に山梨学院大学を訪問しました。60周年記念事業の一環として山梨学院と地域をPRする場所として「広報スタジオ」を他大学に先駆けて開設、その視察と立ち上げから担当した法人本部広報室・榊原俊介さんの激励も兼ねてでしたが、この紙面では語り尽くせないほど実にさまざまな気づきと発見、そして学びがありました。
私と山梨学院との出会いは FMICS 夏のシンポと年明けの葉山での合宿。榊原さんと同短期大学職員の吉澤さんとは毎年夏のシンポで再会を期する仲、葉山の合宿は上條醇法学部教授・学部長と時には膝を交え、時には朝風呂で一緒に湯船に浸かりながら、毎年お話を伺うのを楽しみにしています。上條先生はそれはすばらしい声帯とダンディズムを持ち合わせた尊敬する FMICS の大先輩です。近年は年始に箱根駅伝・大手町スタートで山梨学院の選手と職員の応援をしてから明治神宮初参りという年始を過ごしてます。
当日は梅雨の時期にもかかわらず、天候に恵まれました。お昼前に山梨学院へ到着、早速学食で学生さんと同じ空間で腹ごしらえ。ここで氷の固まりに埋まったビン牛乳を発見、東京ではめったにお目にかかる機会がない代物、思わず手に取ってしまいました。午後は榊原さんにようキャンパスめぐり、各セクションの責任者との質疑応答をセッティングしていただき、仕事にかける熱い想いを時間ギリギリまで語ってくれました。
今回一番嬉しかったのが古屋忠彦理事長・学長との懇談でした。上條先生も同席していただきあっという間の30分でしたが、 FMICS 代表「高橋真義」との出会い、若くして山梨学院のトップになったがゆえの戦いの日々・・・そして若い私たちに応援メッセージまでいただきました。この貴重な機会をどう活かしていくか、今後の大きな宿題です。
最後に、古屋先生、上條先生はじめ多くの方のご配慮で今回の訪問が実現しました。そして FMICS という「場」のご縁で一緒に行ったメンバーとも知り合いました。26年間続けてこられた FMICS 代表である高橋真義さんに感謝いたします。もうすぐ夏のシンポ、ここでの出会いがいろいろな形で発展します。多くの方の参加をお持ちしています。
(宮本 輝)
ご案内2 YFN 7月例会(第525回例会)
この原三渓顕彰講座は、実はFMICSが生んだ聖徳茶会からの産物です。学園おこし、町おこしで始めた FMICS 有志で始めた聖徳茶会の町おこし編が、実は市民県民に、岐阜出身の偉大なる文化人・財界人の原三渓を顕彰することにありました。19年前にさかのぼります。
参加者は、岐阜県・柳津町・岐阜聖徳学園大学・早稲田大学・三渓園関係者が多数集まります。
【日時】 2006年7月30日(日) 午前11時〜午後4時
【会場】 三渓園
【テーマ】 岐阜県羽島郡柳津出身の郷土の偉人
原三渓翁を顕彰する講座
【参加費】 現地集合解散者は参観料のみ
昼食 2コース選択制
- 隣花苑コース(園の隣 翁の娘さんの旧居で、現在翁の孫が経営・鎌倉時代の神官の屋敷、翁オリジナルの三渓ソバもあり、6000円程)
- 待春軒コース(園内の茶店 翁オリジナルの三渓ソバもあり、1000円程)
■申し込み・問い合わせ先
岐阜聖徳学園大学 総合企画課 林 憲和
電話&FAX 058-279-6760 g-sec@ha.shotoku.ac.jp
FMICS Staff Development 178
●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力をキリキリと束ねなければなりません。そんなことを具現化する場です
(1)メディアチェック
あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。
(2)テーマを定めた継続的な勉強会
2005年12月より、池田憲彦さんの新刊 『近代日本の大学人に見る世界認識』 (自由社 \3,600)をテキストにしています。7月は「永雄 策郎」(五章)を取り上げます。
【日時】 2006年7月20日(木) 午後6時30分〜8時30分
*8月は23日(水)の予定です。
【会場】
工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室
