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2008年2月のFMICS




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教員免許更新制の運用について

 昨年12月25日中央教育審議会初等中等教育分科会教員養成部会において、「教員免許更新制の運用について(報告)」が公表されたので、主だった点を紹介したい。

○教員免許状の有効期間について
 普通免許状または特別免許状(旧免許状)については、引き続き有効期間の定めがない。ただし、教員が修了確認期限までに更新講習の修了確認を受けなかった場合には、その免許状はその効力を失う。

○有効期間の更新(修了確認)の手続きの流れについて

  1. 最初の修了確認期限は、35歳、45歳、55歳で迎える年度末になる予定。
  2. 修了確認期限の延期が可能な理由に該当する場合や、講習の免除対象者に該当する場合には、申請などそのために必要な手続きが必要。
  3. 修了確認期限前の2年間で、大学などが開設する30時間((1)教育の最新事情に関する事項(12時間)、(2)教科指導、生徒指導その他教育内容の充実に関する事項(18時間))の免許状更新講習を受講し修了する。各人が講習の開設状況を確認し、受講を希望する講習について、講習開設者に受講を申し込む。
  4. 更新講習が修了したら免許管理者に申請し、更新講習の修了確認を受ける。

○更新講習の受講対象者について

  • ・現職教員(指導改善研修中の者を除く)
  • ・教育委員会や学校法人などが作成した臨時任用(または非常勤)教員リストに登載されている者
  • ・その他文部科学省令で定める者

○免許状更新講習を開設できる者について
 大学、指定教員養成機関、都道府県教育委員会、政令指定都市教育委員会、中核市教育委員会、文部科学省、・文部科学大臣が指定する独立行政法人及び公益法人

○免許状更新講習の実施形態について
 講習の開設は、長期休業期間中や土日での開講を基本とするとともに、通信・インターネットや放送による形態なども認めることにより、受講しやすい環境の整備に努める。

○免許状更新講習の修了認定について
 講習の修了認定は、開設者が試験を実施し、文部科学大臣が告示する到達目標に掲げる内容について最低限の理解が得られていると認められる場合に行う。

 更新講習に最初に該当するのは今年度末で32歳、42歳、52歳の方であり、単純に計算しても約8万人である。この2年間(平成21・22年度)内に漏れの無きように修了するのはかなり難しいと考えるのは私だけか。

(鳥居 聖)



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パイオニアの咆哮

 真義さんがよく大学職員に必要なのは「ミッション・パッション・アクション」だぁぁ!と吼えていますが、初めの頃は言葉から熱は感じるけど意味がまったく分かりませんでした。私と同じように感じた人も少なくないはずです。

 私にとってそれをわかりやすく説明してくれたのが、「ザ・リッツ・カールトン」の初代社長のシュルツィ氏でした。彼は「パッション」は、行動するエネルギー、人を動かすエネルギー、そして自分の夢に人を巻き込むエネルギーであると言ってます。このエネルギーがないと、どんなに素晴らしい理念や仕組みも動きださない。たとえばロケットが大気圏を脱出するまでに燃料のほとんどを費やさなければならないように、理念や仕組みを軌道に乗せるまでには膨大なエネルギーが必要なのです。そのエネルギーを生み出して「ザ・リッツ・カールトン」を築いたのが彼の“パッション”でした。

 先人の教えの一つに「やれない理由を考えるな、やれる方法を探せ!」というものがあります。やれない理由を考える人はとにかく頭の中は「やれない理由をあれこれと考える」スペースがないとか人数が足りない、安全性にかける、保護者の理解を得られない等々。この人たちは初めからやる気がない、やりたくない、動きたくない、ないないづくしで熱もパッションのかけらもないのです。

 シュルツィ氏は「やれる確率よりも、やれる可能性に注目しろ」と言っていたそうです。頭が良い人ほど確立で物事を考えて、やらない理由を見つける。しかし、本当に着目すべきは目の前に広がっている可能性のほう。その可能性にかけられるパッションを持っている社員こそ、組織にとってもっとも重要な人材だと言いました。社員の前で熱く吼えているシュルツィ氏の姿が目に浮かびます。

 私は元来楽観主義なので、やれない理由を考えることがありません。やれることを考えます。たとえそれが、やりたいことの半分になってもいいんです、それでもできなけりゃ3分の1でもいいんです。とにかくゼロから1を創りだすことが大切なことだと思って仕掛けます。先ずは理論や確率より先に、それが「必要か、楽しいか」から始まって理解してくれる同士を巻き込んで実現に向かって調整します。やっとの思いで実現できたらこっちのモンです。学校は1から2への変化は容易に出来ますから、なんといっても2年目は前年同様だけで通りますから。(笑)

