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2007年12月のFMICS




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職員力

 大学等への進学率が50%を超えた状況に鑑み、大学教育の量的拡大すなわちマーチン・トロウのユニバーサル・アクセスとなっている状態を積極的に受け止めて、社会からの信頼に応えられるよう、そして国際的に通用する学士課程教育の構築を目指すために、現在、中央教育審議会大学分科会では学士課程教育の再構築についての議論が行われている。

 主な方策・論点は、我が国の学位の水準の維持・向上。教育内容等の優れた実践を行う大学に対する重点支援。高等学校との接続の改善。教職員の職能開発の推進。質保証システムの整備・確立。である。

 特に我が国では、教職員の職能開発の推進が遅れているといっても過言ではない。なぜならFD、SDについての内容定義が行われない状況下で、各大学等において整合性のないままで実施されているからである。だが、これは日本に限ったことではない。

 さて、日本では大学設置基準の改正で自己点検評価が義務づけられた。その上、学校教育法の改正で認証評価機関の実施する機関別認証評価を受けなければならないことになった。

 しかし自己点検評価報告書の内容たるや極めて不十分な状況下にあることは分かっていながら、それに満足するという傾向が多いのが実態である。

 さらに大学院に続き、学部のFDも義務化となった。それも、大学が組織的に行うことが必須となったのである。だが、従前行われていた授業評価アンケートや講演会だけでは不十分であるという認識を持っている大学等はどれほどあるのであろうか。

 いま大学にとって重要課題の一つは、真の意味での自己評価であるにもかかわらず、現実社会から逃避する行動を取り続けている。

 今日このような状態が生じるとは、多くの大学教職員は考えては来なかった。大学生が右肩上がりで増加しているときは、大学は売り手市場であり、その様な雑事には関心がなかった。また、大学生の卒業後の受け入れ先の企業も大学に対しては、その教育内容については無関心であった。

 では、どのような対応をすればこの事案が解消するか考えなくてはならない。教員は教えるだけ、事務職員は言われたことを処理するだけ、このような旧態依然とした体制から完全に脱却しなけば、大学の明日はないと言っても良い。

 大学の教職員の機能分化が叫ばれているが、実現できた日本の大学は数少ない。各教職員が大学に対してどのように貢献できるのかを真剣に考える必要があると共に、その得意分野で実力を発揮することが肝要である。

 私は大学運営は劇場運営と同じ事であると考えている。教職員、学生を劇場の構成員に置き換えてみると教員は俳優、事務職員は裏方として台本書き、舞台監督、大道具そして興行宣伝、呼び込みから切符切りまで、学生は観客である。観客は俳優の演技に満足し、俳優は立派な舞台での演技に誇りを持ち、裏方は観客と俳優に対する最大限の支援を行うことにより、劇場がますます繁栄することに喜びを感じる。そういう大学が増えることを期待したい。

(鳥居 聖)



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笑い研究から学ぶ“大学能トレ”

 なぜ、モノが売れるか?考えたことがありますか。

 モノが売れるのは偶然、売れているわけではありません。そこに何らかの理由が確実に存在するから売れるのです。

 モノをよく売るために、ビジネス脳力の高いと言われている人は、日々行動し頭の中をグルグル回転させながら様々なことを考えていると言われています。

 山奥のトウフ屋さんに行列ができる店があると聞けば、そこに行き、自分の目で見て確かめ、なぜこんな場所で流行るのか仮説を立て研究したりしています。こんなことに時間とお金を投資して、ビジネス脳力をどんどん鍛えているのです。

 漫才師の島田紳助さんは漫才で成功した要因を「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」(幻冬社)の中でこんな風に伝えています。

「僕は売れている先輩芸人の漫才をすべてノートに書きとめて、どこでお客が笑うのか、どこでお客は引いてしまうのか、人が笑うパターンを徹底的に分析して、自分の漫才のネタを練り上げていった」この言葉からもわかるように、事象を研究することは、ビジネスに限らず、どんな分野でも共通した最低条件です。

 私は大学の広報の方と話をするときに質問することがあります。ベンチマークした学校のオープンキャンパスや学園祭などに参加したことがありますか?ほとんどの方はありませんと答えます。広報を本気で考えているのか心配になる瞬間です。

 他大学の方と話すとき、大学の売りは何ですか?と聞くと「面倒見が良い」と答える方がいます。どんなところが面倒見が良いんですかと聞き返すと就職に力を入れて・・・という答が返ってくることがあります。そんな時、心の中で「それはどの大学でもやっている特色を感じない取り組みです。」と思っています。

 自大学の売りは何か?教育という見えないモノに対して可視化できていないと「面倒見が良い」という抽象的な言葉に変わってしまいます。

 私が「面倒見が良い」と感じた大学の一つに金沢工業大学の“チューター”と呼ばれる個人指導教員がいつでも学習に関する質問や相談、勉強の仕方などわかり易く丁寧に答えるシステムがあります。このくらい学生の視点に立った取り組みではないと「面倒見が良い」とはいえないと思っています。結局は自分達の思い込みではなく第三者の視点で自大学を俯瞰した評価が必要だということでしょう。

 まずは、ベンチマークした大学を徹底的に分析し、自大学の強みに変換できる仕組みが必要です。

 自分の大学のアレがダメ、ここがダメな〜んて、ぼやいていないで他大学のイベントに参加してきてください。とにかく職員自ら動き出しましょう。先ず始めよう!!です。

(秋草 誠)



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FMICS12月例会 (第552回例会)

