「まほうの言葉本」を学生さんが作っています。「はじめに」から引用します。
君は可能性の塊だ!!
こんなことを言われたら、はぁ!? って思いますよね。最初は、私もそう思いました(笑い)。
けれど、とある大学のとある熱血先生のもとで授業を受けてみて、周りの仲間も自分も変わることができました。きっかけになったのが「まほうの言葉」です。
「まほうの言葉」を集めて、一冊にまとめました。この本を最期まで読めば、あなたも、自分の可能性を信じられるようになるはずです。
読み方は簡単。その時のあなたに合った「まほうの言葉」を章に分けてあります。あなたにぴったりの言葉を見つけてください。もちろん、通して読んでもOK。自分なりに活用してください。
今の自分に満足していますか。
今のあなたが、あなたを変える。そんなきっかけとなってくれれば幸いです。■自分を好きになれないキミへ
・他人と比べるんじゃない 昨日の自分と比べるんだ
・1+1は無限大
・ナイーブであれ■今 苦しんでいるキミへ
・今 悩んでいる自分を愛おしく思え
・難しく考えずぎず 楽しみたいなら楽しく思え
・怒ると叱るは違う
・毎日のちいさな積み重ねが自信になる■頑張りたいキミへ
・人の3倍努力する
・2万人のl人なれ
・オンリーワンよりナンバーワン
・世界を翔ろ
学生さんは大学の主役で活きた資産です。「まほうの言葉本」をまとめてくれている学生さんたちがワイワイガヤガヤと集まってきます。「とある大学のとある熱血先生」が、授業の折々に口にした言葉を紡ぎます。本のカタチが、見えるにしたがって「君たちは可能性の塊だ」と声を大にしたくなります。
激動の時代。大学は、確実に変わらざるをえません。闇雲に、生き残るために必要不可欠な資産までをもつぎ込んで、背伸びをしてきた大学の明日は明るくはありません。
「大学学生教員職員三輪車論」の「見える化」は、学生、教員、職員の持てるパワーを束ねること。何よりも、学生さんの可能性を信じて活かさなければなりません。「少しでも大学を良くしたい」という初発の原像を忘れることなく、原理原則を大切にするFMICS人こそが、2012年を創るのです。
(高橋 真義)
大学への入学が決まった者による大学入試センター試験の受験に関わる問題。関係者の間では、いわゆる「10万人問題」として認識されていました。これは、50万人を超えるセンター試験の受験者のうち、どこの大学からも成績請求が無かった者が約10万人にものぼるという事です。
なお、この数字から確実に言える事は、それらの受験者に対する大学からの成績請求が無かったという事だけであり、それらの受験者全てが進路決定済みだったという訳ではありません。本番前の腕試しとしてセンター試験を受験し、私立大学の一般入試(センター試験を利用しない)のみを受験している者も考えられます。しかし、ここ数年はセンター利用型の入試を行う私立大学が増えていることを鑑みれば、その割合はそう多くないと思います。
本学のように大学側サイドで入学前課題としてセンター受験を課しているケースの他、以前から高校側の指導として、推薦やAOでの入学決定者などにセンター試験の受験をさせているケースが散見されており、この約10万人の受験者の多数が、何らかの進路が決定済みの受験者であると推測されます。
ではこの事の何が問題なのでしょうか? それは、科目間の平均点(難易度)や得点調整の妥当性が揺らいでしまうという事があります。センター試験は、“高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定すること”を主たる目的に掲げているとは言え、資格試験的な運用ではなく競争的な選抜試験として用いる以上は、やはり相対的な得点化と難易度の平準化が重要になります。
しかし約2割もの選抜とは無関係な受験者の存在は、これらの妥当性を現実に損ないかねない状況になっているようです。以前はきれいなベルカーブを描いていた得点分布が、低得点の所にも変な分布が見られるようになってきているようです。また、そうした進路決定済み受験者の中には、試験に臨む態度に問題がある者も見られるようで、真っ当な受験者にとっては“迷惑”、という声も聞かれます。
国公立大学を中心に多くの大学にとって、選抜の為の大切なインフラであるセンター試験。進路が決まった者による受験は、言わば目的外利用であり、たしかに望ましい事ではないのかも知れません。
しかし一方で、高校生の学力をこれだけ包括的に測るインフラがない中で、高校での学習の締め括りや大学入学前の学習課題としての利用価値があることも否定できません。高校と大学との接続をめぐって、構造的な課題が浮かび上がってきているように思います。
(出光 直樹)
