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2007年10月のFMICS

【10/20追記】10月27日(土)の例会には非常に多数の参加申込を頂いてますので、会場教室を変更いたしました。参加される方は、事前のお申し込みをよろしくお願いいたします。

  • 平成18年度国立大法人の総利益は773億円(鳥居 聖)

  • ホぺイロという仕事(宮本 輝)

  •    FMICS10月例会 10月27日(土) 工学院大学:新宿
    <検証:大学・最高学府はバカだらけなのか否か>

  •     YFN10月例会 10月13日(土) カラフルタウン岐阜
    <岐阜聖徳学園大学 オープンハウス>

  •     FMICS・SD 10月18日(木) 工学院大学:新宿

  •   FMICS淵野辺SD 10月26日(金) 桜美林大学PFC:淵野辺

  •  会報 BIG EGG 発送 11月1日(木) 日能研ビル:恵比寿

  •  速報 11月のFMICS 11月10日(土)〜11日(日) 山形大学:山形市
    大学職員サミット やまがたカレッジ 2007

  •  速報 12月のFMICS 12月22日(土) 工学院大学:新宿
    <検証 現役学生が語る今風の就活事情>




平成18年度国立大法人の総利益は773億円

 文部科学省は先日、国立大学法人の平成18(2006)年度決算を公表した。

 91法人の経常収益は計2兆4,743億円、経常費用は計2兆5,475億円で、積立金の取り崩しなどを加味した総利益は、773億2,859万となった。利益が最も多かったのは北海道大学で、54億8,559万円だった。

 昨年度(平成17(2005)年度)との比較では、総利益は8.0%増となった。

 収益の増の主な内容は、人件費の節減(約311億円)、競争的研究費の間接経費の増(約301億円)、施設費収益の増(約106億円)などだった。収益の減の主な内容は、運営費交付金の減(約288億円)、減価償却費の増(約171億円)などだった。

 91法人のうち、各大学が共同利用できる研究機関「大学共同利用機関法人」の4法人を除いた87大学では、北海道大学、京都大学、大阪大学など10校が20億円以上の利益を計上した。文科省は「一部の国立大学法人に集中する傾向があるが、上位はいずれも附属病院を有する比較的規模が大きな国立大学法人である」と説明している。

 東京大学のHPから財務情報を詳しく見てみた。損益計算書中の経常費用1,823億3千万円の内訳は、業務費が1,529億7千万円、減価償却費が216億5千万円、受託研究経費等は279億2千万円となっている。一方で、経常収益1,846億5千万円の内訳は運営費交付金収益が848億7千万円で84億8千万円の収入減となっているが、附属病院収益は318億1千万円で24億円の収入増、受託研究等収益は308億4千万円で20億9千万円の収入増などとなっている。

 結局のところ、13億7千万円の利益予測のところが36億4千万円に上方修正されて約22億6千万円になった。したがって、附属病院収益と受託研究等収益の増収がなければ利益は出なかったとも言えるのである。

 しかし一方で、4大学法人が「赤字」だった。同省は「附属病院の再開発に伴う一時的な収益の減少や減価償却費負担などによる」としている。

 また、附属病院を有する42国立大学法人のうち7大学附属病院が業務欠損(経常赤字)となっており、さらに長期借入金の借入金返済額を考慮すると約4割の17大学附属病院が実質赤字状態となっている。

 ところで『今日の私学財政』によると、医学部単科大学11校では平成17年度消費収支計算書(損益計算書に相当)の当年度消費収入超過額は平均7億3千万円となっている。

 前年度繰越消費収支は大幅な赤字であるが、一歩一歩収支改善が進んでいる。

 だが、目先の収益にとらわれ長期的展望にたった施策が進められないと木を見て森を見ずとなってしまう。

 そして、大学附属病院は日本の高度医療の一翼を担っているのだから、経営が立ちゆかなくなれば困るのは国民なのである。

 一層の経営改善を期待したい。

(鳥居 聖)



ホぺイロという仕事

 8月12日の広島戦。ハーフタイムにロッカーの片づけを終えてピッチに戻った。GK楢崎正剛がベンチに向かって自分の胸の前で両手をぐるぐる回している。スタッフはテーピングをして欲しいのではないか、と話していた。自分だけは楢崎の表情や動きを見た瞬間、「違う」と感じた。「キーパーグローブがだめになったな」。予備のグローブを持って楢崎の元へ走った。案の定、ボールを外にはじいた際にクロスバーのフックに引っ掛けて右の手のひらの表面が裂けていた。

