2011年8月のFMICS
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今シーズン・平成24年度の大学入試センター試験では、実施時間割や地歴(地理歴史の略:以下同じ)、公民、理科における科目選択の方法等に変更が加えられます。
ここ数年センター試験は、2日間の日程で以下のような時間割で実施されてきました。
【1日目】
公民 9:30-10:30
地歴11:15-12:15
国語13:30-14:50
外国語筆記15:35-16:55
英語リスニング17:35-18:35
【2日目】
理科@ 9:30-10:30
数学@11:15-12:15
数学A13:30-14:30
理科A15:15-16:15
理科B17:00-18:00
このうち[国語]と[英語リスニング]を除く時間枠には複数の試験科目が割り当てられており、その時間の受験者は、複数の科目が印刷された問題冊子を見てから解答科目を選択します。(正確には、[数学A]の一部科目と[外国語筆記]の英語以外の科目については、出願時に別冊子問題の配布を希望しておく必要があります。)
これに対して平成24年度からは、地歴と公民、および理科の時間枠が統合されて以下のようになります。
【1日目】
{地歴・公民2科目受験 9:30-11:40}
{地歴・公民1科目受験10:40-11:40}
国語13:00-14:20
外国語筆記15:10-16:30
英語リスニング17:10-18:10
【2日目】
{理科2科目受験 9:30-11:40}
{理科1科目受験10:40-11:40}
数学@13:00-14:00
数学A14:50-15:50
このうち[地歴・公民]と[理科]の時間枠については、受験生は予め出願時に、それぞれ2科目受験か1科目かを選択する事になります。2科目受験を選択した受験者は、途中10分の第1解答科目答案回収時間を含めた130分の時間枠の中で、2つの科目を統合的に受験することになります。
この2科目統合受験方式は、[地歴・公民]と[理科]の科目選択の弾力化を狙いとしています。例えば、これまでは不可能だった世界史と日本史(同じ地歴から2科目)を組み合わせる事が可能になり、理科についても最大選択科目数が3から2に減るものの、やはり組み合わせの制約は無くなります。なおこの変更点の骨子は、文部科学省から平成20年8月5日付「大学入試センター試験の出題科目の選択範囲等の変更について」として、早々に発表されていました。
ところが、今年度の実施要領が公表されて6月に入ってから、ある問題がクローズアップされました。それは、2科目受験を選択した受験者にその時間枠の全ての科目が印刷された問題冊子が配布されるため、60分ずつ2科目均等に解答する“正当”なやり方の他、120分かけて1科目を解答することも可能という、“裏技”についてでした。
(出光 直樹)
進学校の中高一貫校を卒業して→ブランド大学に入学、卒業して→上場会社に入社して=3ヶ月でやめたという話を知人から聞きました。親にしてみれば、小学3〜4年生の頃から塾に通わせて(年間約100万円)、中学受験に成功しブランド大学に入学したので安心し 期待も高まっていたと思います。それが、大学を卒業してわずか3ヶ月でもろくも崩壊してしまったのです。子供も親も不幸な時間の始まりかもしれません。親にしてみれば、なぜ?どうして?という疑問ばかりだと思います。
同じような話を、進学校の進路指導の先生から聞いたことがあります。それは、R大学に入学して、3ヵ月後にやめたという卒業生の話です。その卒業生にやめた理由を聞くと「誰も教えてくれない」という話だったそうです。よく聞いてみると、その卒業生は中高のときと違って、誰も正解を教えてくれないことにガッカリしたということでした。とにかく、中高までの教育で、一つの正解をいかに覚え早く答えるかばかり教えられてきた子供たちの不幸が見えます。
二つの話の根幹には、わが国の教育の重要な部分に触れているような気がします。以前から言われていることですが、偏差値重視で子供たちの評価をしてきた教育が、正解のない場に出ると、たった3ヶ月で賞味期限が切れるという事態に直面しているのではないでしょうか。
これから、大学は生き残りを賭けて、がんばって踏ん張らないといけません。今まさに「頑張るとき、踏ん張るとき、考えるとき」がきているのです。各大学が特色を求め、ブランド化しようと考えるときこそ、現場の声を尊重してステークホルダーから求められる教育の場の提供を考える時期です。我が短大も含め、弱小大学は学生たちの能力を理解し、正解のない社会に対応できるようなプログラムを考えてみてはいかがでしょう。
例えば「納得解」を求めるチカラを育てるプログラムです。正解を素早く出すのではなく、自分を含め参加している場のみんなが納得できるような答えを出せる能力を鍛えるのです。または、人からいわれたことを信じて動くのではなく、自ら考えて動き出すような能力を身につけるプログラムなどをいくつか実践できたら、現在の社会で生き抜く力が少しはつくのではないでしょうか。