自分の子供の成長過程を振り返ってみると、私たち、大人が間違った空間を作っていたような気がします。小学校低学年の頃、友達と仲良くしなさいという一方で、○ちゃんは出来るのにどうしてこんなことも出来ないのと怒っている親をよく見かけていました。その子は、高学年になると「俺はどうせ勉強ができないから」と勉強することを簡単に逃げるようになりました。小学校4年生頃になると、塾に通っている子供に学校の授業をバカにして、先生の言うことを聞かない子がいました。当時、勉強が出来ない子は、仲間外れにされていたこともあったと思います。言いたいことを言うと、協調性がないと言われ、我慢しなさいと怒られ、喧嘩もできない場になっていたので、気持ちがドンドン萎縮してしまったと思います。KY(空気よめない)という言葉に振り回されて、他人といる時には必ず、「こんなことを言ったら、嫌われないか。おかしい奴だと思われないか」といつもポジションを考えながら暮らしてきた子供たちが多くいました。その子供たちの多くは、自信がなく、いつもオドオドしていたような気がします。
そんな子供たちは、仲間とうまく付き合えるある方法に気づいたと思います。余計なことを言わずに、調子を合わせていれば、みんなと仲良くしているように見える。だから本気になることを忘れ、適当に人と合わせて我慢していれば、なんとなく仲間意識を保つことが出来る。多くの子供たちは、これが大人たちが求めている「和」だと勘違いしてしまったのだと思います。私たち大人が日本は「和を持って尊しとなす」という意味を間違えて子供たちに伝えてしまったのです。
「和」というのは意見の違う人たちと波風を立てずに我慢し、協調したふりをすることではないということを教えられなかった。各々がこの部分は納得できないけれど、腹に一物もって妥協することではないということを伝えられなかった。「和」の本当の意味は、自分の中に正直に、互いにぶつかりいあいながらでも他者にも理解してもらえるように、正直に生きるということだと思います。私たち大人が子供に教える事が出来なかった。本当の「和」の意味は、自分を信じて、自分の心を裏切らないということだと思います。不平不満があれば、正直に表現してぶつけ合うこと。ポジションを考えて、相手の顔色を窺って言いたいことも言わないというのは間違い、しっかりと話しあいその中でお互い歩み寄り(妥協ではない)理解していくことだと思います。私たち大人が変わらなければ、子供たちは変われません。
今からでも遅くありません。そろそろ、家庭や職場で「和を鍛える」空間作りを考えたいと思います。子供たちに伝えたいのは、「相手を認め、排除しない。そして多くの仲間を作る」こんな簡単な話です。
(秋草 誠)
■FMICS1月例会は、我らがご意見番の芝浦工業大学名誉理事長の石川洋美先生に問題提起をしていただきます。ワイワイガヤガヤと大いに語り合った後は、新年懇親会を楽しみます。
■昨年2011年1月例会の石川先生のお話です。年頭、大学人の魂が燃えるような石川先生のお話を拝聴し、怠惰な精神に喝が入りました。
大学の「失墜」「絶望」「崩壊」の観点から、大学の存在意義について厳しく問われました。「職員道」「心」「エシカル」「人間力」「大学維新」「教育維新」についての言及は、大学の原点は変わらぬものであることと理解し、大学人として背筋を正すことができました。「上手い植木屋は半日木を見て、デザインしてから枝を切る」「子どもがどこでも何でも面白がるように、仕事を楽しくできる人」などの滋味に富ぶお話の数々。大学経営、就職活動についての高所大所からの洞察は100冊の本を読むにも勝りました。(文責:米田敬子)
■石川先生からのエールは心にビシバシとしみわたるものでした。先生には、2011年4月から「FMICS BIG EGG」に「職員道」についての連載をお願いいたしました。
■石川先生には、新しい時代を活きる大学人に求められる2012年のミッション・パッション・アクションについて語っていただきます。ワクワクドキドキ200%を保証いたします。
【日時】 | 2012年1月21日(土) ディスカッション 午後4時30分〜7時 懇親会 午後7持〜9時 |
【会場】 | 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階 308教室 |
【テーマ】 | 2012年のミッション・パッション・アクション 明日を活きる大学人のしなければならないこと |
【問題提起】 | 石川 洋美 (芝浦工業大学 名誉理事長)
司会 高橋 真義 (桜美林大学 大学院教授) |
【参加費】 | 会員1000円 非会員2000円 学生(会員・非会員問わず)500円 |
【申込先】 | 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。 |
■激動の時代を教育業界の枠にとらわれることなく、多面的・大局的視座からじっくりと展望し、あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なメモを付記してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。