 ホペイロの役割を説明する時、クラブを家庭によくたとえる。選手は「子供」、監督やコーチは「お父さん」、ホペイロは「お母さん」。試合開始から5分間は選手のプレーを見てからロッカールームに入る。天候に注意しながらスパイクの選択が合っているかを確認する。ハーフタイム中は監督の話はほとんど聞かず、選手の水分補給を見る。いつもより補給が少ない選手にはドリンクを届けたり、体調を聞いたりする。練習中にコーチらに怒られた選手を、練習後になだめることもある。ただ過保護にはせず、遅刻など生活態度についてはどんどん注意する。

 家庭で子供の変化に最も早く気づくのは母親が多いと思う。クラブでも監督やコーチと別の視点を持つことで見えてくるものがある。そのためにも、選手とのコミュニケーションの時間を増やそうと常に心がけている。どんなに靴磨きがうまくても、どれほど用具の管理が得意でもホペイロは務まらない。選手の要求を敏感に感じ取ることができて初めて自分の仕事は生きてくる。

(朝日新聞朝刊2007年10月9日スポーツ面より 名古屋グランパスエイト 松浦紀典氏)

 前号にて秋草誠氏が私立高校の大学合格者水増し問題について触れていたが、大学に勤務する者としてあらためて“教育の創造”について考えさせられた。ごく一部の生徒とはいえ、一人で何十校も出願することに何のためらいもなかったのか、あるいは在籍する高校への恩義なのか、真相はわからない。法律に抵触する問題ではないが、だからといって無条件に納得することもできず・・・自分自身未だに答えは見つかっていない。

 そこで登場するのが私にとってのホペイロであるFMICSの“発送作業”である。高校に勤務している秋草氏の大きな胸を借りて屈託のない議論ができたり、多くのご意見番に見守られながら夢や理想を語り、時には失敗しながらも共に成長できる場である。皆に共通しているのは、“教育の創造”に携わる自負と誇り、大学の現場で自分の仕事が“生きてくる”日に備えて、今月も想いを込めて発送作業!

(宮本 輝)



FMICS10月例会 (第549回例会)

●FMICS10月例会のゲストスピーカーは石渡嶺司さんです。数少ない大学・教育・就職活動などをフィールドとする若きライターさんで、先般、光文社新書より大学論・学生論として『最高学府はバカだらけ』という刺激的なタイトルで、大学人に贈る辛口のエールをまとめられました。全国の大学を見て回られた確かなジャーナリストの眼の石渡さんと、大学を少しでも良くしたいと27年間頑張ってきたFMICS人たちとのガチンコディスカッションは大いに楽しみです。特に、お若い職員の方のご参加をお待ちしています。

●石渡さんからFMICS10月例会についてのコメントをいただきました。

 本の冒頭から「大学はアホっぽく、学生はバカばっか」とかまし、以降もほぼ全編にわたってアホだバカだ、詐欺師だと書き殴っておりまして、大学教職員の皆様を不快にさせていると聞き及んでおります。もし、事実であれば私の不徳のいたすところ、ここに深くお詫び申し上げ・・・るわけがないじゃないですか、もう。

 だって『最高学府はバカだらけ』に書いた話は全て事実ですよ。下品な事実をそのまま書いただけで「下品だ」と言われても、それは事実を下品たらしめている大学教職員の皆さんに問題があるわけで。それに大学業界全体で一兆五千億円以上もの税金を浪費するくらいだったら、私の住民税の滞納分を払っていただき…、まあこれはいいや。

 そんな私がFMICSのゲスト役を仰せつかることになりました。どう考えても体のいい、大学教職員による「人民裁判」のような気もしますが受けて立つことに。多分、本以上に好き勝手に話しますのでよろしくお願いします。

●日刊ゲンダイの書評は <こちら>

【日時】 2007年10月27日(土) 午後4時〜午後6時30分

【会場】 変更になりました。(10/20)

     工学院大学新宿キャンパス 4階 0477教室6階 0656教室

【テーマ】 大学競争時代を活きるための原理原則を学ぶ
      検証:大学・最高学府はバカだらけなのか否か

【発表者】 ライター 石渡 嶺司

【参加費】 会員:1,000円 学生:500円 非会員:1,500円

【申込先】 高橋 真義(桜美林大学) mail2007(アットマーク)fmics.org



YFN10月例会(第548回例会)

 平成19年秋の文化祭 第1弾
 FMICS名古屋の副会長坂井田教授と事務局林の送る、柳津を核に岐阜市を巻き込み秋の生涯学習祭りを実施。安藤氏による原三渓顕彰展付茶席などなど盛りだくさんで、YFNスタッフが大活躍のエクステンションセンター生涯学習祭りに、近隣YFNスタッフも参加及び出演します。

