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2010年2月のFMICS



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大学入試シーズンに考えること

 今年も大学入試シーズンが始まった。

 昨年5月に文部科学省から通知された平成22年度大学入学者選抜実施要項で、一般選抜等における学力検査の日程の期日は、平成22年2月1日から4月15日までの間に、各大学等で適宜定めることができることとなっている。

 だから2月1日が大学入学試験の開始日ということになっている。

 しかしながら、1月下旬から一部の大学では、この通知を無視して一般入試が行われているのも事実である。

 私の書棚に、昨年夏に古本屋で見つけ買い求めた1冊の本があり、以下の記述がある。

 大学入試は、高校以下の教育を大きく制約している。大学進学を目指す生徒のいる高校は、必ずといっていいほど、高校二年生になると、文科系、理科系とか、国立コース、私立コースを設けて、授業を展開している。私立中学の入試科目にまで、国立大学などの入試科目の変動が影響するというのは、どう考えても異常である。

 こうした点を、大学人は深刻に受け止めなければならない。「ゆとり教育」がたどった経緯を見れば分かるように、初等中等教育をどう改善しようとしても、大学(高校)入試が知識偏重、枝葉末節の問題に終始していたのでは、学校教育は金縛りにあったように動けない。

 大学が入試に関する情報をすべて秘密にしていることは、入試をめぐる議論を非科学的なものにし、ひいては入試自体を混乱させる結果を招いている。 (中略) 定員の四倍の合格者を出した。ここまでは大学から公表されるが、その後、何人が入学手続きをしたか、実際に何人入学したかは、公表されない。

 大学の立場からいえば、辞退者が多ければ体裁も悪かろうし、ありがたくないのは分かる。しかし○○(原文には具体名有り)に限らず、こうした情報は、どこの大学でも公表したがらない。とりわけ関東の大学がひどい。ユニークな入試をしても、その効果が大学教育の中で上がったのかどうかも、明らかではない。マスコミは、ユニーク入試と書き立てるが、それが大学入学者を選抜する手段として、どれほどの意味のあることかを検証する手段がないのである。マスコミだけではない。大学自身も、それがわからない。

 これは、平成2年(1990)に発刊され、先日亡くなられた山岸駿介さんの『受験−その光と陰−』の一節である。

 いまから、ちょうど20年も前に書かれた本であるが、今の大学入試の実態がその時と変わっているのだろうか。そのようにはまったく思えないと感じるのは私だけではないはずである。  買い求めたことを、山岸駿介さんに報告することは叶わなくなったが、情報化の時代である。ネット上に肉声が保存されていた。 http://www.voiceblog.jp/tsutsui/105636.html

 合掌

(鳥居 聖)



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可能性の壁を制覇せよ

 「7サミット極限への挑戦」1月4日、夜7時30分、NHK総合にて、73分間の栗城さんのドキュメントが放送されました。(7 サミット(セブンsummit)世界7大陸の最高峰の山々を指す呼び名です)いま、この「7 サミット」を日本人で初めて「単独・無酸素」で制覇しようとしている若者がいます。栗城史多(27歳)さん。8年前、進路に迷ってフリーターになり、今も“ ニートのアルピニスト”を自称する栗城さんは、自らの登山をカメラ片手に撮影しながら登るというとんでもない挑戦も続けてきました。危険な撮影に挑むのは、この激動の時代を生きる人々に登山を通して何かを伝えたいと考えているからだそうです。

 高校卒業後、夢も目標もないまま上京し1年ほどフリーター生活やニート生活をしていた「俺が出来るんだから、誰にでもできるよ!」という力強いメッセージは心の奥に浸み込みます。久しぶりに気持ちがスカッとする番組でした。

 彼の話が面白くて、凄くて、のぞいてみた栗城さんのHPからステキな言葉を見つけました。

「僕はたまたま山ですが、人にはいろんなチャレンジがあります。人生を登るもやめるも、すべて自分で決めないといけないのです。そして、どんな結果も受け入れないといけない。結局生きていること自体が冒険なんだと思いました。」