【日時】 | 2012年1月17日(火) 午後6時30分〜8時 + 懇親会 |
【会場】 |
桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階 301教室 (JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分) |
【参加費】 | 会員500円 非会員1000円 学生(会員・非会員問わず)300円 |
【申込先】 | 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org *お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。 |
●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地域での集いです。
●前回12月9日(金)、首都大学東京・秋葉原キャンパスでの参加者数は13名。被災地を含む東北地域で実施した留学生セミナーの試み、特別選抜制度における英語に関する出願資格要件整備の試み、音楽大学の入試広報戦略、広報ライターが見た『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話』のリアリティー、社会人基礎力育成グランプリの参加報告、グローバル人材育成の取り組み、学生のメンタルヘルスサポート、「学生支援室」設置構想、といったトピックスがよせられました。
●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者がそれぞれにネタ(話題)を持ち寄り、みんなでワイワイ議論します。
●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。
●資料(コピー)は10部程度お持ちください。
【日時】 | 2012年1月9日(月・祝) 午後12時30分〜2時30分+懇親会 |
【会場】 |
横浜市山内地区センター 会議室 (東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅 徒歩3分) |
【参加費】 | 100円(会員・非会員問わず)+懇親会3000円程度(収入による増減あり) |
【申込先】 | 出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info http://n-idemitsu.269g.net/ *お名前、ご所属、懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。 *当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。 |
●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。
●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。
【日時】 | 2012年2月1日(水) 午後6時〜9時+食事会 |
【会場】 | 日能研 恵比寿ビル |
●初めて参加される方は、 mail2012(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。
学生さんは大学の主役で、活きた資産です。その学生さんの可能性をいかにして活かすか。激動の時代を活き昇るための学生支援担当者にとっては、語り尽くされた古くて新しいテーマです。
学生支援「学生の“が”」のルーツであると考えられる、学生主事制度についての戦前から今日までの歴史について検証いたします。
【日時】 | 2012年2月11日(土) 午後4時30分〜7時 |
【会場】 | 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 4階 405教室 |
【テーマ】 | 「学生の“が”」の源流をたどる 学生主事制度の成り立ちを検証する |
【問題提起】 | 前田 剛 (国士舘大学) |
関西FMICSの滝川義弘さんからメールをいただきました。
■3月FORUMの日程をお知らせいたします。FORUMは、3月17日(土)〜18日(日)の開催といたします。年度末でご多用のこととは存じますが、よろしくお願いいたします。
■発表者は、乾 明紀さん、志垣 陽さん、菊池勇次さん、高橋真義さんの4名にお願いをしました。会場は、例年通り、大谷大学湖西キャンパス・セミナーハウスです。テーマは、「つなぐ、つながる」を予定しています。各人の発表時間は、それぞれ45分といたします。懇親会は、定番の近江牛の「すき焼き」といたします。
ちょっと濃いめのFORUMにしたいと思います。多くの皆さまのご参加をお願いいたします。