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2008年6月のFMICS




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私学法の収益事業の種類

 日本標準産業分類が平成19年11月に改定され、平成20年4月調査から適用となった。

 そのため、文部科学大臣所轄の学校法人の行うことのできる収益事業の種類を、新しい産業分類に合わせるため、パブリック・コメント(意見公募手続)を実施し、所要の整備を行うこことなった。

 新しい収益事業の種類は、次のとおりである。

  1. 農業、林業
  2. 漁業
  3. 鉱業、採石業、砂利採取業
  4. 建設業
  5. 製造業(「武器製造業」を除く。)
  6. 電気・ガス・熱供給・水道業
  7. 情報通信業
  8. 運輸業、郵便業
  9. 卸売業、小売業
  10. 金融業、保険業(「保険媒介代理業」 及び「保険サービス業」に限る。)
  11. 不動産業(「建物売買業」、「土地売買業」を除く。)、物品賃貸業
  12. 学術研究、専門・技術サービス業
  13. 宿泊業、飲食サービス業(「料亭」、「酒場、ビヤホール」及び「バー、キャバレー、ナイトクラブ」を除く。)
  14. 生活関連サービス業、娯楽業(「遊戯場」を除く。)
  15. 教育、学習支援業
  16. 医療、福祉
  17. 複合サービス事業
  18. サービス業(他に分類されないもの)

 今回新たな種類といえるのは、12、13、15、16であろう。従前に比べると生活に密着する分野まで幅広く認められるようになったと感じている。

 たしかに、日本標準産業分類の大分類M−飲食店、宿泊業のなかの遊興飲食店を収益事業の対象外にしたことは理解が出来るが、食堂・レストランと料亭・酒場・ビヤホールとの実態上の区分はほとんど無いのではないか。

 例えば旅館、ホテル内にある料亭・酒場・ビヤホールは単独ではないので、これらに該当しないのであろう。結局の所は、どの区分で営業(申請)するかという手続き上の事に他ならない。

 また今回の改正により、法律事務所や特許事務所なども収益事業として認められることになるのではないか。つまり、その収益を私立学校の経営に充てる事が出来る事業が拡大したことになるのである。

 さて、国際的な産業分類との比較可能性が向上すると統計局HPには出ているが、すなわち国際標準産業分類や北米産業分類システムへの国際共通化(コンバージョン)にほかならないのである。

 既に、企業会計ではこの動きが既定化の路線であり、各国独自の会計基準を国際財務報告基準(IFRS)に近づけていこうとしている。したがって、公益法人会計の一翼である学校法人会計基準もその例外とはなり得ないのである。

(鳥居 聖)



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習慣による成功の発芽

「肩とお腹が圧迫されて違和感があり窮屈だ。運転しづらいし、面倒くさい。」昭和60年代、車の運転者のシートベルトが義務付けられて、こんな思いをしたのは私だけではないはずです。しかし、いつの間にか習慣付けることにより、助手席のシートベルトまで気にするようになり、今では習慣の重要性をしみじみと体感しています。

 6月1日から、車の後部座席のシートベルト着用を義務付ける改正道交法が施行されました。一般道の違反に処分はないが高速道路では1点減点処分が科せられます。これも習慣付きさえすれば、すぐに対応できるのでしょう。

 最近、私の周りではこの習慣について考えさせられる話が続いています。

 5月23日(金)に埼玉県下の私立中学校が集まり「中学校の入試を考える会」がありました。参加校の中で改革に成功した学校の発表があり、気になっていた習慣についての話がありました。

「自立心を養うためには中学の1年〜2年の時期が最も重要です。そのために学校から、保護者にお願いしている点を3点挙げます。@朝は同じ時間に自分で起きられるようにしてくださいA必ず朝ごはんを食べさせてくださいB門限を決めてしっかりと守らせてください(学校は6時で終わりです)という当たり前の習慣についてです。子供が自立するためには、勉強ばかりしているだけではダメです、習慣を身につけさせなければ“自立心は養えない”」と強く語ってくれました。このとき、私も考えていたことなので「習慣がすべての始まり」だと感じました。

 この「習慣」について、改めて考えると不思議な力があることに気づくはずです。 我々は朝の歯磨きから寝る前までに何個の習慣付けがあるのでしょうか。

 私は朝起きると、まず始めにベット脇のテレビを点けて、洗顔、神棚の礼拝、花の水遣り、犬の朝食等々から寝るまでの間に多くの習慣をこなします。改めてこの一連の作業を振り返ると、全てが成功の連続なのです。習慣に失敗する人は少ないはずです。習慣が多くなればなるほど、成功体験を毎日数多くしていることになり、これに気づくことによりポジティブになれると確信しています。これは子ども達も同じだと思います。しかし、朝、同じ時間に起きて顔を洗って食事をして、成功の連続をしても誰も褒めてくれないのが現状です。保護者は当たり前だと思っているからでしょうが、当たり前のことを褒めてあげることに成功のタネが眠っているのではないでしょうか。

 子どもは、毎日多くの成功を収めているのですから、「あなたは何でも出来る」と声を掛けてあげたいものですね。そこにポジティブシンキングが芽生え、自立心を養えると思います。我々職員も学生さんを子どもと同じ視点で見守って、当たり前のことを認めて「あなたは出来る」と声をかけたいです

(秋草 誠)



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FMICS Staff Development 201

■FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。■あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。■なお初めての方は、自己紹介のみで構いません。■4月からは「FMICS淵野辺SD」とジョイントし、金曜日の開催なっています。お間違えないようお願いいたします。

【日時】 2008年6月20日(金) 午後6時30分〜8時30分
      *次回は7月18日(金)

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 教員応接室

【参加費】 会員500円  非会員1000円  学生(会員・非会員問わず)300円

【申込先】 米田 敬子(文教大学) mail2008(アットマーク)fmics.org



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会報 『BIG EGG』 7月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2008年7月9日(水) 午後6時〜9時+食事会

【会場】 日能研 恵比寿ビル

初めて参加される方は、 mail2008(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。