 栗木さんのようにチャレンジし続け、努力しなけりゃいえない言葉です。

 栗城さんの凄いところは、自分が満足するための登山ではなく、過酷な登山を通して「何か」を人に伝えたいというところです。私には人のために「何かを伝えたい」とは、「沢山の人に親切にしたい」と聞こえます。経済も不安定な世の中で、人のために役に立つ親切をしたい。そのために私に出来ることは、“ニートのアルピニスト”だったといっている気がしました。 映像では、栗城さんが神にひざまずいて感謝の気持ちを表している姿が、何度も映し出されていました。自然や天候に立ち向かうとき、理屈ではなく最後は、神のみぞ知る世界ということなのでしょう。それを身体が知っているから神にひざまずき感謝して、次に頑張るパワーを頂くということなのでしょう。

 多くの人たちが自分で「超えられない壁」を作って、「できない理由」を考えて、「ムリ、ダメ、できない」の連発で、自らのチャンスの扉を閉じている私たちを見て、限界の壁は自分の心が作っていることに気づいて、「まだまだやれる!」と信じて欲しいといわれている気がしました。

 誰にでも可能性は無限にある!やれる!と自分を信じ、ありがとうと感謝の気持ちを忘れないことを教わりました。

(秋草 誠)



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FMICS 2月例会
(第591回例会)

■厚生労働省などによると、平成22年春卒業予定の大学生の就職内定率(10月1日現在)は前年同期に比べ7.4ポイント減の62.5%。過去最大の下落幅を記録した。

■就職活動を「苦」と考える学生。この春卒業予定の学生に対し、「就職活動を漢字1文字で表すと」というアンケートを毎日コミュニケーションが行ったところ、「苦」と回答した学生が7年ぶりに1位番となり、これまで5年連続1位だった「楽」は3位となった。2位は「迷」(昨年同)だった。

■採用側の企業に対するアンケートによれば、選考基準について「前年より厳しくする」と回答した企業が、前年より約30ポイント多い約50%に達していた。

■「ものづくりを通じて、環境と人が歩み寄る社会を作りたい」「御社の社会貢献基準を通じて、自分も成長したい」というような模範解答は、採用担当者からそっぽを向かれる。面接というコミュニケーションを通じて、相手が学生に求めているのは「本音」にほかならない。

■景気悪化で、企業は採用枠をかつてないほど絞り込んでいる。一方で、就職活動に関するネット上の情報は爆発的に膨張している。そのギャップの中で学生が、今も、もがいている。

●スピーカーの上草さんからのレジュメです。

  1. 厳しい就活は本当か? バブル期の社員はそれこそ今が厳しい。
  2. 厳しいと言われている時こそ思い切り自分試し。
  3. 今更は無いが今まではある。
  4. 今こそ自分自身。
  5. 何を目的に何を目標に。
  6. 中期長期の自己実現を。
  7. 就社か就職か。
  8. 道は必ず開ける
…思いとしては、自分自身が就社であったにも関わらず、結局就職になった。そんな背景を考えながら、“就職?”“就社?”を考えてみたいと思います。

<自己紹介>

2005年4月、26年1ヶ月勤務した株式会社リコーを退社。
  その間、国内トップセールス向け研修トレーナー。
  新人の育成プログラムの実践。
  新規事業の立ち上げ、販売戦略企画推進責任者。

2005年5月、NTTコミュニケーションズ株式会社へ転職。
  自ら就社から就職を経験。

2009年10月、同社を退職。
  現在、マニュアルネット株式会社他数社の販売支援。

プライベートでは、出身大学での後輩たちへの就活支援を10数年。

*上草さんについての参考リンク
  RICOH Close-up(2000年2月) 教育マルチメディア新聞(2004年1月1日)
  教育マルチメディア新聞(2006年7月8日) eスクール2008オープンスクール 

●これから更に厳しくなる就職戦線をいかに戦うか。その一方で、2番底が懸念される中であっても、企業は先の就職氷河期の轍を踏まないように有能な人材の確保はするとも言われている。今こそ、戦いから、“就活を楽しむ”という逆転の発想も必要ではないでしょうか。企業の第一線で活躍するプロと学生さんの生の声をぶつけます。お仲間は勿論、学生さんをお誘いください。


