2007年11月のFMICS
見出しへ 大学改革と教授能力
(1)講義を計画する力。 (2)講義の方法上の能力。 (3)助言を与えることの出来る能力。 (4)厳密な意味における教授者として能力。 (5)メディアを使用する能力。 (6)適正な試験をする能力。 (7)評価能力。 (8)状況を総合的に判断する能力。 そしてさらに、日常の大学教育では、教授がうまくなされているかを、次の視点(抜粋)からも検討しなければならない。
このように、ドイツでも大学改革は進行中である。さて、日本では大学院に続き、学部のFDも義務化となった。それも、大学が組織的に行うこととなったのである。従前行われていた授業評価アンケートや講演会だけでは不十分であるという認識を持ってFDが実施されることを期待したい。 (鳥居 聖) 見出しへ ジョニーが教えてくれた成功への道“風に吹かれて豆腐屋ジョニー”“マサヒロ”“ジョニ男”これは全て豆腐の名前だ。 男前豆腐店は、今までの豆腐の概念を変えたネーミングやパッケージデザイン、そして濃厚な味わいの豆腐で1日最大7万パックを全国で販売するほどに大ヒット中。 男前豆腐店の成功は、もう限界と思われる業界でも、実は限界はないということを証明してくれた。限界を作っているのは関係者であり、限界を打ち破るのも関係者なのだ。まさに自ら限界の壁をつくってはいけないことを教えられた。 現在の日本の中等教育は、別学では生徒確保が難しいから「もう限界だ」と共学に変更するという傾向がある。学校関係者は、共学にすればマーケットが広がるから生徒募集しやすくなるという。 この流れは私立中学募集に顕著に現れている。10月9日に東京都私学部は来年度の都内私立中学の入試要項をまとめた。近年の私立中学人気を反映して、募集人員は5年連続で増加し、今年度より222人多い2万5649人となる。男子校は日本工大駒場、修徳学園、明治大付属明治の3校が共学となるため、3校減の35校(募集人員6611人)。女子校は村田学園小石川女子が新設されるが、東星学園が共学となり、桜華女学院が募集をやめるため、1校減の79校(同1万1390人)となる。共学校は昨年11月に認可された東京シューレ葛飾を含め5校増の65校となる。 結局、少子化による生徒確保のための結果が共学という手段を選択したと言っても過言ではない。現状を鑑みるといままで男子校、女子高と呼ばれていた学校は本当にそれぞれ求められる教育をしていたのだろうか。手のひらを返したように共学化が進むさまは、何のための別学だったのだろうかという疑問が生じる。本来の別学の教育の意味を忘れてしまったとさえ感じる。 アメリカでは1990年以降共学の学校が減少し、男女別学、特に女子校が飛躍的に増えてきている。具体的な数字では、30%以上も増えてきている。さらに、別学に対して、政府は2002年から補助金を余計に出すようになってきた。すでに世界の時代の潮流は別学に向いているということだ。現在の日本の中等教育はマーケティングの基本を忘れ、時代の流れにも逆行しているということになる。 マーケティングの基本は焦点を絞り込むこと。活動の領域を絞れば絞るほど立場は強力になる。すべての人のすべての要望に応え弱みをさらすよりは、どこか特定のところで強みを発揮することが勝者となる。 焦点を絞り込んだ強みであるはずの「別学」を自ら放棄し、安易に共学にするのではなく強みをより絞り込み、男子校・女子校に求められる教育のできる学校が勝者になるのはマーケティングの基本からも明らかだ。常にアメリカの後追いをしている日本もいずれはこのことに気づくのだろう。もう限界と思われがちな業界でも実は限界はないという教訓を活かし、独自の強みを絞りだし限界の壁を打ち破るチャレンジ精神をずっと持ち続けたい。 (秋草 誠) 見出しへ FMICS11月例会 (第550回例会)●激動の時代、競争に勝ち残り、個性輝く大学を創るために、大学職員は何をしなければならないのでしょうか。変化に対応する事務処理能力は細分化・先鋭化に向かうものと思われますが、大学を取り巻く環境は変化に加えて拡散しはじめました。事務処理能力が第一義的に求められてきた時代は終わります。新しい時代を担う大学職員は、大学の資産であり資源である教員及び学生と“協どう”し、個性輝く元気な大学を創る役割を担わなければなりません。中でも、学生を支援することにあっては、教員とは異なる視座、大局的視野に立って教育サービスをプロデュースする力量が求められることになります。 ●“東北から発信/個性輝く大学を創ろう”をスローガンに、大学職員がプロデュースする「大学職員サミットやまがたカレッジ2007」は、参加型シンポジウムです。 第1日目のスローガンは、「大学の未来を語り合おう」です。まずは、オープニングトレーニングとして「小学校時代の輝いている自分紹介」をテーマに「自己表現・評価トレーニング」をしていただきます。続いて、山形大学学長に就任された結城学長の講演と参加者の皆さまからのリアクションペーパー(感想文)を基にした意見交換参加型のシンポジウムと続きます。 懇親会は、「いも煮」を囲んで大学の明日を熱く語り合うことになります。そして、会場を山形大学「瑞樹荘」に移して、FMICSのお得意のオールナイト・ディスカッションへと雪崩れ込みます。 第2日目のスローガンは、「大学を自慢する」です。大学の関係者と共に高校の教員や高校生、地域の皆さまにも参加していただきます。大学の新しい可能性を大学職員(教員・学生を巻き込んでいただくことを歓迎いたします)が自慢するコンテスト「わたしたちの大学をわたしが自慢します」がメインプログラムとなります。審査は参加者全員にお願いいたします。昼食は表彰式を兼ねたサンドイッチパーティーです。すてきなヒューマンネットワークがたくさん生まれることが期待されます。 ●ワクワクドキドキの2日間、お仲間をお誘い合わせの上ご参加ください。また、「大学自慢コンテスト」へのエントリーもお待ちしております。 ●参加申込等詳細は、山形大学の公式サイトをご覧下さい。 見出しへ YFN11月例会(第551回例会)YFN・FMICS名古屋の恒例の秋の文化祭第2弾は、聖徳学園女子短期大学元教授で土岐市陶芸作家協会会長であった我らが松山祐利先生の回顧陶芸展と追善茶会を安藤氏を席主に、YFN人がスタッフとなり、繰り広げます。 松山祐利先生は、個展をやらない、作品を売らない、取材を拒絶するという、芸術至上主義者でNHKや芸術新潮で秘境の野人と紹介された程の人であった。しかし、茶道文化や陶芸や原三渓などの地域文化を掘り起こすことを通して、大学が地域貢献しようと立ち上がった当時20代後半であった我ら若きFMICS人の素志を理解いただき、FMICSが生んだ聖徳茶会の会長を亡くなるまで20数年間務めていただきました。 ここに師の1周忌を機にFMICS名古屋人やファンや支援者と共に、松山祐利先生の回顧陶芸展と追善茶会を行います。 皆さま、お誘い合わせのうえご参加下さい。 【日時】 2007年11月23日(金) 11時30分〜17時 【会場】 【テーマ】 岐阜聖徳学園大学
|