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2010年1月のFMICS



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個人都民税の条例指定寄付金控除について

 学校法人への寄付金については、以下の手続きにより所得税の寄付金控除となりますが、学校の入学に関するものは該当しません。

 寄付金控除とは、納税者が国や地方公共団体、特定公益増進法人などに対し、「特定寄附金」を支出した場合には、所得控除を受けることができることを言います。

 特定寄附金とは、次のいずれかに当てはまるもので、所得税法施行令第217条で定める、「特定公益増進法人」をいい、私立学校法第三条に規定する学校法人が該当しています。

 寄附金控除の控除額の計算方法は、「次のいずれか低い金額 − 5千円= 寄附金控除額」となります。

イ.その年に支出した特定寄附金の額の合計額

ロ.その年の総所得金額等の40%相当額

 寄附金控除を受けるためには、寄附金控除に関する事項を記載した確定申告書に次の書類を添付するか、確定申告書を提出する際に提示する必要があります。

(1)寄附した団体などから交付を受けた領収書

(2)(1)の領収書などのほか、次に掲げる書類(関係分のみ)

ロ.特定公益増進法人である旨の証明書の写し

 この手続きをすることによって、所得から寄付金控除が差し引かれ、所得税法の規定による計算により、還付される税金が確定します。

 平成20年4月30日に公布された「地方税法等の一部を改正する法律」により、個人住民税の寄附金税制が大幅に拡充されました。

 その内容は次のとおりです。

1.都道府県・市区町村に対する寄附金税制の大幅な拡大

 「ふるさと納税制度」の新設

2.都道府県・市区町村が控除対象となる寄附金を条例指定できる制度の創設

 新たに都道府県・市区町村の条例により対象寄附金を指定する仕組み

 これに基づき、東京都は所得税の控除対象寄付金のうち、特定公益増進法人(学校法人など)に対する寄付金をを個人都民税からの税額控除の対象となる寄付金(平成21年1月1日以降に行った東京都内に主たる事務所又は事業所を有する法人又は団体に対する寄付金)として、指定しました。

 ということで、東京都から表題に係る補足説明の通知が理事長宛に過日送付されてきました。

 この都民税の控除額は、「(寄附金額−5,000円)×4%に相当する金額」が個人都民税から控除となります。

 寄附を行った翌年度の個人都民税から控除となり、実際には5月下旬頃に、居住されている市区町村長から通知され、6月から翌年5月までに徴収される都民税から控除されることになります。

 なお、東京都以外でも条例指定寄付金控除を行っている道府県がありますので、学校法人等に寄付金をされた方は、各道府県の条例を参照して下さい。

(鳥居 聖)



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夢は大きく

 高校生が男子プロゴルフ界の賞金王!女子高校生がバレーボール全日本選手権のベスト4入り!2009年は、少し前には誰も夢にも思い描かなかった若い世代の活躍が目の前で起こりました。これは明らかに子供たちの心に、大きな異変が起きたといえるのではないでしょうか。今まで、子供たちというより私たちは、自分で可能性の壁を勝手につくって、心のどこかでその壁を越えられないと思い込んでいたフシがあります。高校生がプロ世界の賞金王や全日本ベスト4などという夢や目標をイメージできなかったはずです。自ら可能性の扉を閉ざし、自分の達成できそうな答を求めて納得していたといえるでしょう。

 プロゴルフ界の賞金王になった石川遼さんは、先日、テレビのインタビューで小学校のときに二十歳でマスターズで優勝するという夢を描き、それを信じているといっていました。インタビューをしていた方も、石川さんなら、出来るかもしれないと同調していました。昨年、この話を聞いたとしたら、「ジャンボ尾崎選手より、ビッグマウスが生まれたな」と思ったはずです。でも、どうでしょう。今となっては、石川選手なら達成できるかもしれないという期待が大きく膨らみます。目の前で今までの常識が覆されると、認めざる得なくなり新しい創造が生まれ、挑戦が繰り返されます。失敗を恐れずに、可能性を信じて突き進むと無限の可能性が拡がります。計画→達成→自信という好転が始まり、まさに理想的なPDCAサイクルといえます。