【テーマ】 近代日本の大学人に見る世界認識 −8−
【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円
【申込先】 出光 直樹(横浜市立大学) idemitsu@yokohama-cu.ac.jp
FMICS 淵野辺 Staff Development 16
●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地区版。若手を中心に盛り上がっています。この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者が何か1品、ネタを持ち寄り、みんなで議論します。●ネタは、新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア・企画等々、何でも構いません。ちょっとしたものでも思いがけない発見があるものです。●資料は8部程度お持ちください。
【日時】 2006年7月14日(金) 午後7時〜8時30分+懇親会
*8月は18日(金)に国連大学本部で行います。
【会場】 桜美林大学PFC 5階 P505 3階 P303教室
【申込先】 出光 直樹(横浜市立大学) idemitsu@yokohama-cu.ac.jp
速報 YFN シンポジウム
やっとかめやなもFMICS名古屋(YFN)の《学びのカタチ》を束ねる恒例の第20回YFNシンポジウムをご案内します。
聖徳学園岐阜教育大学でのシンポジウム。懇親会は長良川での女流マトリョウミン奏者の演奏ありの鵜飼い観賞とともに乾杯。夜プロは会場を関市・東海座禅道場に移します。フラメンコライブもあるユニークな企画です。翌日の鮎料理と温泉にも入ります。今年も岐阜は盛りだくさんです。
皆さまお誘い合わせの上ご参加ください。
【日時】 2006年9月10日(土)13:00 〜 11日(日)16:00
【会場】
シンポジウム 岐阜聖徳学園大学 羽島キャンパス 本館8階会議室
夜の部 東海坐禅道場 TEL 0581-58-7014
【テーマ】 可能性の渦を創ろう YFN 2006
私たち“WITH×2びと”になります
【プログラム】
9/9(土)
●第1部(昼の部) 13:30〜16:30
講演
「日本の大学改革を鳥瞰する」
JOC常務理事・元東京大学事務局長・元文科省体育局長 板橋 一太
「母校倒産会費のために今あなたがしなければならないこと」
FMICS代表・桜美林大学教授 高橋 真義
「地方私学の旗手 学園創立60周年 山梨学院大学の戦略を語る」
山梨学院大学法学部長 上條 醇
コーディネーター 南山大学 エクステンションカレッジ事務室長 新里 敏夫
スペシャルひと言 前早稲田大学副総長・常務理事 村上 義紀
●第2部(夕方の部) 17:30〜20:00
懇親会 鵜飼1304年記念 長良川鵜飼鑑賞
女流マトリョウミン奏者の演奏あり
(ロシアの民芸マトリョウシカにテルミンを内蔵したニューサイエンス系楽器)
●第3部(夜の部その1) 20:30〜21:00
「笑いと感動のまちづくり岐阜の仕掛け人
落語の祖 安楽庵策伝 発掘を語る」
岐阜市観光コンベンション室長 青山 武彦
●第4部(夜の部その2) 22:30〜23:30
フラメンコライブ ギター&ダンス IN 洞戸
ペペ飯塚 & ダン村井
●第5部(オールナイトの部) 24:00〜朝まで
オールナイトFMICS 参加者全員発表
9/10(日)
●第6部(リラックス&リゾートの部)
朝の茶 磨甎窟源氏香の間にて 亭主 安藤昌空上人
観光 仙涯和尚誕生の地で、侘びの祖 宇田天皇ゆかりの地
関市武芸川町 探訪
解説案内 前関市教育長 船戸 政一
昼食 鮎料理やな (温泉あり)
●解散 JR岐阜駅 16:30
【参加費】 昼の部のみ千円 夜の部まで1万円 両日1万5千円
【申込&問い合わせ先】 高等教育問題研究会名古屋支部事務局
林 憲和 (岐阜聖徳学園大学 総合企画課 058-279-6710)
nhayashi@ha.shotoku.ac.jp
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