必要なのは釣りに行って魚を釣って与えるのではなく、ただ魚の釣り方を教えるだけで、自らが実践して魚を釣れるようにするプログラムなのです。学生の存在を認め、学生に寄り添って上から目線ではなく同等に議論し、考えることができる教職員が求められます。
今年のシンポのように、学生たちと車座になって語りを紡ぎ、経験を重ねることが重要なのです。伝説の人、鈴木匠さんが学生たちと共に汗をかいて伝えていたことを、組織として取り組めるかが問われているのです。やっぱりキーワードは“あったかさ”です。
(秋草 誠)
日本経済団体連合会「採用選考に関する企業の倫理憲章」が、2011年3月15日改定されて、2013年春卒業予定者(現3年生)の就職活動は、これまでと大きく変わらざるを得ません。
ポイントは、採用選考活動早期開始の自粛とインターンシップの採用との無関係の徹底です。
<略>
3.採用選考活動早期開始の自粛
学生が本分である学業に専念する十分な時間を確保するため、採用選考活動の早期開始は自粛する。具体的には、広報活動ならびに選考活動について、以下の期日より早期に行うことは厳に慎む。
なお、以下の開始時期に関する規定は、日本国内の大学・大学院等に在籍する学生を対象とするものとする。(1)広報活動の開始
インターネット等を通じた不特定多数向けの情報発信以外の広報活動については、卒業・修了学年前年の12月1日以降に開始する。それより前は、大学が行う学内セミナー等への参加も自粛する。また、広報活動の実施にあたっては、学事日程に十分配慮する。(2)選考活動の開始
面接等実質的な選考活動については、卒業・修了学年の4月1日以降に開始する。4.広報活動であることの明示
12月1日以降の広報活動の実施にあたっては、当該活動への参加の有無がその後の選考に影響しないものであることを学生に明示する。
<略>
7.その他
(1)高校卒業予定者については教育上の配慮を最優先とし、安定的な採用の確保に努める。
(2)インターンシップは、産学連携による人材育成の観点から、学生の就業体験の機会を提供するために実施するものである。したがって、その実施にあたっては、採用選考活動(広報活動・選考活動)とは一切関係ないことを明確にして行うこととする。
企業の広報活動開始期日の起点が10月1日から2ヶ月遅れることによって、学生さんの就活力をブラッシュアップ時間が6ヶ月から4ヶ月になります。準備不足のまま、4月1日からの面接に突入することになり、内定を取れる学生さんと取れない学生さんの二極化が進みます。
「学生はどうしたらよいのでしょうか」との質問に対して渡辺さんは、「12月までは就活に向けては何もせず、学生としてできることに打ち込んでください。ただし、その打ち込んだことには何らかの目標を持ち、それによって自分の成長を感じることです。あとはいろいろな人と話し、いろいろな考え方があることを知り、新聞を読んで世の中の動きを知ることです。それで、十分だと思います」と言われます。
その一方で偏差値50以下の大学は、明確な就活戦略が必要だと断言する関係者もいます。
冷え切った就職環境だからこそ、大学は学生さんを元気元気元気にするための出口戦略を教職員の総力を集中して構築しなければなりません。
就活新時代についての検証をします。関係の皆さま、学生さんにお声掛けのうえご参加ください。
【日時】 | 2011年8月20日(土) 午後4時〜7時 |
【会場】 | 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階307教室 |
【テーマ】 | 高等教育の明日を語り合う−2− 就活早期化是正と企業の倫理検証を点検する |
【問題提起】 | 渡辺 茂晃 (日経ナビ&就職ガイド編集長) |
【参加費】 | 会員1,000円 非会員2,000円 学生(会員・非会員問わず)500円 |
【申込先】 | 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。 |
《学びのカタチ》を束ねる恒例の第24回YFNシンポジウムをご案内します。
シンポジウムの会場は、ネットワーク大学コンソーシアム岐阜・JR岐阜駅サテライト教室です。
懇親会は長良川での鵜飼い観賞とともに乾杯。関市洞戸大野の東海坐禅道場岐阜での夜プロは、朝まで続きます。翌日の恒例の観光は朝茶からはじまり、恵那市を散策して、昼食をいただくワクワクハッピーツアーとなります。
皆さまにはお誘い合わせの上ご参加ください。
【主催】 【後援】 | 高等教育問題研究会(FMICS)名古屋 ネットワーク大学コンソーシアム岐阜 |
【日時】 | 2011年8月26日(金)13:30 〜 27日(土)16:30 岐阜駅解散 |
【会場】 | (昼の部) ネットワーク大学コンソーシアム岐阜・岐阜駅サテライト教室
(夜の部) 関市洞戸大野 東海坐禅道場 |
【テーマ】 | やっとかめやなもFMICS名古屋1983〜2011 大学と日本の明日へ |
【プログラム】 | ●昼の部 13:30〜16:00(岐阜駅サテライト教室)
司会 佐藤 雅史 (時事通信岐阜支局長) 挨拶 加藤 直樹 (ネットワーク大学コンソーシアム岐阜幹事長・岐阜大学教授) 解題 菊地 勇次 (文科省高等教育局国立大学支援課係長) 講師
