過去のお知らせ一覧へ戻る2007年3月のFMICS
時代の変遷2月2日に文化庁から「敬語の指針(文化審議会答申)」が公表された。 この答申のための分科会は6回、小委員会等は54回も審議が重ねられていた。 従来3種類に分けられていた敬語を、謙譲語を謙譲語T、謙譲語U(丁重語)の2つに分け、丁寧語を丁寧語、美化語の2つに分け、5種類に分けようという内容であった。 この指針の性格としては、「敬語が必要だと感じているけれど、現実の運用に際しては困難を感じている人たちが多い。敬語の基本的な考え方や具体的な使い方を示すもの」とされている。 内容について掻い摘んで見てみたい。 敬語とは、人が言葉を用いて自らの意志や感情を人に伝える際に、単にその内容を表現するだけでなく、相手や周囲の人と、自らとの人間関係・社会関係についての気持ちの在り方を表現するというものである。また、言葉を変えて言うならば、話し手あるいは書き手がその場の人間関係や状況をどのようにとらえているかを表現するものであると言うこともできる。 留意しなければならないのは、敬語を用いれば、話し手が意図するか否かにかかわらず、その敬語の表現する人間関係が表現されることになり、逆に、敬語を用いなければ、用いたときとは異なる人間関係が表現されることになる。 社会生活や人間関係の多様化が深まる日本社会において、人と人が言語コミュニケーションを円滑に行い、確かな人間関係を築いていくために、現在も、また将来にわたっても敬語の重要性は変わらないと認識することが必要である。 敬語も固定的・絶対的なものとしてではなく、年齢の違い、経験等の違い、社会集団の中での立場の違いや階層などを起因とする使い分けが存在し、これらに基づいた様々な「上下」の関係が意識されるものであることを前提とした上で、人と人とが相互に尊重し合う人間関係を反映した相互的・相対的なものとして定着してきている。 さて、敬語の使われ方について乱れが言われているが、言葉の乱れも相当なものであると感じているのは私だけではないであろう。 「ら抜き言葉」、「全然+肯定形」、「半疑問イントネーション」、「〜じゃないですか」などは今や日常茶飯事で使われている。特に、若い世代では、それがあたかも正しい使われ方であると思われているに違いない。 確かに、時代の変遷とともに言葉の使い方の変化、文法の「ゆれ」は致し方ないのかもしれない。だからといって誤用を正当化することはできないはずである。 正しい使い方・やり方は知っているが、違う手段・方法を駆使した方が世間に受け入れやすくなるなら実施してみる価値は十分にあると考えられている。 教育にしてもしかり、学問体系での学びをするのか、実務を通して学びをするのか。ゴールが同じであるならば、個性にあった学びでよいのではないか。 (鳥居 聖) 私の修士論文考お陰様で昨年9月に桜美林大学大学院を無事修了することができた。個人的なことで恐縮だが、これをネタに私の思いを書かせていただきたい。 修士論文では、職員の自律的なキャリア形成を取り扱い、私立大学職員を今後どのようにプロフェショナル化するかを、組織戦略(主に人事戦略)とキャリア形成のための具体的なモデル作りという面から考えた内容になった。この論文に手をつけてみて、私が得たものは次のことだ。
(成蹊中学高等学校事務室 浅沼 雅行) ご案内1 関西FMICS3月例会
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14:00 | 受付開始 |
14:30 | 第1部開会 司会 滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援部) |
14:50 | Presentation 1 福岡 正蔵さん (京都精華大学広報部長) |
15:50 | Presentation 2 片桐 美津子さん (株式会社ダイモス 代表取締役) |
17:00 | Presentation 3 足立 寛さん (立教大学大学教育開発・支援センター調査役・中央大学客員教授) |
18:10 | Discussion |
18:40 | 第1部総括 志垣 陽(立命館 教育文化事業部次長) |
18:50 | 第1部閉会 |
19:00 | 懇親会 |
21:00 | 第2部 All Night FMICS 【全員発表】元気と勇気とあったかさの自己表現 |
24:00 | Discussion |
26:00 | All Night FMICS終了 |
31:00 | 起床&朝食 |
32:30 | 総括 |
34:00 | FMICS FORUM in KYOTO 終了 解散 |
【参加費】 FORUM:2000円 懇親会:5000円 オールナイト:4000円
【お願い】
オールナイトFMICSで20分間のプレゼンテーションのほか、恒例の全員発表(10分間程度)を行います。テーマは自由。レジュメ(A4用紙1枚)を用意して参加してください。
【申し込み・お問い合わせ】
滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援部 075-411-8458)
tacky(アットマーク)sec.otani.ac.jp
■FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。
■あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。
【日時】 2007年3月15日(木) 午後6時30分〜8時30分
【会場】
工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 応接室(2743号室) 2710号室
【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円
【申込先】 高橋 真義(桜美林大学) mail2007(アットマーク)fmics.org
●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地区版。若手を中心に盛り上がっています。この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者が何か1品、ネタを持ち寄り、みんなで議論します。●ネタは、新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア・企画等々、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。●資料は8部程度お持ちください。
【日時】 2007年3月20日(火) 午後7時〜8時30分+懇親会
*今月は火曜日となります。以後、4月20日(金)、5月18日(金)の予定。
【会場】 桜美林大学PFC 3階 P303教室
【申込先】 pfc-sd2007(アットマーク)fmics.org (鳥居@桜美林学園 & 出光@横浜市立大学)
●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。
●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。
【日時】 2007年4月5日(木) 午後6時〜9時+食事会
【会場】 日能研 恵比寿ビル
初めて参加される方は、 mail2007(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。
『FMICS100人BOOK』を読むシリーズ第1回目の4月例会は、FMICSが「まずはじめよう会」という名前の時からのメンバーに、当時の職員論と現在の職員論の違いを語っていただき、時代に流されない職員の原理原則を検証いたします。若手職員をお誘い合わせください。
【日時】 2007年4月21日(土) 午後4時〜6時30分
【会場】 工学院大学新宿キャンパス(予定)
【発表者】 | 獨協大学外国語教育研究所 | 吉田 千春 |
日本私学振興・共済事業団 | 比留間 進 | |
NPO法人 学校経理研究会 | 矢島 美知子 |