 学校でもホテルでも「あっつ〜い想い」で顧客(学生さん)のために“何か”を創りだすためのパッションが必要だと感じました。先ずは自ら熱くなって吼え、「ミッション・パッション・アクション」を伝播させる。

 昨年の暮れから真義さんは、「がくせいさんの“がぁぁ”」と吼え始めました。またしてもわからないキーワードになりそうですよ。

(秋草 誠)



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FMICS2月例会 (第556回例会)

 朝日新聞社大学ランキング編集部の小林哲夫さんが『ニッポンの大学』を講談社現代新書から昨年末に上梓されました。

 その帯には、神戸女学院大学教授内田樹氏は「『大学はランク付けすることができるのか?』逆説的なことだけれど、このラディカルな問いが本書の全体に伏流している」と書かれています。

 「派手さはありません」と小林さんは言われますが、なんのなんの小林さんらしい大学に対する丁寧な愛情がたくさん注がれている秀作本として仕上がっています。今月は、小林さんに、本書の誕生までのいろいろな想いをじっくりと語って頂きます。そして、大学淘汰の時代にあって、大学をランキングすることの意味について、ご参加の皆さまと侃々諤々、多面的な考察をしたいと考えています。お忙しい時期ですが、皆さまにはお若いお仲間を特にお誘いあわせの上ご参加下さいますようお願いいたします。

《小林さんのメッセージ》

■偏差値以外のモノサシで大学を評価したい。
 受験生にさまざまな大学を知ってほしい。
 1994年に『大学ランキング』(朝日新聞社)を創刊するとき、筆者はそんな思いでランキングづくりに励んだ。大学の役割を教育、研究、社会貢献と考えて、さまざまな指標をを用いて、大学を評価が高い順に並べてみた。
 あれから14年たつ。1990年代後半から、大学設置基準大綱化、国公立大学の統合再編と法人化、私立大学の定員割れや倒産、法科大学院設置など、大学は教育や研究の根幹にかかわる課題を次々と突きつけられて、新しい政策を打ち出さなければならなくなった。学部学科の新設や改組、キャンパス移転、他大学との提携など、ほとんどの大学で改革が大きなテーマとなり、大学間で競争を強く意識し始めたのである。
 大学改革を進めるために階『大学ランキング』を活用するところが出てきた。
 国の政策レベルでもランキングが重要視されるようになった。
 『大学ランキング』創刊時にはおよそ想像できなかったことである。筆者としては、大学運営に及ぼす影響、政治的な使われ方にときどき戸惑うことがある。
 そこで、原点に戻り、ランキングを通して「ニッポンの大学」の現状を伝えたく、本書をまとめた。
   *「はじめに」からの抜粋

■最近、大学入試において受験戦争ということばがほとんど使われなくなった。大学全入時代と言われているからかもしれない。
 しかし、見方をまったく変えると、今別な形で受験戦争が起こっているように見える。「戦争」の担い手が受験生ではなく、大学と考えればの話である。18歳人口の減少と大学数の急増。このおかげで、学生集めに奔走せざるを得なくなった大学は、他大学と「戦争」状態にあると言えなくもない。負ければ倒産してしまう。
 バンフレットに「わが大学は○○分野で××位」と掲げる大学が増えている。ランキングが「戦争」の武器に使われるようになった。いつのまにか、筆者は武器を作ってことになる。武器がまっとうなものか。つまり、ランキングにきちんとした根拠があり十分な意味を持っているか。
 ランキングの作り手は自らの姿勢を大学に問いかけ、信頼を得なければならない。筆者はこのことを肝に銘じており、責任の重さを自覚しているつもりである。ランキングの手法や分析をめぐって、論議の分かれるところがあるかもしれない。本書の内容でご意見があれば、ぜひ、お寄せいただきたい。
   *「おわりに」からの抜粋

【日時】 2008年2月16日(土)  午後4時〜6時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 11階1161号教室

【テーマ】 大学はランキングすることができるのか
       検証『ニッポンの大学』

【スピーカー】 朝日新聞社大学ランキング編集部 小林 哲夫

【参加費】  会員1,000円 / 学生500円 / 非会員1,500円

【申込先】 高橋 真義(桜美林大学) mail2008(アットマーク)fmics.org



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YFN2月例会(第555回例会)