●企業が学生さんを漁りはじめたと言われています。「弱小の人材派遣会社は経営が苦しいんですよ。人がいない、派遣する人をとれないんです」という話を聞かされました。都市部の大学は勿論、地方の大学にもリクルーターは足をのばし始めているようです。●また、理系の大学をでで、大学推薦で送り込まれてきた学生さんが算数レベルの数学もできないということで東芝は、入社時に学生のプレースメントテストをすることにしたそうです(12月2日人材育成学会での報告)。●石の上にも3年、その3年を我慢できずに転職を繰りかえしワーキングプァーに転落していく若者が少なくありません。花形のIT産業では、早い内に芽が出なければ酷使の末に企業から放り出されてITフリーターにならざるを得ないとも言われています。●果たして、人材不足なのでしょうか。内定をたくさんもらって悩んでいる学生に対して、いまだに内定の1つももらえない学生もいます。勝ち組とそうでない組に分かれていく二極化が鮮明になりつつあります。●確実に、就職戦線は変の人材不足は、根本的に異なっているようでもあります。送り出す側の大学は、この時代の変化をしっかりと見据えているのでしようか。学生さんはどのようにこの変化の波に乗るべきなのでしょうか●新しい就活のかたについて、学生さんと送り出し側、応援団の皆さんにそれぞれの想いを語っていただき、就活のことをいろいろと考えます。皆さまのお近くの学生さんに声をお掛け下さい。

【日時】 2007年12月22日(土) 午後4時〜午後6時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 4階0477教室

【テーマ】 大学競争時代を活きるための原理原則を学ぶ
      検証 現役学生が語る今風の就活事情

【コメンテーター】 日経ナビ編集長 兼 日経就職ガイド編集長 渡辺 茂晃

【発表者】
清泉女子大学日本語日本文学科4年吉川 夏紀
     〃柳澤 美菜子
桜美林大学ビジネスマネージメント学科3年浅見 久美子
桜美林大学大学院アドミニストレーション専攻修士課程2年藤 聖悟
東京家政大学栄養学科3年松本 恭子
清泉女子大学就職課長河野 香織
秋草学園短期大学就職課藤田 圭子



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FMICS Staff Development 195

■FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。

■あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

【日時】 2007年12月20日(木) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

【テーマ】 近代日本の大学人に見る世界認識 −27−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円

【申込先】 米田 敬子(文教大学) mail2007(アットマーク)fmics.org



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FMICS 淵野辺 Staff Development 33

●今月の淵野辺SDは趣向を変えて、mixiの「大学・短大事務職員情報交換会」との合同情報交換会(すなわち忘年会)として行います。●参加希望の方は、会場の予約の都合がありますので、12月9日(日)までにご一報願います。

【日時】 2007年12月14日(金) 夜7時〜9時(2次会もあり)
     *その次は、1月25日(金)に国連大学本部で開催予定。

【会場】 中国家庭料理「龍驤」 (新宿区西新宿1−16−8 東計ビルB1F)

【会費】 お料理3000円+飲み物代

【申込先】 出光 直樹(横浜市立大学) idemitsu(アットマーク)yokohama-cu.ac.jp



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会報『BIG EGG』新年1月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2007年12月28日(金) 午後3時〜6時+食事会

【会場】 日能研 恵比寿ビル

初めて参加される方は、 mail2007(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。


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速報 新年1月のFMICS

●FMICSの新年1月は恒例の合宿例会です。新宿・工学院大学でのオリエンテーションは、競争的環境下で生き残るためには、学生さんを元気元気元気にしなければなりません。これからは、資産であり資源である学生さん、特に初年次からしっかりと資産活用するために、教職員が「協どう」することは当然のことになっていきます。このカタチの理論と実践についての検証と展開をいろいろと考えます。葉山では参加者全員に元気元気元気に「私の2008アクションプラン」を発表していただきます。●合宿明けには、海辺の素敵な喫茶店パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店にて、美味しいコーヒー/紅茶とケーキを頂きます。●FMICSらしさを十二分に体感できる新春合宿例会は、通称「こたつ合宿例会」とも言われています。お仲間をお誘いの上ご参加下さい。昼、夜プロのみの部分参加も大歓迎いたします。

【日時】 2008年1月12日(土)〜13日(日)
          オリエンテーション  午後1時〜3時
          合宿FMICS  午後6時〜翌午前9時

【会場】
オリエンテーション 工学院大学新宿キャンパス
合宿FMICS 中央大学葉山寮
神奈川県三浦郡葉山町堀内86 TEL 0468-75-0009

《交通》 JR・逗子駅京急・新逗子駅 → [逗12]海岸回り葉山行バス(約12分) →

鐙摺(あぶずり)停留所 → 徒歩(5分) → 中大葉山寮

*JR・逗子駅/京急・新逗子駅からタクシー(約10分)

【テーマ】(仮題)元気元気元気な私のアクションプラン
      私たちは学生さんを元気元気元気にします

【プログラム】(予定)
1月12日(土)
13:00

昼プログラム

15:00合宿FMICS 葉山会場へ移動
18:00夕食&懇親会
21:00点検 FMICS 2008 アクションプラン
22:00発表 私の 2008 アクションプラン
1月13日(日)
2:00朝までフリートーク
8:00朝食
9:00総括
10:00優雅なお茶会 パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店

【申込先】 12月20日(木)までに、坂田 範夫 kintoki(アットマーク)tamajs.chuo-u.ac.jp までお申し込み下さい。