2008年1月のFMICS
見出しへ PISA2006について今月始めOECD生徒の学習達成度調査(PISA2006)の結果が公表された。その詳細について主だったものを紹介したい ○科学のテスト結果について
○学習機会の公平性について
○科学に対する生徒の意識について
○学校及び制度の要因について
○数学のテスト結果について
○読解テストの結果について
(鳥居 聖) 見出しへ 瀕死のカナリア炭鉱のカナリアって知ってますか? 炭鉱なんてもう廃坑になっていますから、知らない人が多いですよね。実は炭鉱夫の間で先頭を行く人にカナリヤを持たせてカナリヤが毒に敏感に反応をして死ぬのを見てから、カナリアより毒性に強い人間達は帰還時期を決めると言われていました。これを炭鉱のカナリアと呼んでいます。
12月21日の日経新聞の朝刊に大学法人64と短大法人34が早急に改善が必要な「経営困難状態」にあり、うち15法人は「いつ潰れてもおかしくない」レベルだと発表されました。社会の風潮は大学も企業と同様の経営を求めてきます。 しかし、ここで疑問に思うのは、果たして大学は企業と同じような手法で経営改革を進めて良いのだろうかということです。 最近、大学の方からよく耳にするのが、財政が厳しいという理由から金融関連の方々を財務の重要なポストに招くという話です。この方々が、まず、最初にやるのが経費削減の連続。企業に勤めていた者にとって、大学の経費削減は簡単なことです。経費の削減も2〜3年も続けると絞るところがなくなってくるので、同時に提案するのが人件費の削減です。その結果、人件費を削減したしわ寄せは学生にふりかかる可能性は高くなります。このまま削減を続けると学生対応が悪化し、学生から見放される大学が出ることは間違いありません。学生は大学の存続のためにお金を払っているわけではないのです。大学が企業のような経営を目標に急速に改革に向かっている現状に違和感が残るのは私だけではないはずです。そろそろ経費削減・人件費削減等をやめて学生主体の大学へ転換する時期が訪れているような気がします。 これからの大学は人件費の削減を推進するより、一人ひとりが戦力アップを図り、学生のために大学に“何が”必要か考えられる(提案)できる教職員が必要になります。FMICS人としては、母校を廃校にしないために新しい“大学のカナリア”を見つけることが求められていると感じます。瀕死のカナリアは、そこここに居るはずです。そのカナリアが生まれ変われるような環境を創造する能力が必要なのです。 “大学のカナリア力”は「FDとSDの融合」から生まれる予感です。 (秋草 誠) 見出しへ FMICS1月例会 (第553回例会)●いよいよ大学淘汰の時代を迎えます。時代は待ってはくれません。大学を活き活きと元気元気元気にするためには、教員・職員・学生を点から線に、そして面にして、組織としての「協どう力」をパワーアップしなければなりません。新しい時代の職員は、資源であり資産である教員と学生の可能性を伸ばすためのプロデューサーとしての役割を担うことが求められます。●FMICSの1月は恒例の合宿例会です。新宿・工学院大学でのオリエンテーションは、学生教職員の「協どう」のカタチの理論と実践についての日米の事例を検証します。●葉山では参加者全員に「私の2008アクションプラン」を発表していただきます。高等教育問題研究会FMICSの創会30年を総括する「新100BOOK」の発刊企画委員会の立ち上げについても検討もいたします。●恒例の打ち上げ&反省会は、定番になった海辺の素敵な喫茶店(パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店)の美味しいコーヒー/紅茶とケーキを頂きながら行います。●FMICSらしさを十二分に体感できる新春合宿例会は、通称「こたつ合宿例会」とも言われています。お仲間をお誘いの上ご参加下さい。昼、夜プロのみの部分参加も大歓迎いたします。 【日時】 2008年1月12日(土)〜13日(日)
【テーマ】 元気元気元気な私のアクションプラン
【プログラム】
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1月12日(土) | |
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13:00 |
「元気元気元気な私のアクションプラン」を検証する |
15:00 | 合宿FMICS 葉山会場へ移動 |
18:00 | 夕食&懇親会 |
21:00 | 点検 FMICS 2008 アクションプラン |
22:00 | 全員参加で、学生さんを元気元気元気にするための学生サービスを考えます |
1月13日(日) | |
2:00 | 朝までフリートーク |
8:00 | 朝食 |