●研修1 18:00〜20:00(長良川鵜飼い事務所 17:30集合) 長良川鵜飼観光(夕食)
●夜の部 22:00〜23:00(東海坐禅道場 ) 講師
●オールナイトの部 24:00〜朝まで 参加者全員発表(1人10分・レジュメ必要) ●朝茶 源氏香の間・有楽流茶道点前にて ●朝食 せきや ●研修2 佐藤一斎・林羅山ゆかりの地・恵那市岩村散策 |
【参加費】 | 昼の部1,000円 夜の部1,000円
※オプション 夜:鵜飼6,000円 翌日:岩村3,000円(実費) |
【事務局】 | 林 憲和 (岐阜聖徳学園大学 学生課 058-278-4189) nhayashi(アットマーク)ha.shotoku.ac.jp |
■激動の時代を教育業界の枠にとらわれることなく、多面的・大局的視座からじっくりと展望し、あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なメモを付記してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。
■第二部として高等教育問題研究会・FMICSの30周年に向けて、FMICS人の中のFMICS人には「FMICS温故創新」の「温故」を、若きFMICS人には「創新」を30分間程度で語って頂きます。
【日時】 | 2011年8月22日(月) 午後6時30分〜7時30分 + 懇親会 |
【会場】 |
桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階301教室 (JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分) |
【参加費】 | 会員500円 非会員1000円 学生(会員・非会員問わず)300円 |
【申込先】 | 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。 |
●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地域での集いです。
●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなで議論します。
●前回7月22日(金)の参加者数は、懇親会から参加の方を含めて9名。青山学院大学の社会人大学院・ヒューマンイノベーションコース、大学における社会人教育・キャリア教育の課題、目標としての管理職/プロフェッショナル/マネジャー像の再検討、『大学職員ナレッジ・スタンダード』(日本能率協会)刊行の意義、米国の大学院における文芸創作教育、インタビュー&文章化による就活生自己理解プロジェクトの成果、「Rikejo:オープンキャンパスに出かけよう!」、といったトピックスがよせられました。
★今月は普段とは趣を変え、メインスピーカーを決めてじっくりとお話しを聴きます。
★メインスピーカーは、米国ヴァージニア州の私立大学(学士課程は女子のみで大学院は共学) Hollins Univrsity の Master of Fine Arts in Creative Writing 課程に留学中の松下綾子さん。日本ではなじみのない大学院における文芸創作教育について、ご自身の体験をもとに紹介して頂きます。
【日時】 | 2011年8月21日(日) 午後12時30分〜2時50分+懇親会 |
【会場】 |
横浜市山内地区センター 2階 会議室2 (東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅 徒歩3分) |
【参加費】 | 100円(会員・非会員問わず)+懇親会3000円程度(収入による増減あり) |
【申込先】 | 出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info http://n-idemitsu.269g.net/category/212623-1.html *お名前、ご所属、懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。 |
●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。
●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。
【日時】 | 2011年8月31日(水) 午後6時〜9時+食事会 |
【会場】 | 日能研 恵比寿ビル |
●初めて参加される方は、 mail2011(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。
【日時】 | 2011年9月24日(土) 午後4時〜7時 |
【会場】 | 桜美林大学 四ツ谷キャンパス |
【テーマ】 | 高等教育の明日を語り合う−3− 高校生は大学をどのように感じているのか |
【問題提起】 | 西 健太郎 (「高校生新聞」編集長) 秋草 誠 (秋草学園短期大学) 出光 直樹 (横浜市立大学 学務准教授) |