【日時】 2010年2月20日(土) 午後4時〜6時30分
【会場】 東京文化短期大学 本部校舎
(東京メトロ丸ノ内線 東高円寺駅 徒歩6分)
【テーマ】 厳しいと言われている時こそ思い切り自分試し
経済不況下での就活を考える
【スピーカー】 上草 憲昭 (マニュアルネット(株) 新事業開発室長)

青木 真之介 (成城大学 社会イノベーション学部 3年)

横溝 大輔 (桜美林大学 リベラルアーツ学群 3年)

【参加費】 会員1000円  非会員1500円  学生(会員・非会員問わず)500円
【申込先】 米田 敬子 mail2010(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、参加者数を把握するため、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS Staff Development 220

■FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。■あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なメモを付記してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。■第二部として高等教育問題研究会・FMICSの30周年に向けてFMICS人にFMICSの「温故知新」を20分間程度で語って頂きます。

【日時】 2010年2月19日(金) 午後6時30分〜8時30分+懇親会
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階301教室
(JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分)
【参加費】 会員500円  非会員1000円  学生(会員・非会員問わず)300円
【申込先】 米田 敬子 mail2010(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、参加者数を把握するため、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS あざみ野 SD 10

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地域での集いです。●前回の1月22日(金)は、大学職員を目指す3名の学生・院生さんを含め9名の参加者数でした。●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者が何か1品、ネタを持ち寄り、みんなで議論します。●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。●資料(コピー)は10部程度お持ちください。

【日時】 2010年2月10日(水) 午後7時〜8時50分+懇親会
*その次は3月19日(金)を予定
【会場】 横浜市山内地区センター 1階 会議室1
(東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅 徒歩3分)
【参加費】 100円(会員・非会員問わず)
【申込先】 出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info
http://n-idemitsu.269g.net/category/212623.html
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、参加者数を把握するため、なるべく事前の連絡をお願いします。


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会報 『BIG EGG』 3月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2010年3月3日(水) 午後6時〜9時+食事会
【会場】 日能研 恵比寿ビル

●初めて参加される方は、 mail2010(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。



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速報 3月のFMICS

●3月恒例の関西FMICS。今年も琵琶湖畔で、ワイワイガヤガヤと夜を明かします。●15年前に刊行された『私立大学のマネジメント』には取り上げられなかった「学生支援」「FD」「地域連携」という概念が、昨春の新版では、大学の基礎と言われるほどです。●大学に影を落とす18歳人口の減少は、一方で、大学の立脚点の再確認を迫り、大学改革の起点となりました。●それはまた、学生の“が”の発見でもありました。●3月のFMICSでは、学生と学問をつなぐ現場にスポットをあて、「が」の力を検証します。   

【テーマ】 (仮)学生の「が」、学問の「が」
【日時】 2010年3月27日(土)〜28日(日)
【参加費】 FORUM:2000円 懇親会:5000円 オールナイト:4000円
【会場】 大谷大学 湖西キャンパス・セミナーハウス
滋賀県大津市雄琴3丁目33−3  電話:077-578-6600
【プログラム】
13:30受付開始
14:00第1部開会
司会 山内 美智 (大谷大学 図書・博物館課)
14:15Presentation 1
滝川 義弘 (大谷大学 教育研究支援部)
15:15Presentation 2
塩野 博雄 (立教大学 経済学部図書館)
16:15休憩
16:30Presentation 3
志垣 陽(立命館大学 総合理工学院)
17:30Discussion
18:15第1部総括
由良 徹 (光華女子学園 法人事務局長)
18:45第1部閉会
19:00懇親会
21:00第2部 All Night FMICS
【全員発表】×5分
元気と勇気とあったかさの自己表現
24:00Discussion
26:00All Night FMICS終了
31:00起床&朝食
32:30総括
34:00FMICS FORUM in KYOTO 終了 解散
【申込先】 滝川 義弘 (大谷大学 教育研究支援部 075-411-8458)
tacky(アットマーク)sec.otani.ac.jp