 普通は石川選手ほどの域まで達しないので、自らムリダメの壁を作りたくなる心理が働いてしまうものです。「どうせ、やってもムリ」という自分の可能性を信じないほうがラクだからです。挙句に口から出る言葉は、「自信がない」まさに自信とは「自ら信じる」と書くのに自分を信じられない人が多いのではないでしょうか。自ら動き出さなければ何も始まらない、しかし、動き出すと失敗するので怖くて動き出すこともできない。そうして「自信がない」と口にする子供たちが増えてきたと感じていましたが、一方で可能性を信じ視野を拡げてチャレンジする石川さんのような人たちも一部に生まれていたということになります。

 成功をプロ野球で考えるなら、3割打者は超一流選手のだといえるでしょう。しかし、この超一流選手でも7割は凡退や三振を繰り返し失敗しているのです。失敗を恐れていたら、3割打者にはなれません。すべての学生に挑戦者であって欲しい。

 東京大学の北岡教授は、「バッターボックスに立て」とゼミ生に鼓舞しているといいます。自分が責任者になって考えなければ、真剣にならない。「どうせ誰かが決めてくれるという態度では、進歩はない。バッターボックスに立って、凡打や三振を繰り返して人は成長するのだ」といっています。

 まさにこの言葉通り、失敗を恐れずにチャレンジを繰り返せる「心」を養う場を創りたいものです。

(秋草 誠)



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FMICS 1月例会
(第590回例会)

●FMICSの新年1月は恒例の合宿例会です。 大学が激烈を極める競争的環境下で活き残るためには、学生教員職員の持てる可能性をしっかりと束ねなければなりません。更には、大学の主役で資産である学生さんを元気元気元気にするためにも、職員に求められる教育力はこれまでにも増して大きくなります。●桜美林大学四谷キャンパスでのオリエンテーションでは、コールさとう(佐藤壮広)さんに、歌と音楽による世代間コミュニケーションについて語っていただきます。

■「交流道具としての歌と音楽」

 ウォークマンの発売以来、音楽は個々人で聴き楽しむ嗜好品と化した。世代を問わず流行歌を一緒に口ずさむ体験は、もはや過去のものになったかに思われる。しかし待て、である。人が作って流行らせたものものだけを歌だと思っているから、ノリもリズムも共有しにくくなってしまった「流行歌」を、一緒に歌えなくなっているだけなのだ。歌や音楽には、世相や人生観はもちろんのこと、人間の奥深い感情の束が詰まっている。

 それらには、演奏者はもちろんのこと聴き手の心にも直接にメッセージが伝わる力がある。世代の違う人どうし、立場の異なる者どうしが交流するときに、歌や音楽を媒介にすると、理と情の両面からお互いの言い分を理解することが容易になる。もちろん、違いも際立つことも多いが、多様性を受容する態度を鍛えるには十分意味のある試みである。

 報告では、私がいくつかの大学で試みている、歌や音楽を使った講義実践を紹介し、ご参加のみなさんにも歌や音楽を媒介として交流する簡単なワークを試みていただきます。私は自分の教育実践を「歌の人間学」と題して、自他理解の深化を目指すひとつの試みと位置付けています。本研究会での報告の機会が、多くのメンバーの知恵や感性や論理思考そして行動力・表現力、つまりそれぞれのひとの人間力を引き出すよいきっかけになれば幸いです。

●葉山では参加者全員に「私の2010アクションプラン」を発表していただきます。いよいよ創会30年目となる高等教育問題研究会FMICSのミッション・パッション・アクションを総括する「新100BOOK」の発刊のタイムスケジュールの確認もいたします。●恒例の打ち上げ&反省会は、海辺の素敵な喫茶店の美味しいコーヒーとケーキを頂きながら行います。●FMICSらしさを十二分に体感できる新春合宿例会は、通称「こたつ合宿例会」とも言われています。お仲間をお誘いの上ご参加下さい。昼、夜の部分参加も大歓迎です。

【日時】 2010年1月9日(土)〜10日(日)

<昼の部>オリエンテーション 午後1時〜3時

<夜の部>合宿FMICS 午後6時〜翌午前9時

【会場】 <昼の部> 桜美林大学 四ツ谷キャンパス (四ツ谷駅から徒歩3分)