【日時】 2007年10月13日(土) 10時〜17時

【会場】 カラフルタウン岐阜 レインボーモール館1F 太陽の広場

【テーマ】 岐阜聖徳学園大学
      オープンハウス IN カラフルタウン

【共催校】 附属幼稚園・附属小学校・附属中高等学校・清翔高等学校・聖徳自動車学園



FMICS Staff Development 193

■FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。

■あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

【日時】 2007年10月18日(木) 午後6時30分〜8時30分
     *その次は、11月22日(木)、12月20日(木)の予定。

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2743号室

【テーマ】 近代日本の大学人に見る世界認識 −24−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円

【申込先】 米田 敬子(文教大学) sd2007(アットマーク)fmics.org



FMICS 淵野辺 Staff Development 31

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地区版。若手を中心に盛り上がっています。この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者が何か1品、ネタを持ち寄り、みんなで議論します。●ネタは、新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア・企画等々、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。●資料は8部程度お持ちください。

【日時】 2007年10月26日(金) 午後7時〜9時+懇親会
     *その次は、11月16日(金)の予定。

【会場】 桜美林大学PFC 3階 P303教室

【参加費】 無料

【申込先】 pfc-sd2007(アットマーク)fmics.org (鳥居@桜美林学園 & 出光@横浜市立大学)



会報『BIG EGG』11月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2007年11月1日(木) 午後6時〜9時+食事会

【会場】 日能研 恵比寿ビル

初めて参加される方は、 mail2007(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。


速報 11月のFMICS

●激動の時代、競争に勝ち、個性輝く大学を創るために、大学職員は何をしなければならないのでしょうか。変化に対応する事務処理能力は細分化・先鋭化に向かうものと思われますが、大学を取り巻く環境は変化に加えて拡散しはじめました。事務処理能力が第一義的に求められてきた時代は終わります。新しい時代を担う大学職員は、大学の資産であり資源である教員及び学生と共創し、個性輝く元気な大学を創る役割を担わなければなりません。中でも、学生を支援することにあっては、教員とは異なる視座、大局的視野に立って教育サービスをプロデュースする力量が求められることになります。

●「大学職員サミットやまがたカレッジ2007」は、“東北から発信 個性輝く大学を創ろう”をスローガンに、大学職員がプロデュースする参加型シンポジウムです。
 第1日目は、山形大学学長に就任した結城学長の講演と参加者の皆さまからのリアクションペーパー(感想文)を基にした意見交換参加型のシンポジウムが中心プログラムとなります。「いも煮」を囲んで大学の明日を熱く語り合う懇親会も楽しみです。
 第2日目は、大学の関係者と共に、高校の教員や高校生、地域の皆さまにも参加していただきます。大学の新しい可能性を大学職員(教員・学生を巻き込んでいただくことを歓迎いたします)が自慢するコンテスト「わたしたちの大学をわたしが自慢します」がメインプログラムとなります。審査は参加者全員にお願いいたします。昼食は表彰式を兼ねたサンドイッチパーティーです。すてきなヒューマンネットワークがたくさん生まれることが期待されます。

●ワクワクドキドキの2日間、皆さまにはお仲間をお誘い合わせの上ご参加ください。また、「大学自慢コンテスト」へのエントリーもお待ちしております。

●参加申込等詳細は、山形大学の公式サイトをご覧下さい。

大学職員サミット やまがたカレッジ 2007 ポスター
ポスター(PDF)

11月10日(土)

大学職員がプロデュースする
個性輝く大学を創るアクションを束ねる
シンポジウム

  • 会場:山形大学・小白川キャンパス
       (教養教育1号館、厚生会館)

  • 参加募集人員:大学職員を中心に80名

  • 参加費:1000円
    懇親会費:3000円

11月11日(日)

コンテスト
「わたしたちの大学をわたしが自慢します」

山形大学キャンパスツアー(希望者)

  • 会場:山形大学・小白川キャンパス
       (教養教育1号館)

  • 参加募集人数:80名

  • 参加費:昼食代500円



速報 12月のFMICS

●企業が人を漁りはじめたと言われています。とはいえ、いまだに内定が貰えない学生もいます。2007年型就活について、現役の学生さんにそれぞれの就活のカタチを大いに語っていただきます。●ゲスト4名を募集します。皆さまのお近くの学生さんに声をお掛け下さい。

【日時】 2007年12月22日(土) 午後4時〜午後6時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス

【テーマ】 大学競争時代を活きるための原理原則を学ぶ
      検証 現役学生が語る今風の就活事情