●YFN・めやっとかめやなもFMICS名古屋の2月例会は、“WITH”をプロデュースする新春交流初釜IN和貴庵といたします。2月10日(日)、岐阜聖徳学園大学生・教職員と名古屋大学生がスタッフとなり、土曜から泊まり込みでお菓子から茶懐席料理まで全て手作りで、東海地区の教育・マスコミ・行政関係者・文化人や茶の愛好者を対象に、午前10時と午後2時半と午後6時からの3席それぞれ15人で各3時間半コースで行います。

【日時】  2008年2月10日(日) 午前9時半〜午後10時

【会場】  岐阜市金華山山麓 「和貴庵」「露庵」 電話058-263-2315

【テーマ】 新春交流初釜会 IN 和貴庵

【申込&問い合わせ先】
 林 憲和 (岐阜聖徳学園大学総合企画課) nhayashi(アットマーク)ha.shotoku.ac.jp



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FMICS Staff Development 197

■FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。

■あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

【日時】 2008年2月28日(木) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 教員応接室

【テーマ】 近代日本の大学人に見る世界認識 −29−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円

【申込先】 米田 敬子(文教大学) mail2008(アットマーク)fmics.org



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FMICS 淵野辺 Staff Development 35

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地区版。若手を中心に盛り上がっています。この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者が何か1品、ネタを持ち寄り、みんなで議論します。●ネタは、新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア・企画等々、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。●資料は8部程度お持ちください。

【日時】 2008年2月8日(金) 午後7時〜9時+懇親会

【会場】 桜美林大学PFC 3階 P303教室

【参加費】 無料

【申込先】 pfc-sd2008(アットマーク)fmics.org (鳥居@桜美林学園 & 出光@横浜市立大学)



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会報 『BIG EGG』 3月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2008年3月6日(木) 午後6時〜9時+食事会

【会場】 日能研 恵比寿ビル

初めて参加される方は、 mail2008(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。


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速報 3月のFMICS

●FMICSの3月は、恒例の関西FORUMです。今年もFORUMの会場は琵琶湖畔です。最初から最後までオールナイトFMICS仕立てでお贈りします。●戦後(既に死語かもしれませんが)、団塊の世代とともに大学拡大期は、進学率の上昇との相乗効果で、続きに続いた。学園紛争の時期の大学は世間の耳目を集めるという意味でも、まさしく公共財だった。●21世紀答申で護送船団型行政を転換したのが1998年10月。それを境にして潮目が変わったと感じるのは自分だけだろうか。それからまもなく10年を迎える。それも、団塊の世代の引退とともに・・・●ぼくらは何か大切なものを20世紀に忘れてこなかっただろうか。「不易流行」は世の倣いとは言うけれども、大切な忘れ物を探すのが3月FORUMのミッション。●3月FORUMで、その大役を務めてくださるのは、立命館からAPUを経て、クレオテックに転じた伊藤昭さん、光華女子学園を率いる由良徹さんです。きっと辛口の3月FORUMになることでしょう。●オールナイトFMICSは、恒例の全員発表(10分以内)です。そして、限定2名の20分プレゼンも恒例です。(詳細下記)。●琵琶湖の春は、ワイワイガヤガヤFORUMからスタートします。ぜひご参加下さい。

【テーマ】 21世紀の大学のカタチ
         取捨 〜 未来からの学生につなぐもの

【日程】  2008年3月22日(土)〜23日(日)

【参加費】 FORUM:2000円 懇親会:5000円 オールナイト:4000円

【会場】 大谷大学 湖西キャンパス・セミナーハウス
     滋賀県大津市雄琴3丁目33−3  電話:077-578-6600

【プログラム】
14:00受付開始
14:30第1部開会
    司会 滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援部)
14:50Presentation 1
    伊藤 昭さん (株式会社クレオテック代表取締役)
15:50Discussion 1
16:20休憩
16:30Presentation 2
    由良 徹さん (光華女子学園法人事務局長)
17:20Discussion 2
18:00第1部総括
    志垣 陽(立命館 教育文化事業部次長)
18:30第1部閉会
19:00懇親会
21:00第2部 All Night FMICS
    【全員発表】元気と勇気とあったかさの自己表現
24:00Discussion
26:00All Night FMICS終了
31:00起床&朝食
32:30総括
34:00FMICS FORUM in KYOTO 終了 解散

【お願い】
 3月FORUMでは、オールナイトFMICSで20分間のプレゼンテーション希望者を募っています。「元気と勇気とあったかさの自己表現」をテーマに発表をしてみませんか。
 希望の方は、簡単なレジュメを添えて、3月10日までに滝川宛、メールでお申し込みください。

【申し込み・お問い合わせ】
   滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援部 075-411-8458)
   tacky(アットマーク)sec.otani.ac.jp