9:00 | 総括 |
10:00 | 打ち上げ&反省会 パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店 |
【スピーカー】
オリエンテーション: | 会員1,000円 / 学生500円 / 非会員1,500円 |
合宿FMICS: | 懇親会&宿泊12,000円 / 懇親会のみ日帰り6,000円 |
【参加条件】
フルタイムの合宿FMICS参加者には、@学生を元気元気元気にするカタチのアイデアをA4一枚程度にまとめて15部ご持参ください。A自己申告時間10分間以内でアッピールしていただきますのでご用意をしておいて下さい。B800字程度で MY FMICS(感想文)を書いて頂きます。C点検「FMICS 2008 アクションプラン」では、今年一年間の活動企画・ワクワクドキドキプログラムを考えてください。
【申込先】
坂田 範夫 kintoki(アットマーク)tamajs.chuo-u.ac.jp までお申し込み下さい。
合宿参加希望者は、申込をお急ぎ下さい。
●YFN・めやっとかめやなもFMICS名古屋の新春1月例会は、恒例の参加者全員に「学生さんを元気元気元気にするための学生サービスの自分流のカタチ」を発表して頂きます。●翌朝は朝の座禅とお茶もたっぷり楽しんで頂きます。
【日時】 2008年1月12日(土)午後7時〜13日(日)昼
【会場】 東海坐禅道場 岐阜県関市洞戸大野927 電話 0581-58-7014
【発表者】 参加者全員
【申込&問い合わせ先】
林 憲和 (岐阜聖徳学園大学総合企画課) nhayashi(アットマーク)ha.shotoku.ac.jp
■FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。
■あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。
【日時】 2008年1月24日(木) 午後6時30分〜8時30分
【会場】 工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2743号室(教員応接室)
【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円
【申込先】 米田 敬子(文教大学) mail2008(アットマーク)fmics.org
●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地区版。若手を中心に盛り上がっています。この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者が何か1品、ネタを持ち寄り、みんなで議論します。●ネタは、新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア・企画等々、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。●資料は8部程度お持ちください。
●今月は、表参道駅徒歩5分の国連大学本部が会場となりますので、ご注意ください。
【日時】 2008年1月25日(金) 午後7時〜9時+懇親会
*午後7時、国連大学本部1階ロビー集合
次回は2月8日(金) 桜美林大学PFCにて開催。
【会場】 国連大学本部 表参道駅徒歩5分・渋谷駅徒歩8分
【申込先】 pfc-sd2008(アットマーク)fmics.org 出光 直樹(横浜市立大学)
●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。
●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。
【日時】 2008年2月7日(木) 午後6時〜9時+食事会
【会場】 日能研 恵比寿ビル
初めて参加される方は、 mail2008(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。
●朝日新聞社大学ランキング編集部の小林哲夫さんが『ニッポンの大学』を講談社現代新書から昨年末に上梓されました。その帯には、神戸女学院大学教授内田樹氏が、「大学はランク付けすることができるのか?」逆説的なことだけれど、このラディカルな問いが本書の全体に伏流している。と書かれています。小林さんらしい大学に対する愛情が一杯詰まった秀作本として仕上がっています。 ●2月例会は、小林哲夫さんに、この書の誕生までのいろいろな想いをじっくりと語って頂きます。 |
【日時】 2008年2月16日(土) 午後4時〜6時30分
【会場】 工学院大学新宿キャンパス
【スピーカー】 朝日新聞社大学ランキング編集部 小林 哲夫