<夜の部> 中央大学葉山寮  神奈川県三浦郡葉山町堀内86

《交通》 JR・逗子駅京急・新逗子駅 → [逗12]海岸回り葉山行バス(約12分) →
鐙摺(あぶずり)停留所 → 徒歩(3分) → 中大葉山寮

*または、JR・逗子駅/京急・新逗子駅からタクシー(約10分)

【テーマ】 (仮題)大学の可能性を束ねる
検証 学生教員職員を集合天才化する
【プログラム】

1月9日(土)
13:00 大学を集合天才化する
    「交流道具としての歌と音楽」
    コールさとう(佐藤壮広: 大学非常勤講師)

15:00 合宿FMICS葉山会場へ移動

18:00 夕食&懇親会

21:00 点検 FMICS 2010 アクションプラン

22:00 全員参加で「大学を集合天才化するためのアクションプラン」を考えます

1月10日(日)
2:00 朝までフリートーク

8:00 朝食

9:00 総括

10:00 打ち上げ&反省会 パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ 葉山本店

【参加費】 オリエンテーション: 会員1,000円 / 学生(会員・非会員問わず)500円 / 非会員1,500円

懇親会&宿泊: 12,000円 / 懇親会のみ日帰り6,000円

【申込先】 フルタイムの合宿FMICS参加者には、@大学を集合天才化するためのアクションプランをA4版一枚程度にまとめて、15部ご持参ください。A自己申告時間10分間以内でアッピールしていただきますので用意をしておいて下さい。B800字程度で「MY FMICS」(会報2月号に掲載する感想文)を書いて頂きます。C点検「FMICS 2010 アクションプラン」では、今年一年間の活動企画・ワクワクドキドキプログラムを考えてください。
【申込先】 坂田 範夫(中央大学) kintoki〔アットマーク〕tamajs.chuo-u.ac.jp
※お願い:合宿参加希望者は申込をお急ぎ下さい。


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FMICS Staff Development 219

■FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。■あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なメモを付記してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。■第二部として高等教育問題研究会・FMICSの30周年に向けてFMICS人にFMICSの「温故知新」を20分間程度で語って頂きます。

【日時】 2010年1月22日(金) 午後6時30分〜8時30分+懇親会
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階301教室
(JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分)
【参加費】 会員500円  非会員1000円  学生(会員・非会員問わず)300円
【申込先】 米田 敬子 mail2010(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、参加者数を把握するため、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS あざみ野 SD 9

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地域での集いです。●国連大学本部で開催された前回の12月18日(金)は、1次会6名に懇親会8名の参加者数でした。●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者が何か1品、ネタを持ち寄り、みんなで議論します。●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。●資料(コピー)は9部程度お持ちください。

【日時】 2010年1月22日(金) 午後7時〜8時50分+懇親会
*以降、2月10日(水)、3月19日(金)を予定
【会場】 横浜市山内地区センター 3階 会議室3A
(東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅 徒歩3分)
【参加費】 100円(会員・非会員問わず)
【申込先】 出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info
http://n-idemitsu.269g.net/category/212623.html
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、参加者数を把握するため、なるべく事前の連絡をお願いします。


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会報 『BIG EGG』 2月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2010年2月3日(水) 午後6時〜9時+食事会
【会場】 日能研 恵比寿ビル

●初めて参加される方は、 mail2010(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。



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速報 2月のFMICS

 経済不況。2010年の2番底が懸念される中であっても、企業は先の就職氷河期の轍を踏まないように有能な人材の確保はするとも言われています。これからの就職戦線をいかに戦うか。内定獲得のプロフェッショナルと学生さんの生の声をぶっけます。学生さんをお誘いください。

【日時】 2010年2月20日(土) 午後4時〜7時
【会場】 東京文化短期大学 本部校舎
(東京メトロ丸ノ内線 東高円寺駅 徒歩6分)
【テーマ】 (仮題) 経済不況下での就活を考える
【スピーカー】 上草 憲昭 (マニュアルネット(株) 新事業開発室長)

青木 真之介 (成城大学 社会イノベーション学部 3年)

横溝 大輔 (桜美林大学 リベラルアーツ学群 3年)